3月5日(水)~15日(土)、神奈川県民ホール休館前の最後を飾るイベント「ありがとう神奈川県民ホール」において、年齢や障がいなどにかかわらず、すべての人が舞台芸術に参加し楽しめる「共生共創事業」の様々な企画を、「共生共創フェスティバル」として開催する。
共生社会の実現を後押しする神奈川県
神奈川県では、文化芸術の魅力で人を引きつけ、地域のにぎわいをつくり出す、マグネット・カルチャー(マグカル)の取組を通じて、共生社会の実現を後押し。
「共生共創事業」では、シニア劇団である横須賀シニア劇団「よっしゃ」、綾瀬シニア劇団Hale、小田原シニア劇団チリアクオールディーズや、シニアダンス企画「チャレンジ・オブ・ザ・シルバー」の運営、障がい者等が参加する舞台公演等を実施している。
レトロシアター『あおげあおげ』『かさじぞう』上演
今回開催される「共生共創フェスティバル」の企画を紹介しよう。
3月8日(土)13:00(開場12:30)からは、小ホールにて、横須賀シニア劇団「よっしゃ」による公演を実施。横須賀を中心に60歳以上のメンバーで活躍する劇団による、レトロシアター『あおげあおげ』『かさじぞう』の二本立てだ。
現在、予約フォーム、または神奈川芸術文化財団社会連携ポータル課への電話で、チケット予約を受け付け中。料金は無料で、全席自由席となっている。
精神科病院でのワークショップから誕生した公演
3月9日(日)16:30(開場16:00)からは、精神障害を考える演劇ワークショップ・プロジェクトとして、小ホールにて『IKIZAMAミュージックぱーてぃー』を上演。
精神疾患を抱える人たちの声や表現を発信する活動グループ「OUTBACKプロジェクト」のメンバーらが、精神科病院の入院患者とワークショップを重ね、その中で聞いたエピソードや表現などから創作したパフォーマンスを発表する。
チケットは無料で、予約フォームにて事前予約を受付中。全席自由席となっている。
『Largo』を上演!俳優の常盤貴子さんが特別出演
3月15日(土)17:30(開場17:00)からは、大ホールにて、「チャレンジ・オブ・ザ・シルバー」による『Largo』を上演。
世界的ダンサー・安藤洋子氏が、神奈川県のシニアとワークショップを重ね作り上げた珠玉の作品となっており、俳優の常盤貴子さんが特別出演する。
現在、チケットかながわ、神奈川県民ホール、KAAT 神奈川芸術劇場、神奈川県立音楽堂の窓口にてチケットを販売中。料金は前売・当日共に3,000円だ。
入場無料&予約不要の展示
3月5日(水)~9日(日)10:00~17:00には、ギャラリーにて、神奈川県あそび歌プロジェクト『世界のうたとあそぼう!』の展示を実施。
会場では、世界のあそび歌や県内に広がる多文化コミュニティーをパネル展示で紹介。また、ラテンアメリカ、韓国、西アフリカ、スリランカのあそび歌のレクチャー映像も放映される。
入場は無料で事前の申し込みは不要。直接ギャラリーに足を運ぼう。
ワークショップも開催
3月8日(土)は、同じくギャラリーにて、神奈川県あそび歌プロジェクト『世界のうたとあそぼう!』のワークショップも開催。主に小学生以上を対象としたワークショップで、あそび歌調査団と一緒に世界中のあそび歌にチャレンジできる。
時間は11:00~/13:00~で、各回約1時間を予定。定員は各回30人で、保護者の同伴・見学はOKだ。
参加は無料だが、事前予約が必要。予約は、予約フォームまたは神奈川芸術文化財団社会連携ポータル課への電話で受け付けている。
いずれの企画も、詳細や申し込みについては、イベントチラシで確認を。この機会に、すべての人が舞台芸術に参加し楽しめる企画が盛りだくさんの、「共生共創フェスティバル」をチェックしてみては。
■共生共創フェスティバル
期間:3月5日(水)~3月15日(土)
会場:神奈川県民ホール
住所:神奈川県横浜市中区山下町3-1
チラシ:https://prtimes.jp/a/?f=d108051-860-579e19973953ed311bcf0041624f76ea.pdf
共生共創事業について:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/yi4/kyouseikyousou/top.html
(佐藤ゆり)