「日南茶藝」が東京ギフトショーに初出展。その土地の自然を飲んで感じるお茶を!

LIFESTYLE


佐賀県伊万里市の山の上でお茶を作る「日南茶藝(ひなたちゃげい)」は、2月12日(水)~14日(金)の期間、東京ビッグサイトで開催される「東京インターナショナル・ギフト・ショー春2025」に初出展する。

農薬や肥料を使わずに育てた“「日南茶藝」が提案するお茶”を、多くの人に知ってもらう機会となりそうだ。

自然に任せて育てるお茶


「日南茶藝」は、佐賀県伊万里市、標高450mほどの台地にある日南郷(ひなたごう)で、1948年から三代続くお茶農家。


三代目・横田満郎氏は、日本茶の難しさを感じ、肥料や農薬に頼った栽培に疑問をもち、「人も、自然も、遠くの未来までずっと楽しくやっていけるお茶作り」を目指して、2009年より一部の畑で肥料、農薬を使わない自然栽培に取り組んでいる。

開始当初は、味も香りも薄いお茶しかとれなかったが、6年が経過した頃から、力強い味が出てくるようになった。剪定した枝葉や、そこに生える草の他に何も入れないことで、土のにおいが綺麗になっていくとともに、お茶の木もその土地によりしっかり根付き、その土地の味がまっすぐ出てくることに気づく。

土がふかふかで柔らかく、肥えた場所の葉は旨みや甘みを強く感じる。葉も柔らかい。そのまま緑茶に加工して、美味しいお茶が作れる。しかし、土が硬く痩せた場所の茶葉は渋みや苦味も強く、葉も硬い。


土壌の状態によって育つお茶の風味が異なる。肥えた土壌では旨味や甘みの強い茶葉が育ち、痩せた土壌では渋みや苦味のある茶葉ができる。そこで、2018年から中国茶の製法を取り入れた「萎凋緑茶(いちょうりょくちゃ)」を作り始める。

旨み成分の少ない茶葉は発酵がしやすく、緑茶の品種で作ったことで、繊細な華やかさで雑味がない独特な「萎凋茶」が誕生した。

その土地の自然を飲んで楽しむ

そこから畑の違い、作る時期の違いを生かした、自然に生まれてくる自由なお茶作りに取り組み始める。

2022年11月に、地名の「日南郷(ひなたごう)」に、形や形式にとらわれないお茶の楽しみとして「茶藝(ちゃげい)」をつけて、「日南茶藝」と改名した。


もともとお茶の木は強く、世界中のあらゆる環境に適応し自生できる植物。お茶は、その土地土地の自然を飲んで感じ楽しむことができるものと考えているそう。


お茶の木が持つ本来の力強さを邪魔することなく活かすため、農薬はもちろん肥料も使わない。畑に育つ草、剪定で落ちた枝などを虫や土の中の微生物が分解し、純粋なその土地の栄養ができる。畑に注ぐ太陽、降る雨、吹く風など、日南郷の環境、自然がお茶を育てていく。

お茶の木が程よく太陽の光を浴びられるよう、茶畑に淀みなく風が通るように茶畑を覆ってしまいそうになる草を、除草剤は使わず、人の手で出来る程度の草を取り、木を剪定する。お茶の木と自然と人が一緒になってお茶を作り上げる。


「日南茶藝」のお茶は、土地やその葉のちからを最大限出せるように、自然に芽吹いてきた茶葉をその畑でその時感じたままに製茶している。

若さと熟成のブレンド

商品を詳しくみていこう。


「緑茶リーフ 80g」1,620円(税込)、「緑茶ティーバック 2.5gx10個」1,080円(税込)は、若さと熟成のブレンドが生む、複雑で豊かな層を感じる、心を落ち着けてくれる緑茶。自然の森のような肥沃な土壌で育ったお茶だ。

24年産と3年熟成の21年産のブレンド。ナッツや栗を思わせるような甘い厚みのある味と香り。ブレンドすることでうまみ、あまみ、しぶみのバランスがとれ深みのある味わいと、続くここちよい余韻がリラックスさせてくれる。

渋みとキレ、野イチゴのような甘み


「紅茶リーフ 60g」1,620円(税込)、「紅茶ティーバック 2.5gx10個」1,080円(税込)は、渋みとキレに、野イチゴのような甘みで、強さと優しさが調和する紅茶。

暑い夏の時期に作ったしっかり発酵した紅茶に、5月に初摘みした茶葉で作ったキレのある紅茶を少量ブレンド。 紅茶らしい渋味と野いちごのような甘みのバランスがとれている。

余分なもののない、澄んだ力強い茶葉


「萎凋茶リーフ 60g」1,620円(税込)、「萎凋茶ティーバック 2.5gx10個」1,080円(税込)は、きれいな土壌がつくる、凛として華やかな緑茶。

茶葉を半発酵させることで、花のような香りを引き出している。ジャスミンや金木犀のような香りと果実のような甘みがある。萎凋茶の茶畑は痩せた土地で、ゆっくりと成長するため、余分なもののない澄んだ力強い茶葉になり、それがきれいな味を作る。


他にも「日南龍茶(リーナンロンチャ)」「ほうじ茶」、シーズン商品の「ファーストフラッシュ」「セカンドフラッシュ」などのラインナップがある。

「東京ギフトショー」でお披露目

「日南茶藝」は、2月12日(水)~14日(金)に東京ビッグサイトで開催される「東京インターナショナル・ギフト・ショー春2025 LIFE×DESIGN 内 ACTIVE CREATORS」に出展する。


「その土地をじかに飲む」ことを体験できる、日南茶藝の特別な茶葉をこの機会に味わってみてほしい。

日南茶藝ECサイト:https://yokotatea.base.shop

※価格はいずれも参考小売価格

(鈴木 京)

タイトルとURLをコピーしました