「インタビュー」「破果」俳優キム・ソンチョル、「イ・ヘヨンのキャスティングは数学の定石のよう」「エンディングOST…ミュージカル歌唱法は封印」

インタビュー

最近、ソウル・チョンノ(鍾路)区ソギョクドン(昭格洞)のあるカフェで行われたヘラルドPOPとのインタビューで、俳優キム・ソンチョルが映画「破果」について語った。

▼女優イ・ヘヨンの“チョガク”役キャスティングは数学の定石のよう…アクションの呼吸を合わせるため身体のテンポを落とした。

俳優キム・ソンチョルがイ・ヘヨンに対する尊敬の気持ちを表した。

キム・ソンチョルは映画「破果」を通じてイ・ヘヨンと世代を超えたアンサンブルを完成、奇妙な愛憎のケミストリーでN次観覧(リピート観覧)を誘発している。キム・ソンチョルは劇中で20年余りひとりの人物を追いかけてきたミステリーなキラー“トゥウ”役を引き受け、荒々しくも繊細で冷静だが熱いキャラクターを完璧に表現した。

この日、キム・ソンチョルは「とても新鮮な組み合わせだと思った。60代のキラーと30代のキラーが出会ったというそのものが魅力的に感じられた」として「イ・ヘヨン先生が“チョガク”役を演じるなんて数学の定石のようでとても面白そうだと思った」と明らかにした。

さらに、彼は今回の作品でイ・ヘヨンと激しいアクション対決を繰り広げる必要があった。60代の大先輩を相手にアクションの呼吸を合わせるのは容易ではなかっただろう。

「簡単ではなかった。僕は元々体を使うのがとても好きで、走るのもそうだし、動作自体が速い方だ。先生はアクションが身近ではなかったので身体のテンポを落とすのに苦労した。 最後のアクションシーンは、先生の体力がかなり低下した状態で撮影しなければならずケアをする必要があった。これから俳優を続ける上で、かなり大切な思い出になりそうな日々だった」

それだけでなく、イ・ヘヨンは最後の撮影を終えた後に座り込んでしまい、それを見守っていたミン・ギュドン監督も号泣し、現場は涙の海と化した。

これについてキム・ソンチョルは「先生がアクションで試行錯誤をし、本当にたくさん苦労されたが、結局やり遂げた」として「先生が最後のカット撮影後『お疲れ様でした』という言葉と共にすべての荷を下ろしたようなため息に監督も感情がこみ上げたようだ」と伝えた。

続けて「人間イ・ヘヨンとキム・ソンチョルは世代の差があるが、作品内のキャラクターとしては世代の差が存在しないので、演技にあたって苦労はなかった。待機中にこれまでの俳優生活の話を聞くのも楽しかった」として「先輩はカリスマあふれて見えるが実際は少女のようだ。いつも『私たちの美しいソンチョルが来た』と歓迎してくださり気持ちを楽にすることができた」と打ち明けた。

▼エンディング曲「チョガク」を歌うことに恐れも…ミュージカルの発声を封印することに神経を注いだ。

キム・ソンチョルは映画「破果」のエンディング曲「チョガク」を直接歌った。エンディング曲「チョガク」は劇中の“チョガク”(イ・ヘヨン)に向けた“トゥウ”(キム・ソンチョル)の立体的な感情をありのまま盛り込んだ歌で、ミン・ギュドン監督が1年をかけて歌詞を整えた。

インタビューでキム・ソンチョルが「破果」のエンディング曲に対する格別な思いを明かした。

この日、キム・ソンチョルは「監督は撮影当時からエンディング曲を考えられていたが、僕に別途話はなかった。 制作報告会の一週間前くらいに突然伝えられた」として「その後、監督と音楽監督が一緒に作った曲を聞かせてくれたが、歌が良かった」と振り返った。

続けて「歌謡曲を歌う時は発声のようなものを除いて歌おうするが、その時期に僕がミュージカルをしていたので発声が癖になっていてややもすると負担に聞こえる」として「それで怖いと思ったが監督に対する信頼で行った。 録音は2時間で終わった」と付け加えた。

また、キム・ソンチョルは「技術試写の際に初めて聞いたが、演技を見るのは演技をしたなと感じるだけだが、歌は自分が歌ったと感じて素直に聞くのは難しいようだ。本来、自分の歌を聞くのがとても苦手だ」として、「自分が録音して音源となったものを聞くのは難しい。それで『ティラミスケーキ』もどうかやめてほしいと言った」と打ち明け、笑いを誘った。
(2ページに続く)

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