「イベントレポ」G-DRAGON(BIGBANG)が目の前で自分だけのために歌ってくれる?!最新技術を応用した破格的な展示会開催

取材レポート/TOPICS/PHOTO


「星が輝くこの夜、胸の中震える心、あなたに向かってすべてあげるよベイビー、もっと私に近づいて、私の両手を握ってみて、私をあなたにあげるよ」(G-DRAGON「Take me」より)

「告白のような歌詞」に耳が甘くなる前に彼が近づく。重さ1キロに達するVR装置をメガネのように着用、「重さの圧迫」に文句を言う間もなく登場したオールタイムスーパースターのG-DRAGON(BIGBANG)。これ以上刺激的なものはない。手を伸ばせばすぐにでも触れそうに近く密着するので、現実なのか幻想なのか錯覚するほどだ。すらりとしたあごのラインになめらかな肌は輝き、“視線攻撃”に心臓がドキドキするのはVIP(「BIGBANG」のファン)ならば男女を問わない。

VR観覧を終えて出てきたキム・ドンヨンさん(36)は「学生時代にはK-POP歌手の展示やポップアップストアが活性化されず経験することがなかったが、新世界に会ったようだ。途方もなく近い距離で顔を合わせると訳もなく照れくさかった。G-DRAGONさんが踊ると一緒に立ち上がってチャレンジでもしたい気分になった」と豪快に笑った。

10日午前11時、誰が見てもG-DRAGONのファンということが確実な20~40代の観客がソウル・ヨイド(汝矣島)にある最大規模デパートのザ・現代ソウルに集まった。11年5カ月ぶりにソロ歌手として復帰したG-DRAGONのメディア展示「Übermensch」を見るためだった。展示は19日まで続くが、この日は「ファミリーデー」でファンクラブ加入者だけが入場できる日だった。

ザ・現代ソウルの全空間でも最もホットだという5階のエピックソウル、7メートル大きさの純白のデイジーが満開だ。エスカレーターを降りる時からG-DRAGONとの出会いが始まる。彼の象徴のようなデイジーの花が5階の空間を埋め尽くし、強烈な存在感を表わしている。

今回の展示はG-DRAGONの3rdフルアルバム「Übermensch」のメッセージを貫くデジタルメディアアート。空間はAI(人工知能)、リアルタイムホログラム、VR(拡張現実)、次世代3Dソリューションであるアンリアルエンジンで作ったCGなど「先端の技術」で重武装した。Creative Mutとコラボレーションした展示。従来のポップアップストアのように、あらゆるグッズをぎっしり埋めておいた空間ではなく、G-DRAGONの美感を投影してきれいに飾ったのが一番大きな特徴だ。

ポップアップストアの主な目的である「グッズ販売」のスペースもなかった。G-DRAGONは今回のカムバックを迎え、ペンライト、帽子、スカーフ、Tシャツ、靴下など多様なMDを製作したが、オンラインでのみ販売し、現場ではグッズを受け取ることができる空間だけを別に設けた。そのためか、ファンは長い列を待って受け取った両手いっぱいのショッピングバッグを手に持ったまま現場を楽しんだ。

エピックソウルの中心に位置する「DAISYGARDEN」はG-DRAGONのアイデンティティーを知ることができる空間だった。巨大なデイジーの花の模型が天井のあちこちに位置したフォトゾーンを置き、デイジーの上に巨大なスクリーンを通じてG-DRAGONの新曲ミュージックビデオ映像を見られるようにしてある。完全に分離された別の世界のように飾った「DAISYGARDEN」の入口で、ファンは胸いっぱいの表情でスマートフォンを取り出し、写真と映像を撮るのに余念がなかった。

「Übermensch」は随所に「参加型展示」として具現された。G-DRAGONにメッセージを残せば、リアルタイムで大型スクリーンを通じて表示されるインタラクティブメッセージウォールも設置し、ファンの切ない気持ちにも出会うことができた。久しぶりのカムバックにファンたちは「帰ってきてくれてありがとう」、「ジヨン兄さん、幸せになってください」、「全世界がGDの世界であれ」といった応援や感謝の気持ちを伝えた。

展示の醍醐味は「MEDIA TECH ZONE」だ。VR機器を使って椅子に座ると、G-DRAGONの新曲「Take me」が目の前で繰り広げられる。ホログラムで具現されたG-DRAGONとダンサーたちの生き生きとした姿が目の前で繰り広げられると、観覧客たちは声を上げたり、口を閉じられないまま歌の中にどっぷりとはまった。目の前で“私だけのために”歌ってくれるG-DRAGONに向き合う恍惚感は、これまでの他のK-POP歌手の展示やポップアップストアでは見られなかったイベントであり、途方もない満足感を与えた。観覧客をたった20人に制限するため、現場ではこの空間に入るためのファンが長い列をなしたりもした。

この空間の中ではミュージックビデオのセット場の雰囲気をそのまま移した「体験型フォトゾーン」とG-DRAGONと写真を残せる「アーティストホログラム」が人気だった。 に「アーティストホログラム」は20万ウォン(約2万円)以上のMDを購入したファンを対象にした超特別イベントだった。G-DRAGONと向かい合ってあいさつを交わし、ハートを作る姿を映像と写真で残すことができ、人気が高かった。

帽子(5万9000ウォン/約6000円)やペンライト(5万8000ウォン/約5900円)、リユーザブルバッグ(2000ウォン/約200円)をはじめ、フォトカードセット(1万3000ウォン/約1300円)、公演に持っていくスローガンタオル(1万5000ウォン/約1500円)など、さまざまなグッドを25万ウォン分購入したというキム・ジュインさん(33)は「心の中ではもっとたくさん買いたかったが、何か1つを買おうとしてもあまりにも長く待機しなければならず、サーバーに入ることができなくて、ひとまずかき集めて他はあきらめた。幸いホログラム写真が撮れるようになってとてもわくわくしている。チャンスが一度しかなくて残念だ」と話した。ホログラム写真は1回の練習撮影の後、本撮影に突入する。ファンには映像をファイルを別に提供し「一生所蔵」をできるようにした。

ザ・現代ソウルを偶然訪れた市民にも、G-DRAGONの展示は「バケットリスト」だった。現場で会ったキム・スギョンさん(43)は「職場が近くなので昼食を食べに来たが、展示があることを知った。20~30代に『BIGBANG』とG-DRAGONを歌が大好きで私にも思い出なので展示写真も撮って鑑賞したいが、きょうはファンクラブの人だけが入場できるというので後でまた来てみようと思う」と残念がった。

約80人ほどのファンが早朝に集まり始めた展示は、時間が経つにつれてさらに多く集まった。20~30代の女性ファンが多数だったが、これまでのK-POPグループのポップアップストアでは見られなかった男性ファンが相当数、目についた。

キョンギド(京畿道)イルサン(一山)から来たチョン・ソヒョンさん(29)は、G-DRAGONのアルバム収録曲「パワー」が刻まれた帽子と彼の人気アイテムであるスカーフをしっかり着用し、早くから展示に訪れた。「小学校の時からファンだった。私たちの時は『BIGBANG』が好きでなければならない雰囲気だったので、少し誇張すれば学校全体が『BIGBANG』のファンだった。学生の時はお金がなくてアルバムもやっと買えたという感じで、公演にも行けなかったが、成人になった今、8年ぶりに戻ってきてくれて私が稼いでG-DRAGONさんのグッズを買って公演に行くことができてとても幸せだ」と話した。

それと共に「このように長い時間が経っても依然としてスーパースターとして存在し、新しいジャンルから以前の音楽カラーを継続するトレンディーな音楽で全盛期を生きているということ自体がファンとして誇らしい」と話した。

WOW!Korea提供

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