幸せに働いている人は生産性が1.3倍高い? “はたらく人の幸せ”を考える



小野寺愛がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「サステナ*デイズ」。「SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)」から、未来への身近なヒントを探っていきます。12月17日(木)放送のテーマは「仕事の中に探すSDGs」。今回は、パーソル総合研究所の主任研究員 井上亮太郎さんに“はたらく人の幸せ”について伺いました。

井上亮太郎さん、小野寺

この番組では、2015年9月に国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」の“17の目標”に真摯に取り組むさまざまな企業の事業活動を応援するとともに、社会変革のアクションサポートしながら、私たちが等身大でできるさりげないサステナブル生活のヒントを探っていきます。

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「ディーセント・ワークDecent Work)」という言葉をご存じですか?「働きがいのある人間らしい仕事」のことで、1999年に「ILO(国際労働機関)」が提唱した考え方です。今回の放送は、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに掲げている総合人材サービスグループ・パーソルで、“はたらく人の幸せ”を研究しているパーソル総合研究所 主任研究員・井上亮太郎さんにお話を伺いました。
「はたらく人の幸福学プロジェクト」:https://rc.persol-group.co.jp/well-being/

◆幸せに働いている人は生産性が1.3倍高い?

小野寺:現在、どのような研究をしているのですか?

井上はい。私の研究の話の前に、少しお話しをさせてください。“幸せ”については、古くから哲学や宗教などで語られてきました。それがこの10年くらいの間にも脳科学や認知科学、心理学経済学など、さまざまな分野で研究が一気に進み、いろんなことがわかってきました。例えば、幸せに働いている人は生産性が1.3倍高いとか、創造性が3倍高いとか。健康寿命では、幸福な人のほうが7~9年くらい寿命が長いという研究結果まで出てきています。

そのように考えると、仕事でいい成果を出したいのであれば、やはり働く人は幸せであったほうがいいのではないかと。個人にもいいことですし、成果が出れば会社にもいい。

小野寺:そうですね。

井上:私の研究は、そのような考えをきっかけに始めました。でも、“幸せ”はすごく広い言葉ですよね。幸せの形は人それぞれで、たくさんあります。その曖昧な概念を測れるように整理することが私の研究です。

小野寺なるほど

井上:2年間で約1万人の方にアンケートインタビューに協力していただきました。その結果、「働く人が幸せだと思うポイント」「不幸せだと思うポイント」がそれぞれ7つあり、合わせて14の因子を発見しました。

小野寺:めちゃくちゃ気になります。どんなものがあるのですか?

井上:例えば、幸せに影響する因子に「自己成長因子」というものがあります。これは、新しい学びや挑戦をすることで幸せを得られる因子です。

あとは「リフレッシュ因子」。これは、仕事から少し離れて休息をとったり、プライベートでの心配ごとがなく仕事に熱中できるような状態を指す因子です。長く働き続けるには、重要な因子なのかなと思っています。

小野寺なるほど。逆に不幸せに影響する因子は?

井上:私が一番注目しているのが「自己抑圧因子」です。自分の能力不足を感じたり、自分で自分のこと抑え込んだりしてしまうと、仕事に不幸せを感じてしまう。

小野寺なるほど。たくさんの方が、それらの因子を持ってしまいがちなんですか?

井上:そうですね。とくに若い人のほうが、自己抑圧が高い傾向があります。

小野寺:組織として、それをほぐしてあげるチームが必要かもしれませんね。

井上:そうですね。いろんな個性がありますので、その人の良さを引き出して、認めて、それをいかしながら新しいことに挑戦させてあげる。そんなことができると、若い人をはじめ、いろんな人が幸せを感じられるようになるのでは、と思います。

小野寺:冒頭で教えていただいたように、幸せに働けている人は創造性が3倍になるわけですからね。

井上:そうなんですよね。人は、何か形あるものを創ったり、何かを達成したから幸せに感じるんだと思ってしまいがちですが、僕の研究では一旦、幸せな状態を原因に置こうと。

小野寺:幸せな状態を原因に置く?

井上:何かをしたから幸せになるのではなく、幸せな状態にあるから、次の行動がポジティブになって、いい結果を生むという。

小野寺:本当にその通りです。素敵な言葉をありがとうございます

◆仕事における“幸せな状態”とは?

小野寺:“働きがい”については、どんなふうに感じられて、どんなことができると思っていますか?

井上:“働きがい”“生きがい”のような言葉は、すごく難しいなと。“〇〇した甲斐がある”っていうのは、自分がおこなったことに納得したり、報われたり、そんなふうに思えている状態かなと思います。きちんと評価されて、適正な処遇を受けることが、働きがいのある状態なのかなと。そう考えると、“幸せ”と“働きがい”は、似たような概念なのかなと思いますね。

理想的な話をすれば、それぞれの個性をきちんと認め合えていて、その人の個性がいかせて、適正な評価・処遇を受けて、いきいきと働けていると、“働きがいがあるな”って思えるでしょうし、多分そういう人は幸せな状態なんだろうな、と思います。

小野寺:そういう人だらけになったらいいな、と思わずにいられません。幸せと笑顔の研究もされているパーソルグループ内には、オフィスの入り口に「笑顔測定モニター」を設置したり、“幸せ”という曖昧な概念をきちんと形にして、“見える化”する努力が素敵だなと思いました。

井上:14因子の簡易診断ができるサイト「はたらく人の幸せ不幸せ診断」もあります。5分ほどでできるので、ぜひ皆さんにも試していただけたらと思います。

はたらく人の幸せ不幸せ診断:https://rc.persol-group.co.jp/well-being-survey/

▶▶この日の放送を音声アーカイブ(AuDee)で聴く

<番組概要>
番組名:サステナ*デイズ
放送日時:毎週木曜 11:30~13:00
パーソナリティ小野寺
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/sustaina/

幸せに働いている人は生産性が1.3倍高い? “はたらく人の幸せ”を考える

(出典 news.nicovideo.jp)

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