《山形中1女児死亡事件》両親が涙の告白「なぜイジメの調査をしてくれないのか」13歳の少女が登校生徒の前で校舎4階から飛び降り自殺 前日にあった“ある異変”――2021年BEST5

 

2021年(1月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。社会部門の第4位は、こちら!(初公開日 2021年10月1日)。

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「パパ、行ってらー」

これが父親が最愛の娘と交わした最後の会話だった。

生徒たちの登校時間だった2021年2月12日午前7時50分。学校の昇降口に“ドーンッ!”という低く響く音が鳴り響いた。コンクリートの地面には体操着姿の小さな少女が仰向けに倒れていた。

山形県酒田市に住む当時中学1年生だった石澤準奈(せつな)さん(13)が通っていた酒田市立第一中学校の校舎4階から飛び降り、亡くなった。第一発見者は昇降口に入ろうとしていた準奈さんの同級生だった。倒れた準奈さんを見て「先生を呼んで!」と助けを呼び、校長と教頭が駆け付け、人工呼吸や心臓マッサージを施した。準奈さんは校舎の4階にあった教材室の窓から飛び降り、命を絶ったのだ。教材室の窓際には踏み台に使った椅子が残され、準奈さんが登校時に着ていた制服が丁寧に折りたたまれていた。彼女を絶望に追いやったものはなんだったのだろうか――。(全3回の1回目/#2#3を読む)

※本記事ではご両親の許可を得た上で、準奈さんの実名と写真を掲載しています。編集部も、準奈さんの死の真相解明の一助になることを願い、可能な限り事実に忠実なかたちで伝えるべきだと考え、実名と写真の掲載を決断しました。

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「本当に悔しい。大ケガしてでもせっちゃんを受け止めたい」

生きていれば、9月4日14歳誕生日を迎えるはずだった準奈さん。9月1日、父親は自身のSNSで半年経っても進まない学校の調査に切実な思いを綴っていた。

助けてあげたかったよ、せっちゃん。パパ悔しいよ、何のための父親だ。イジメの調査は4月以降一切行われていない、要請してもしない、できないと言っている、何故だ? 前校長が3月まで調査した分は市の教育委員会にあげたそうだ、それで終わりにされてしまっている、何故? 新しい準奈の何かが出てこない限り調査はしないと言われた。何故? イジメは起きていたのに、追い詰められていたのに、じゃないと死を選ぶ選択をしないだろう〉

取材班は山形県酒田市へ向かった。憔悴しきった両親が文春オンラインの取材に涙ながらに当日の状況を語った。

「私はいつも朝7時前に仕事に向かうのですが、出がけにせっちゃんに『行ってきます。車に気をつけてね』と、いつも通り声を掛けました。最近は眠たいのか返事をしてくれない時もありましたが、その日は『行ってらー』って返してくれたんです。『ああ、今日は返事をくれたな』と嬉しい気持ちで車のハンドルを握っていたことを覚えています。でも、それが最後の会話になってしまうなんて……。過去に戻れるんだったら、学校について行って、自分が大ケガしてでもせっちゃんを受け止めたいです。本当に悔しいです」(父親)

「意識はあるんですか?」「ないようです」

仕事へ向かう母親の元に学校の教頭から電話があったのは午前8時前。母親が振り返る。

「教頭から『準奈さんが頭から血を流して倒れているので急いで学校へ来てください』と言われて、とても驚きました。でも、最初は階段かどこかで転んで頭でも打ったのかなと思った程度でした。念のために『娘の意識はあるんですか?』と聞いたら『ないようです』と返ってきて……私はとにかく急いで学校に向かいました。学校に到着すると、救急隊員の方から『状況からみて4階から飛び降りたようです』と説明されて、何が起きたのか何も考えられませんでした」

準奈さんは学校近くの病院に緊急搬送され、懸命な処置が行われたが、すでに心肺停止の状態だった。変わり果てた娘と対面した父親は言葉を失った。

あばらが折れて肺に刺さっていて、脳の損傷も激しい

「医師からは『意識が無い。心肺停止で必死に輸血もしている。強心剤も打っています。片足が損傷してあばらも折れて肺に刺さっている状態です。脳の損傷も激しく、蘇生できても重い障害が残る可能性があります』と告げられました。せっちゃんはがんばってくれましたが、私たち家族の願いは届かず、午前9時11分に死亡が確認されました。顔は奇跡的に眠っているようにきれいなままでした。いまはせっちゃんの最後の顔と、生まれてきたときの顔を毎日、思い出してしまいます」(父親)

わずか13年の生涯だった。懸命に生きた準奈さんは山形県酒田市で生まれ育った。小学校3年生からバレーボールを始め、小柄ながら練習で鍛えたレシーブを武器に東北選抜小学生大会で優秀選手に選ばれるなど、活躍。将来はプロのバレーボール選手になることが夢だった。中学でもバレーボール部に入部し、亡くなる直前には地元のプロバレーボールチームの下部組織に入ることも決まっていた。

なぜ、憧れのチームに入ることを楽しみにしていた準奈さんが自ら命を絶たなければならなかったのか。

さまざまなストレスを口にして「バレーボールを辞めたい」

取材を進めると、中学校入学後から準奈さんが人間関係に思い悩んでいたことがわかった。準奈さんが通っていた中学校は4つの小学校から生徒が集まる。1学年は4クラスだった。母親が振り返る。

「今思うと入学してから誰にも相談せず、一人で悩んでいたのかなと思います。中学校では立候補してクラスの学級委員をしていました。『みんなから好かれて、人気者で』と言ってくれる方もいますが、みんなと仲良くというよりは、どちらかというと数人の仲のいいお友達と一緒にいるタイプの子でした。学校での愚痴を話すことは多くはありませんでしたが、中学校に入学してまもなくすると、友達からくせ毛のことを『ブロッコリー頭』と陰口を言われていたことを知って落ち込んだり、学校の創作ダンスの授業で『グループの中の2人がまったく言うことを聞いてくれなくて、先生に相談してもグループを変えてくれない』と、困った様子で話してくれたこともありました。

それまで一度も愚痴をこぼしたことがなかったバレーボールの部活でも、昨年の11月12月頃に『部活がおもしろくない。もっとちゃんとやりたい』と珍しくネガティブなことを言い出しました。娘はバレーボールに関しては疑問に感じたことはしっかり意見を伝える性格で、『強くなりたい』という一心で、1年生ながらに練習方法について、顧問の先生との交換ノートに物足りない思いを綴っていました。ときには『バレーボールを辞めたい』と初めて言い出したときもありました。また、昨年秋の合唱祭では、せっちゃんが助監督となり、ソプラノパートを担当していました。練習のときにクラスをまとめようと一生懸命やっていたようですが、アルトパートの一部の子たちから『調子に乗っている』と文句を言われて辛いと話してくれたこともありました。合唱では練習を重ねる度にストレスを感じていたようです」

亡くなる前日に書いていた手紙

娘の変化を感じながらも、多感な時期にある悩みだと認識していた両親。だが、思い返すと、亡くなる前日にいつもとは違う兆候があったという。普段はリビングにいて、家族でテレビを見たりしてくつろぐことが多かったという準奈さんだが、その日、準奈さんは夕飯後にリビングのこたつでひとり手紙を書いていた。その姿に違和感を覚え、母親が近寄ると準奈さんはパッとその手紙を隠す仕草をしたという。母親が続ける。

「私が『どうしたの?』と聞いたら『友達に手紙を書いているの』と言いました。最近、友達に手紙は書いてないのにおかしいなと思ったんですけど、その時はそれ以上追及せずに21時過ぎくらいに寝かせました。でも、夜中にやっぱり気になって、朝、パパが仕事へ行った後に『学校で何かあったの?』と娘に聞いても『ううん。大丈夫』というだけでした。翌日には家族でカラオケに行く約束もしていたのに……。

亡くなった日、娘はいつもより2、3分ほど早い午前7時10分頃に家を出ました。部活の用意を家に忘れていたので呼び止めると、『忘れたー』と戻ってきて、いつも通り出ていったのです。玄関からせっちゃんを見送るのが日課となっているのですが、あの日はずっと手を振っていて、最後、見えなくなる前にもう1度振り返って私のほうを見たのです。後からわかったのですが、前日に書いていた手紙が遺書だったのです」(母親)

母親に手を振って別れてからわずか40分後、準奈さんは学校へ到着すると誰もいない教材室で体操着着替え、自ら命を絶った。#2では、事件後に警察から知らされたイジメの事実、学校が隠蔽したアンケート調査について遺族が告白する。

【#2に続く】

「文春オンラインTV」では本件について担当記者が詳しく解説している。

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「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッターのDMまで情報をお寄せ下さい。

sbdigital@bunshun.co.jp
https://twitter.com/bunshunho2386

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

13歳で亡くなった石澤準奈さん

(出典 news.nicovideo.jp)

 

<このニュースへのネットの反応>

文春は被害者家族じゃなくて加害者家族を追い詰めてくれませんかね?なんなら法律違反だろうが加害者をさらっと公開するぐらいやっちゃえよ。

 

「いじめがあったら学校側が責任をとらなくちゃいけなくなる」、なんてしてるからこうなる。軍艦内でスパナを紛失した工員がそのことを正直に上官に報告し、皆で一斉に艦内を探して発見、艦長からその工員は表彰された。その精神でいじめと向かうのがいいのにね。

 

昔の女子高生コンクリート事件の時の文春はどこに行ったんだよ…いじめ加害者の個人情報を野獣に人権はないと称して晒すくらいしてもいいよ?

 

県教委の対応がマット事件の頃よりむしろ退化してんのはどういう事だよ

 

>チマリウス いじめがあってちゃんと対処した場合に学校が責任を取らされたケースってそんなにありますか?

 

まず「ちゃんと対処した場合」が存在しない

 

初手隠蔽以外学校組織がとったことなんて一度もないだろ

 

役所と役場の人間や学校の教員がイジメ問題に積極的になれないのは「こっちだって長時間労働っていうイジメを我慢してるんだから、かわいそうアピールするな!」ってことなんだろうけど、命がけで産んだ母親の子が*でるんだよ?もし仮に「働く時間とか労働が改善されないと動きたくないんじゃなくて動けない」というなら、さっさと改善しなさいよ…何もせず誰かを*せ続けるの?

 

れっさーれもん< ことば足らずご容赦。いじめは絶対に起きちゃいけない、起きたらそれを見過ごした学校側に問題があるので追及される、とするのがよくない。子供なんてどんなきっかけでもいじめをし得るものなのだから、起きるのは当然、ちゃんと対処できたかどうかで学校側の問題のあるなしを問うべき、だと思うのよ。

 

いじめに対処したときにどのようなことが起こるか考えよう。①この親にしてこの子あり②この教師にしてこの学校あり③この時代にしてこの社会あり。さてどれだ

 

加害者宅に迷惑系ユーチューバー召喚しまくるしかないな

 

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