映画『パラサイト 半地下の家族』(2019)で第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画初となるパルム・ドールを受賞、第92回アカデミー賞®では作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞。誰もが予測できない怒涛の展開をサスペンスフルに描き世界の観客が熱狂。日本でも観客動員数330万人超、興行収入45億5000万円を突破する空前の大ヒットとなった。常に社会問題を織り込み、極限状態の人間の本質を鋭く描き、誰も見たことがない「エンターテインメント」を贈り続けるポン・ジュノ。
歴史を塗り替えた稀代の映像作家ポン・ジュノが贈るアカデミー賞®受賞後初となる最新作にして集大成『ミッキー17』は、半地下を超えた《どん底》の使い捨てワーカー“ミッキー”による、権力者たちへの逆襲エンターテイメントだ!『ミッキー17』は 3月28日(金)公開!
「本当に傑作!絶対に観るべき!」—ロンドンでのワールドプレミア、ベルリン国際映画祭で一足早くお披露目され、INDEPENDENTやEMPIREといった世界有数のメディアから「人生で最も先の読めなかった映画のひとつ」「現代に深く響く、ポン・ジュノ最高傑作のひとつ」「ポン・ジュノ監督の天才性を刺激的に証明」「まさにこの混沌とした瞬間に必要としていた映画」「この時代にぴったりで、魅力的」「最高。説得力もあり、美しい。ロバート・パティンソンが何役もこなすのも一興」と絶賛の嵐!
全世界に先駆けて公開された韓国では公開からわずか4日間で観客動員数が100万人を突破、3月7日(金)からは全米でも公開され、オープニング1位を記録!全米及び世界各国でのオープニングを合わせて、早くも世界興行収入が4,500万ドルを突破する快進撃を続けている。(Box Office Mojo調べ)
ポン・ジュノ監督が宮崎駿監督のスタジオジブリ作品『風の谷のナウシカ』&『となりのトトロ』に大きな影響を受けたと明かす謎のモンスター“クリーパー”の誕生秘話とは!今回、落下事故に遭ったミッキーがクリーパーに引きずられ、絶体絶命に陥る、衝撃度MAXの本編映像が解禁された。
今回初解禁された本編映像は、ロバート・パティンソンが演じるミッキーが、本作に登場する“謎のモンスター”=“クリーパー”に引きずられている場面だ。
「ここはどこだ? 何が起きた? なぜ俺を食べない? 気絶してたのに…」と戸惑うミッキーは、自分を引きずる大きなクリーパーの背中を見つめる。「そうか、子どもに食べさせる気だな。優しいママだ」とクリーパー心中を読もうとするミッキーに小さなクリーパー近寄ってくる。顔中をなめられ、手袋をくわえら、観念したかのように目をつむると「早いとこ終わらせてくれ、ほらガブリとかじれよ」と覚悟を決める。だが、クリーパーは一向に食らいつくそぶりを見せずにどんどん進んで行く。「どこに連れて行くんだ?」と困惑するミッキーを、大クリーパーが尻尾を巧みに使って引き上げると、中小のクリーパーが総かがりで雪原に押し出す。ミッキーは「リプリントされた肉はまずいか? おい、俺はおいしいぞ、新鮮な肉だ、味は保証する」と叫ぶ。すると、大中小と3種類の大きさの異なるクリーパーがそろってミッキーを見つめ…。
そして、本日3月17日(月)は公開まで残すところあとわずかの、「ミッキー”17”の日」ということで、“謎のモンスター”が登場する本編映像の初解禁に合わせて、ポン・ジュノ監督が日本だけの取材に応じた特別コメントが到着!
『ミッキー17』の劇中で“クリーパー”と呼ばれる謎のモンスターは、その見た目から『風の谷のナウシカ』(1984)に登場する“王蟲(オ-ム)”を彷彿させる。宮崎駿監督からの影響をポン・ジュノ監督に直撃すると、「『Okja/オクジャ』(2017)のときも、主人公のミジャがオクジャのお腹の上で昼寝をするシーンがありましたが、あれはまさに『となりのトトロ』(1988)からインスピレーションを受けたシーンでした」と前置きし、「クリーパーはもう少し複雑で、様々なインスピレーションが混在しています。デザインそのものは、クロワッサンから着想を得たもので、パンが出発点です。動きに関しては、様々なアイディアが組み合わさっています」と続ける。「クリーパーは三種類ですが、ジュニアクリーパー、ベイビークリーパー、そして女王蜂のように一匹だけのママクリーパーがいます」と、大中小3種類存在すると説明する。「ジュニアクリーパーがボールのように丸まっていく動きが登場します。それはアルマジロを参考にしています。出来上がったものを見て、ダンゴムシのようだと言う方もいましたが…」と微笑むと、宮崎駿監督作の「『風の谷のナウシカ』で王蟲が群れになって突進するシーンも、インスピレーションの源だったと言えます」と告白!さらに、「クリーパーが群れになって絡み合う姿は、アラスカのトナカイの動きのパターンがモチーフとなっています。動物ドキュメンタリーを見ると出てきます。サークルの中心部分に子供のトナカイを置いて、群れが時計の反対周りにらせん状を描いていく荘厳でスペクタクルな映像があります」と、クリーパーが宮崎駿監督作品のみならず、食べ物から、動物まで、ありとあらゆるものからインスピレーションを受けて完成したキャラクターだと語った。
そして「宮崎駿監督はいつも生態系や自然、環境に対するテーマを描かれていますが、私も大きな関心を持っているテーマですので、動物やクリーチャーを表現する際には、宮崎駿監督の作品は尽きないインスピレーションの源になっていると思います」と、宮崎監督の表現には常に影響を受け続けていると語っている。
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