【岐阜県各務原市】絶滅危惧種21種を含む22種を紹介!淡水魚園水族館「アクア・トト ぎふ」で企画展開催中

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岐阜県各務原市にある世界淡水魚園水族館「アクア・トト ぎふ」は、2024年12月14日(土)~4月13日(日)の期間、企画展「Save the 淡水魚~未来へつなぐ水辺の宝~」を開催中。絶滅のおそれのある種(絶滅危惧種)21種を含む22種を紹介している。

「アクア・トト ぎふ」は、同企画展で、淡水魚がおかれている危機的状況を例に紹介し、人が暮らすうえで生物多様性の回復と健全な維持がとても重要であるということを広く伝えたいと考えているという。

在来のタナゴの仲間、全16種類を展示

環境省の最新(2020年公表)のレッドリストでは、評価対象とした約400種の汽水・淡水魚のうち169種を絶滅のおそれのある種(絶滅危惧種)としている。自然を回復させるために、その絶滅を防ぎ、生態系が豊かになるような経済活動へ切り替えていく「ネイチャーポジティブ」という国際的な目標に向かって、世界が動きはじめている。

ミヤコタナゴ

企画展では、在来のタナゴの仲間、全16種類を展示している。

タナゴの仲間は、環境省のレッドリストで16種類のうち13種類が絶滅危惧種に、そのうち8種類は絶滅危惧IA類と評価されている。

東海地方のタナゴを幅2.7mの大型水槽で展示しているほか、東北から九州地方まで、各地に生息するタナゴの仲間が一堂に会した。天然記念物2種・国内希少動植物種4種を含む日本のタナゴ全16種類が一度に見られる施設はないという。これらは、保全活動に取り組んでいる各地の水族館などの協力により、展示が実現したそうだ。

アカメ

高知県土佐湾や宮崎県沿岸などに生息する「アカメ」、埼玉県の源流で命を繋ぐ「ムサシトミヨ」、琉球列島のみに分布する、美ら島の神秘のドジョウ「ヒョウモンドジョウ」にも注目。いろいろな場所でくらす汽水・淡水魚たちが紹介されている。

水辺の清掃活動にも取り組む「アクア・トト ぎふ」

イタセンパラ

また、国が進める保護増殖事業のうち、「アクア・トト ぎふ」はイタセンパラの生息域外保全を担っており、計画的に繁殖させ、健全な飼育集団を維持している。ほかにも同館で繁殖・維持している種を展示しており、解説で紹介。また、2024年からは水辺の清掃活動にも取り組み、木曽川を中心に学生や民間企業とも協同して活動を行っている。

この機会に「Save the 淡水魚~未来へつなぐ水辺の宝~」に足を運び、絶滅危惧種についても理解を深めてみては。

■Save the 淡水魚~未来へつなぐ水辺の宝~
期間:2024年12月14日(土)~4月13日(日)
会場:アクア・トト ぎふ 館内1階 特別企画展示スペース
住所:岐阜県各務原市川島笠田町1453
詳細:https://aquatotto.com/event/schedule/detail.php?p=30037

(ソルトピーチ)

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