株式会社ハースト婦人画報社は、Esquire JAPAN No.2 June 2025を、2025年4月30日(水)に発売します。



イタリア、小さな工房の職人たち
テクノロジーが急速に発展する時代、“人の手でつくり出すこと”の意味や価値とはなんだろう? 真の豊かさを問い直すヒントを与えてくれるのが、ものづくりの国イタリアだ。
彼の地には今もなお、情熱を込めて手仕事を続ける小さな工房が点在している。版画、織物、陶器の絵付け、椅子、彫金……職人たちは、受け継がれてきた技法と魂を守り続け、手で生み出すことへの純粋な喜びに満ちている。その手から生み出されたものには、単なるものを越えた魅力が宿っているのだ。今こそ、手仕事が生む力と美しさを、見つめ直す時ではないだろうか。

テーラードの進む道
テーラードは進化を続けている。まるでビンテージの味わいを再現したしわ加工、既成概念を覆すシルエット設計、遊び心にあふれたディテール。価値観のアップデートとともにスタイリングはますます自由奔放に。技術革新による着心地の向上も後押しし、今やテーラードは何ものにも縛られることはない。

人はなぜ観光地で写真を撮るのか? 写真家マーティン・パーの視線
マーティン・パーは、KYOTOGRAPHIE 2025で、マスツーリズムをテーマに長年にわたって世界の観光地を訪れて撮った写真と、開催直前に京都に訪れて撮影したばかりの新作を併せて展示する。KYOTOGRAPHIE 2025のテーマは「ヒューマニティー」。文化人類学的な視点を持って鮮烈な写真を撮り続けるパーは、現代の私たちについて、何を見て、何を語ろうとしているのだろうか。

ジョルジオ・アルマーニ「ファッションは逃避ではない、民主主義だ」
昨年、90歳を迎えたアルマーニの青い目は、これまで以上に未来を見つめている。「エレガンス」という言葉を体現し続けてきたファッション界の巨匠に、『エスクァイア』スペイン版が独占インタビューを行った。

88歳・横尾忠則の現在地
年を重ね、体の機能は衰えるものもあれば入れ替わるように研ぎ澄まされるものもある。考えないこと、頼らないこと。そこから得て、今がいちばん自由。

ジョージア・オキーフ、愛読書に残したアンダーライン
アメリカ近代美術を代表する画家、ジョージア・オキーフ。荒野に暮らし、抽象化した自然を描き続けた彼女は、岡倉天心『茶の本』を愛読していた。今回初めて、書庫に保管されていた一冊に彼女が書き残した下線が発見された。禅や日本文化にも深く共鳴し、静けさと力強さが同居するその美意識とは?

ウィレム・デフォー 「俳優とは、人々を助ける存在だ」
これまで150本以上の映画に出演し、4度のアカデミー賞ノミネートを経験してきた米国人俳優のウィレム・デフォー。その名優にイタリア版エスクァイアがインタビューした。俳優論にとどまらず、人生観や死生観についても語ってくれた。
— その他コンテンツ
・山下智久「美しい共鳴、時を越えて」
・“クレイジー・ロケットマン”のバラード
・自分よりフェラーリを愛する男
・竜星涼、真の自分との邂逅
・知性を刺激する 進化した東京中華 2025
・働く時計
・男の美容は一点突破主義
・<Journals> 伊藤穰一・稲田俊輔・鈴木正文・長坂道子・浜田敬子・藤本壮介・村上由鶴
Esquire Japan No.2 June 2025
【発売日】2025年4月30日(水)
【販売価格】 1,400円(税込)
【販売書店】全国の書店、ネット書店、ELLE SHOPほか