世界最大級のK-POP Fan & Artist Festival「KCON」が5月9日・10日・11日の3日間、千葉・幕張メッセにて「KCON JAPAN 2025」を開催した。
「KCON」はCJ ENMが2012年から毎年開催し、今年で13年目。2012年のアメリカ公演を皮切りに、世界の各地域で開催されてきたKCONは、K-POPアーティストと世界中のファンが出会い、一緒に作っていく唯一無二のフェスティバル。
本記事では5月9日の「M COUNTDOWN」のレポートをお届けする。
ステージは観客席がステージを取り囲むような360度ステージになっていて、普段あまり見られない角度からアーティストのパフォーマンスを見られる構造になっていたこともあり、会場は開演前から大きな期待感と熱気に包まれていた。
本編の前には、プレショーとして7人組多国籍ボーイズグループのARrCが「nu kidz」、「loop.dll」を披露。エネルギッシュなpフォーマンスを終えると、「すごく緊張していますが、みなさんの大きな応援のおかげで楽しむことができました」と感想を述べた。
プレショー2組目は、IZ*ONE、AKB48出身の本田仁美が所属する7人組多国籍ガールズグループSAY MY NAME。軽やかなリズムと口ずさみたくなるキャッチーな曲「ShaLala」で会場を明るい雰囲気に。本田仁美が「久しぶりのKCONのステージなので、すごい楽しみにしていました。SAY MY NAMEのステージを初めて見る方はたくさんいらっしゃると思うんですけど、最後まで楽しんでいってください」と伝えた。2曲目の「1,2,3,4」は、1曲目とは違ったクールで都会的な雰囲気の中、新しいことへの挑戦や恐れずに進む勇気をテーマに、聴く人々に夢と希望を届けた。
続いて、韓国の国際電話番号「82」がグループ名に入っている6人組多国籍ボーイズグループ82MAJORのステージへ。力強いラップが際立つ「TAKEOVER」でエネルギッシュなパフォーマンスを存分に発揮。重厚感のある低音ビートが印象的な「Stuck」では、メロディアスなラップを披露し、卓越したラップスキルを存分にアピールした。
フレッシュなグループの迫力あるステージによって会場の熱気が高まり、ムードが十分に温まったところでいよいよ本編がスタート。エネルギッシュなビートが会場に鳴り響くと客席からKickFlipのKeijuが登場するサプライズ演出で観客を沸かせ、Stray Kidsの「CASE 143」をパフォーマンス。
IS:SUEはBLACKPINKの「Pink Venom」をカバーし、グループの力強さとセクシーさを兼ね備えた圧巻のステーでファンを魅了した。
tripleSはSEVENTEENの「Super」をカバー。原曲の力強いビートとエネルギッシュなダンスを完全に再現し、tripleSならではの柔軟な表現と力強さを見せつけた。
この日のMCは、ZEROBASEON のSUNG HANBINとPARK GUN WOOK。メインステージの先まで続く両端の先端からそれぞれ登場すると、会場は一気に黄色い歓声で包まれた。韓国語と日本語を織り交ぜながら進行を行うと、SUNG HANBINが「レッツKCONと叫んでみましょうか。さん、にー、いち」の合図で観客が一斉に「レッツKCON」と叫び、会場の熱気が一気に上昇し興奮と期待感が充満した。
INI
「WMDA (Where My Drums At)」のイントロが流れる中、メインステージの下から徐々にINIの姿が見え始めると、11人の堂々と構える姿からは圧倒的なオーラが放たれ、会場全体がその存在感に一気に惹きつけられた。力強いドラムビートとエレクトロニックなサウンド、荒々しいラップ、鋭い眼差しは、息をのむような緊張感を演出。会場を攻撃的でスリリングな世界観に包み込んだ。
続く「ONE NIGHT」では、落ち着いたビートと洗練されたメロディが響く中、セクシーで大人っぽい魅力で観客をゆっくりと引き込んでいく。
歌い終わると、佐野雄大が「KCONのステージに立つとわくわくして本当に楽しいです。特に今年はMnet30周年を迎えた特別な年に僕たちINIがご一緒できて本当に幸せです」と天使の微笑むと、MINI(ファン名)の心を鷲掴み!最後はグルーヴ感のあるビートが魅力の「POTION」を披露。アグレッシブなパフォーマンスと共に軽快なステップが印象的なダンスとヴォーカルの清涼感が絶妙に調和し、会場は心地良い音楽に包まれた。
EVNNE
Mnetのグローバルサバイバル番組「BOYS PLANET」から誕生した7人組ボーイズグループEVENNのステージでは、ホイッスルサウンドから始まる「HOT MESS」をKCONヴァージョンで披露し、グループのエネルギーが炸裂するダイナミックなダンスを見せつけた。続く「3 U (I love U)」では、温かみのあるサウンドと甘いヴォーカルでファンの心を包み、軽快なギターリフが心地良い「Badder Love」で爽やかな魅力を発揮。軽やかに流れるようなダンスを繰り広げ、会場に心地よい風を届けた。
また、「K-POP GENERATION STAGE」ではBTS(防弾少年団)の「MIC Drop」をパフォーマンスし会場を大いに盛り上げた。
ZHANG HAO(ZEROBASEONE) & JO YURI
スペシャルステージでは、ZHANG HAO(ZEROBASEONE)とJO YURIがRed Velvetの「Bad Boy」をカバー。2人がブラックの衣装で登場すると、力強さとしなやかさを兼ね備えたダンスで妖艶さを演出し、大胆でありながら繊細なダンスで観客の視線を奪った。
KickFlip
JYPエンターテインメントから2025年1月にデビューしたボーイズグループKickFlipは、「Umm Great-KCONver-」を披露。「うん、そう」と繰り返すフレーズとどこか気だるさを感じさせる独特な雰囲気の中、予想できない状況に出くわしても笑って乗り越えようというポジティブなメッセージを届ける。KCON JAPAN 2025に参加できたことについて、日本人メンバーのAmaruは「やっぱ、うれしいっすね。みなさんの前で公演させていただいて、チームでこうやって素晴らしい舞台に立っていることがとてつもなくうれしいです」と話し、Keijuは「前から出たかったKCONの舞台に立てて本当にうれしいですし、本当に光栄です」と感慨深く語った。
続けて「そして、僕たちが5月26日にカムバックするので期待してください」と伝え、ファンの期待感を一層高めた。そして、「Mama Said」のステージへ。軽快なリズムとエネルギッシュなサウンドに、自然と身体が動き出したくなるような楽曲で会場を盛り上げた。
IS:SUE
「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」のファイナリストで構成されたガールズグループのIS:SUEは、ダンサブルでアップテンポなビートが魅力の「SHINING」からスタート。自信に満ち溢れたパフォーマンスを通して、自分を信じて輝くことの大切さを表現し、観客を引き込んだ。
パフォーマンスを終えると、ステージを囲む観客に向けて元気一杯にあいさつ。リーダーのNANOは「去年に続き、今年もKCON JAPANに参加させていただくことになりました。このような大きな舞台の上でKCONersの皆さんにお会いできることができて本当にうれしい気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます」と感想を述べ、YUUKIは「今年はファンの皆さんと一緒にDREAM STAGEをすることになったのでとてもスペシャルです。とっても楽しく準備したのでこの後のDREAM STAGEもたくさん期待してください」と伝えた。
「Love MySelf」のステージでは、軽快で跳ねるようなプラックサウンドが響く中、「自分自身を愛そう」とポジティブなメッセージを伝えると、会場は明るいエネルギーで満ちた。
イベントの後半で行われた「DREAM STAGE」では、その日の朝にオーディションで選ばれたファンと共に「CONNECT」を披露し、会場は大きな一体感に包まれた。
パフォーマンスの合間に入るMCでは、K-POPの歴史とともに歩んできたレジェンドアーティストとしてDAESUNGが登場。DAESUNGは、「きょう初めてKCONのステージに立ったのですが、後輩の皆さんのステージを見てたくさんのインスピレーションを受けて、僕もこれからも一生懸命頑張ろうと思いました」と伝え、日本語で「日本で初めて披露するステージも準備したし、皆さんと一緒に楽しめるステージも準備したので、後ほど僕のステージをたくさん期待してください」と伝え、ファンの胸を高鳴らせた。
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