本ツアーは全国5都市15公演を開催。タイトルの「XQUARE(スクエア)」には、“INIならではの方法で導く新たな革命の場所”という意味が込められており、「X:未知数=INI」と「SQUARE:革命が起こる広場=ライブ会場」という2つの言葉を掛け合わせています。今回初めて訪れる香川県でアリーナツアーファイナルを迎えました。暗闇の中を赤いライトが妖しく照らすステージに、黒いマントを身に纏ったメンバーの姿が次々に現れます。フードを目深に被ったメンバーの中心で、リーダーの木村柾哉がグループロゴのフラッグを高く掲げると会場内には緊張感と期待が溢れ、一人ずつフードを脱ぎ顔を見せていくたび大歓声が沸き上がり、「WMDA(Where My Drums At)」でライブがスタート。ダンスを封じたクールな表情や勇ましい立ち姿での歌唱から始まり、“この両目で映し出せ new rule”のフレーズでマントを脱ぎ捨てると空気が一変し、力強い踊りで序盤から魅せます。2曲目の「LOUD」では、キレのあるパワフルなダンスで会場をヒートアップさせ、さらに「BOMBARDA」では西洸人が拡声器を手に、他メンバーもフラッグを振りながら存在感のあるパフォーマンスで盛り上げていきます。続く「Cardio」は心臓の鼓動音から静かに始まり、熱い感情を存分に込めながら歌い上げ、「DROP」ではダイナミックな圧巻のダンスで会場を沸かせます。
MCになると、後藤威尊は「今日は泣いても笑っても本当に最後の公演になります。一瞬で終わると思うので、楽しむ準備できていますか!」、佐野雄大は「(自分の髪のヘアピンを見せ)ここ “X”にしてきました!“XQUARE”の“X”です!後ろまで見えているので、一体感増し増しで最高の思い出を作っていきましょう!」と笑顔で話し、公演への意気込みを語りました。
中盤に差し掛かると、エネルギッシュな楽曲「Dramatic」「CALL 119」を息の合ったダンスで観客の視線を釘付けにしていきます。その後は、華やかな白の衣装に身を包み、ツアータイトル“XQUARE”の“X”の文字を象ったセンターステージで「Brighter」を披露。
「Mirror」では暖かく優しい歌声で会場を包み込み、「I‘m a Dreamer」では、心地よい歌声とともにスモークバブルとライトが溶け合いまるで夢の中にいるかのような幻想的な世界観を創り上げました。
後半戦の「Drip Drop」ではポップな振りに加え、会場中の観客に手を振りながらメンバーも楽しんでいる様子。「10 THINGS」ではユニットごとの可愛らしい掛け合いが見られ、「ONE NIGHT」では、上着を脱ぎセクシーな大人の魅力を解放したパフォーマンスが光りました。その後も、スタンドマイクを使った構成が際立つ「BAD BOYZ」、様々なジャンルの曲がミックスされたハイブリットヒップホップ曲の「LEGIT」、「3D」と立て続けに披露し、さらに会場は熱気に満ちていきます。終盤では、先日リリースした最新アルバム『THE ORIGIN』のタイトル曲「DOMINANCE」を披露。中毒性のあるサウンドとサビ部分の特徴的な振りが強烈な印象を与え、ぴたりと揃った振りや堂々とした歌声からは強い意志と溢れる気迫を感じさせ、それに応えるかのように大きな歓声が会場に響き渡りました。池﨑理人が作詞を手がけた「Potion」では、イントロから印象的なサウンドと特徴となる予想外の曲展開で観客を惹きつけ、「Rocketeer」「MORE」と続き、興奮冷めやらぬままフィナーレへ。アンコール1曲目は、香川公演でサプライズで初披露となった「Pineapple Juice」。 イントロが流れると会場は騒然となり、 後ろ向きで一列に並んだメンバーが見えると期待の大歓声が上がります。本楽曲も最新アルバム収録曲で、許豊凡が作詞に参加したこの季節にぴったりのサマーソングになっており、メンバーもサングラスやショルダーバッグ、ヘアピンなどパイナップルのアイテムを身につけて登場しま
した。
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