イヒは、兵庫県三田市を中心とした地域コミュニティを活性化するために、JR宝塚線 三田駅より徒歩7分のところに、「家庭食」を通じて新たな交流を生み出す場「こんびび」を、今春オープンする。
三田の地域課題解決に向けて
イヒは、2021年に立ち上げられた一般社団法人。主に兵庫県三田市を中心に活動をし、若者の移住定住を促進する事業や、ニュータウンエリアの活性化を目的とした地域プレーヤー発掘、育成事業などを担っている。
出展 : 三田市人口ビジョンより
三田市はニュータウンとして開発され、大阪、神戸のベッドタウンとして、「暮らしを楽しむこと」に引き寄せられた人たちが移り住み、10年連続で人口増加率全国一位を記録した。しかし近年では、人口が減り続けている状況だという。
イヒでは、人口が減っても、市民活動の総量が多ければ地域価値の向上が可能だと考え、全国から様々なルーツを持つ人が移り住む三田の風土を活かした「家庭食」に注目した。
そこで、イヒが掲げる「変化への愛で満ちた社会を」というビジョンのもと、地域社会が抱える、若者の流出やニュータウン空洞化などの課題に対する解決策として、「こんびび」をオープンすることにした。
「こんびび」という名前は、「convivial(愉快な、楽しい)」「conviviality(自立共生、共に生きる)」といった意味があり、普段は各家庭に閉じている「家庭食」を起点に、個人と社会が共に成長し、支え合う環境を作り、文化にしていくことを目指して名付けられた。
「家庭食」をシェアして地域を繋ぐ
友達や親戚の家に行った時に手料理を食べる機会はあっても、繋がりのない家庭の料理を食べる機会は滅多にないだろう。三田は歴史的に全国から移り住んできた人々が多いからこそ、お正月に食べるお雑煮の味も様々。イヒでは、何気ない普段の「家庭食」にこそ魅力があり、地域や家庭間を繋ぐ要素になりうると考えた。
「こんびび」では、そんな誰かの「家庭食」をシェアできるように、本格的な調理器具を備え、食材の旬を感じることができる食のイベントや、母の日や父の日には子どもたちが料理を作るイベント、手作り味噌作りやぬか漬け、包丁研ぎのワークショップ、料理教室などを開催していく予定だという。
スパイスの量り売りを実施
また、「こんびび」では、普段はあまり自分では買うことのないスパイスや調味料、穀物などを、グラム単位で購入することができる量り売りを行う。
スパイスや液体調味料、乾燥野菜、ナッツ、味噌、コーヒー豆などの食材を取り揃える予定で、新たな料理の魅力に触れ、日々の料理に少し変化を与えられるようなラインナップを目指すという。
日本の職人の手仕事による台所道具を提供
効率化を求め、工場を持たずに海外で安価に製造することもできる昨今、自ら工場を構え、材料にも拘り、職人によって作り出される道具は、使い手のことを想い作られたからこそ、人々の暮らしや料理のシーンを豊かにしてくれるだろう。
「こんびび」では、全国から厳選された高品質な台所器具を提供する。
「家庭食」を引き立たせる飲み物やおつまみも
「こんびび」では、ふらっと立ち寄った時でも楽しめるよう、国産クラフトビールを中心とした「家庭食」を引き立たせる飲み物を提供。食事は、町の人が作るおばんざいなどの「家庭食」に加え、全国各地のおつまみなどが提供される。
日本古来の伝統構法を取り入れた改装工事
「こんびび」の建物は、100年以上前に建築したとされる木造建築。その良さを活かすために、日本古来の伝統構法を取り入れ、壁は左官で仕上げ、床はかつて日本家屋で使われていた三和土(たたき)という手法で仕上げる。
建築集団「々(ノマ)」が音頭をとり、地元大学生や地域の人々の力を得て、工事を進めている。また、奥の壁には、茅葺き職人集団「くさかんむり」が茅を葺くという。
クラウドファンディングを実施中
「こんびび」のオープンにあたり、4月30日(水)の23:59までクラウドファンディングを実施している。目標金額は200万円。
使用用途は、厨房設備、音響設備、インテリアなど。リターン内容は、ステッカー、イベント参加券、オリジナルグッズ、ワークショップ参加券、ビールやコーヒー飲み放題会員権など。詳細はプロジェクトページで確認を。
地域活性化の新たなモデルとしてオープンする「こんびび」を支援してみては。
■こんびび
住所：兵庫県三田市三田町4-15
営業時間：11:00～20:30(営業時間は変動する場合がある)
定休日：不定休
Instagram：https://www.instagram.com/convivi_sanda
For Good：https://for-good.net
プロジェクト名：三田市から「家庭食文化」を本気で創造する。学び・つくり・食べる場所「こんびび」
(yukari)
