皇室御用達職人が手がける“靴のようなスリッパ”を制作するSANAXは、2024年12月に法人化し、本革スリッパ専門ブランドとしての展開を本格化した。
60年以上にわたる製靴職人の技術と、皇室に納めた実績を背景に、本革ルームシューズ「靴のようなスリッパ」を通じて、高齢化社会に寄り添い、新しい快適さと安心を提案する。
“皇室御用達職人”の技と哲学を伝える

創業者・髙橋氏
SANAXの創業者であり、60年以上にわたり製靴に携わってきた高橋直道氏は、その技術と信頼から、過去に皇室へスリッパを納めた実績をもっている。
SANAXのスリッパは、靴と同様に“木型(ラスト)”から製作。土踏まずの角度やかかとのホールド感、革の伸縮性まで計算され、まるで革靴のようなフィット感と安定感を実現している。
“使い捨てではない、暮らしに寄り添う真の履物を”という想いが、皇室納品の実績以上に、多くの共感を呼んでいる。
職人の手仕事、選び抜かれた素材

職人・佐々木氏
製品はすべて国内工房にて、数時間から1日かけて手作業で仕上げている。

国産・イタリア産の高品質な革
国産・イタリア産の高品質な革をはじめ、芯材や接着剤まで肌へのやさしさと安全性に配慮。“履く人の未来”を想像しながら、一足ずつ丁寧に製作。職人の手仕事が光る商品となっている。
医療的アプローチとしてのスリッパ
このたびの法人化の背景は、製品と技術の価値をより多くの人へ届けるための一歩だという。
同社によると、高齢化や在宅時間の増加により、室内履きの重要性は高まりつつあるが、スリッパも“履物”である以上、身体への影響を考慮しなければならない。
SANAXでは、転倒予防や疲労軽減など、足元から暮らしを支えることを重視している。スリッパを「歩行サポートの入り口」と位置づけ、高齢者や足の悩みを抱える方に向けて改良を重ねてきた。
医療的アプローチとしてのスリッパで、高齢者の足を守ることを目指している。
靴職人が設計した独自の構造

ライニングは、柔軟性と蒸れにくい馬革を使用

底裏には、滑りにくく、音も出にくい“強くてしなやかな”豚革を使用
SANAXのスリッパ主な機能は、「脱げにくく滑りにくい設計」「土踏まずを支えるアーチ構造」「踵を包み込むヒールカップ」「冷たい床を遮る断熱中敷」。
これらはすべて、靴職人としての視点から設計された独自の構造となっている。
そうして作られたSANAXの製品ラインアップから一例を紹介しよう。
「プレミアム本革スリッパ」は、上質なレザーと仕立てで、来客用にも最適なスリッパ。
「医療従事者向けスリッパ」は、長時間でも疲れにくく、脱ぎ履きもスムーズなことが特徴だ。
さらに受注生産で、足の形や症状に合わせて一点一点設計する「オーダーメイドスリッパ」もある。
同社のスリッパは、母の日・敬老の日など、ギフトとしての需要も高いとのことで、専用ラッピングも用意している。大事な人への感謝の気持ちを伝えるのにもぴったりそう。
国内外に広く展開を
日本の“皇室御用達職人”による技術と素材へのこだわりは、欧米市場でも高い評価を受けており、同社では「国内外への展開とサステナブルなものづくり」を目指し、「百貨店・専門店との連携拡大」「医療・介護分野へのOEM提供」「クラウドファンディングでの新製品開発」「海外展示会出展とグローバル展開」「環境に配慮した素材への転換」といった取り組みを今後進めていくという。
ひとつひとつ丁寧につくられた、上品で使いやすいスリッパ。高齢の両親などへのプレゼントや、ちょっといいものを日常使いしたい人はチェックしてみては。
「SANAX」公式オンラインショップ:https://www.sanax-plan.jp
(鈴木 京)
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