「イベントレポ」緊急来日!!!ファン・ジョンミン&チョン・ヘイン&リュ・スンワン監督登壇『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』記者会見&ジャパンプレミア(オフィシャルレポート)

俳優

左からリュ監督、ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン

この日は二部構成で行われた本イベントだが、第一部では報道陣を対象とした来日記者会見を実施。会場にやってきたリュ・スンワン監督が「皆さんこんにちは。今日は貴重な時間を割いて来てくださってありがとうございます」とあいさつ。続いてファン・ジョンミンが「このように日本に来て、映画を紹介できること、そしてこの場を設けてくださったことに感謝しております」と語ると、チョン・ヘインも日本語で「皆さんにお会いできてうれしいです。韓国俳優のチョン・ヘインです。少し緊張しますね。今日は頑張りますので、よろしくお願いします」と会場に呼びかけた。

本作は、2015年に韓国で動員1340万人という記録的大ヒットを記録した映画『ベテラン』の9年ぶりの続編となる。そのことを踏まえてリュ・スンワン監督が「前作は国内外で成功をおさめることができました。それは予想以上のことでしたが、当然ながらファン・ジョンミンさんを迎えて続編をつくろうと思いました。でも前作よりもいい作品をつくらなければというプレッシャーがあったので、着手するまでに時間がかかってしまいました。ただ9年もかかったとは思っていなくて。撮影をした時も9年ぶりというよりは、9日ぶりに撮っているような感覚でいました」と振り返る。

ファン・ジョンミンも「前作が終わった後に2を撮りたいねという話はしていたけど、1を超えるような、もっといい作品をつくろうということで監督は悩まれていて。それで時間がかかったんです。ただ監督とは、その間にほかの作品でもご一緒していたので、顔を合わせた時もやりづらさはなかった。やはり『ベテラン』という作品に込められたストーリーが観客の皆さんに支持を集めたわけで。まわりにも映画を観たという方も多かったんです。韓国ではお正月やお盆などに地上波で放送されていたので、あれからもう9年もたったのかという方も多かったと思います。自分たちとしても前作のすぐ後に撮ったんじゃないかという気がしています」としみじみと語った。

さらにチョン・ヘインも「やはり前作が多くの方に愛された作品なので、作品に入る前から緊張していましたが、ファン・ジョンミン先輩のおかげで早く現場に溶け込むことができましたし、作品に対するプレッシャーを感じることなく、演技のことだけに集中できるよう助けていただけました。心より感謝しています」と語ると、「とにかく1日1日、シーンを撮り進める中で、プレッシャーはなくなっていきました。とにかくベストを尽くして、与えられた仕事に集中しようと思い、撮影に挑みました」と振り返った。

そんな後輩の姿を温かなまなざしで見守っていたファン・ジョンミンは、「監督からも、ヘインさんが参加されると聞いて、私は両手を大きく掲げて拍手をしたことを思い出します。やはり前作は韓国でも大成功した作品ということで、作品自体に大きなエネルギーがあるわけです。我々は前作から参加しているため、それまでの継続性や、築き上げたものがあるけど、ここから新たに参加するのはやりづらさやプレッシャーもあったと思う。彼は(ドラマ「となりのMr.パーフェクト」の原題である)“お母さんの友達の息子”というイメージが強い人なので、そういう人が難しい役どころを演じるということのプレッシャーもあったと思う。ただ映画を観ていただければ分かると思うんですけど、そんなプレッシャーを乗り越えて、非常に見事な演技をされているので。われわれは心からの拍手を送りたいと思います」と語った。

さらに「アクションシーンで印象に残っているところは?」という質問を受けたチョン・ヘインは、「とにかく今回はアクションシーンが多くて。記憶に残っているのは、私が演じたパク・ソヌの大事なところを、ソ・ドチョル刑事に加撃されたところですね。それはとても苦しかったですし、撮影の時も困った記憶があります」と語って会場を沸かせると、ファン・ジョンミンも「この作品はとにかく冬の寒い時期に撮影をしていたんですが、屋上に水をまいてのアクションシーンがあって。とにかくあまりにも寒すぎて、うまく撮れるかどうかという意識はなくなってしまい。とにかく早く帰ってシャワーを浴びたいと。そのことばかり考えていました。あのシーンだけで5日間、夜通し撮っていたんです」と明かし、会場の記者を驚かせた。

そして本作のタイトルにかけて「あなたが思う理想のベテランは?」という質問も。それに対してリュ・スンワン監督が「こういった質問にうまく答えられるのがベテランだけど、私はまだうまく答えられないですね」と笑うと、チョン・ヘインが「僕が考えるベテランというのは、二つあるような気がします。まずはアクションや犯罪アクションができる人。まさにこの作品がシリーズとして多くの人に愛されてほしいと思います。そしてもうひとつの意味でのベテランというのは、それぞれの居場所で自分の仕事を一生懸命頑張って。そして他人にとって規範になる人。ほかの人を助けられる人がベテランだと思います」とコメント。

その言葉を聞いたファン・ジョンミンが「その話、僕が言おうと思っていたのに先に言われてしまいましたね」とおどけながらコメントし、会場を沸かせると、「こういう人がベテランなんですよ」と笑ったリュ・スンワン監督。そしてあらためて「理想的なベテラン像……難しい質問ですね。でもヘインさんが言った通り、自分の居場所の中で仕事をしている人たち、さらにはここにいらっしゃる方もそうだと思うんですが、仕事を離れた場所であっても、自分の人生の中で、主婦の方なら主婦として、父親ならば父親として、学生ならば学生としてと、自分のやるべきことをしっかりとやりながら、自分の人生をしっかりと生きる。まさにここにいる皆さんすべてがベテランなんじゃないかと思います」と呼びかけた。

ジャパンプレミア・イベントは(2ページに続く)

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