韓国BBSラジオを代表する芸能番組「キム・ソユの百八歌謡」のMCとして2年6カ月間番組を進行しながらBBSを仏教放送から芸能番組としても知らせ、改編によってことしから本格的に活動を準備するトロット歌手キム・ソユに話を聞いてみた。
Q. 自己紹介をお願いします。
韓国の伝統音楽であるパンソリを中央大学で専攻し、10年前からトロットに方向を変えて「明日はミス・トロット シーズン2」(以下「ミス・トロット」)という番組に参加し、本格的にトロット歌手として活動しています。番組出演の前に2015年に作曲家パク・ソンフンさんの「愛の方程式」という曲を発表しましたが、残念ながら注目を集めることができませんでした。所属事務所もなかったし、放送局との人脈もなく、またその当時はトロットが人気がなくてイベントや公演がなくて大変でした。
2015年にはナ・ユジンという名前で活動をしていましたが、2018年にキム・ソユと改名して「チョセンダル」という歌で再び始めたんです。幸い「ミス・トロット」で準決勝戦まで上がり、大衆にキム・ソユという名前を知らせることになりました。
Q. 2019年の「ミス・トロット」をきっかけに大衆に広く知られるようになりましたが、残念ながら優勝できなかったのですが、その時の気持ちはどうでしたか?歌われた曲の中で一番気に入って良かった曲は何ですか?
実は出演をしながらどこまで上がろうと思いながら出演はしなかったし、その時もトロットが実は不人気ジャンルだったので、その番組がうまくいくとは思っていませんでした。それでトロット歌手は舞台があまりなかったので、ただ何とか一度でもテレビに露出しようと、そんな気持ちで出かけたのですが、準決勝まで行くことになり、またしばらく注目されたソン・ガインさんと一緒に「本当ですか」をデュエットをしながら注目をされたんですが、残念ながら準決勝戦で落ちることになり残念でした。
キム・ヨンジャ先生の「10分以内に」という曲を披露したんですが、現場1位の観客点数1位をもらったんですよ。それで1位になったのが初めてなので、 その舞台が記憶に残っています。
Q. その後、ご自身の曲を発表されましたが、その中で一番愛着のある曲は何ですか?
「二人の女性」ですが、実はこの曲は一番やりたくない曲でした。作曲家の先生が元々は男性歌手を考えて作った曲なので歌詞もそうだし一番合わないとと思ったら先生が「私のフィーリングを信じて。あなたの声は国楽を専攻したから、こんな感じで表現する曲がいいと思う」と話してくださって、先生の言葉を信じて歌うようになったんです。
Q. 「ミス・トロット」の時は“餅店の娘”と呼ばれショッピングモールもされましたが、今はお母さんがスンデグク店に変えて愛称が変わりましたが、どんな愛称が気に入りましたか?2024年に放送されたKBSテレビ「人間劇場」で見ると“親孝行娘”という愛称もありますが…
最初は嫌でした。私も正直、女性歌手だから 最初は嫌だったんですがトロットというジャンルは、年配の方々が好きな傾向です。何か親近感を持っていらっしゃるようです。だから私は満足しています。
“親孝行娘”という愛称は、自分の口で言うのがちょっと恥ずかしいです。自分の口から「親孝行の歌手キム・ソユです」と紹介するのはちょっと恥ずかしいというか…。ところが、その映像が「人間劇場」の最高視聴率を記録し、お年寄りたちがたくさん見て、イベント会場で私が歌っている時に前に来て泣きながら手を握ってくださいました。そのイメージが少し強かったようで、どうすればいいか悩んでいます。
Q. BBSラジオの「キム・ソユの百八歌謡」のMCを何年しましたか?そして終了しましたが、どんな感じですか?会われたゲストや寄せられた便りの中で一番胸に残るのは何ですか?
2年6カ月やったんですが、最初にDJのオファーが来た時は、話すことに自信がなくて断ったんです。2、3回ほど断ったのに、ずっと呼んでくださって、続けてやることになったんですが、最初は自信もあまりなかったし、なぜなら生放送でリスナーの方とコミュニケーションを取らなければならないので大変だったのですが、過ぎてみると、とてもうまくやってよかったと思いました。
そしてその中で一番記憶に残るゲストは、ナム・ジン先生とソン・ガインさんです。ソン・ガインさんは同じオーディション番組出身なのでソン・ガインさんのほうから連絡が来て出演してくださり、ナム・ジン先生は親交がないのにとても気楽に接してくださって記憶に残っています。
そして、実は私が笑い声も女性らしくなく気さくな感じだったのか、ファンが少し喜んでくれたようです。それで、いつも地元の特産物やお土産を放送局に送ってくださって、スタッフと一緒に分けて食べたりしていたんですが、あまりにも頻繁に送ってくださるので、放送局の関係者の方も驚いたんですよね。
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