2023年に韓国でデビューしたK-POPバーチャルアイドルPLAVE(読み:プレイブ)。
YEJUN(イェジュン)、NOAH(ノア)、BAMBY(バンビ)、EUNHO(ウノ)、HAMIN(ハミン)の5人で構成され、作詞、作曲、振付すべてをセルフプロデュースしている。アジアを中心に世界各国から注目を集めており、6月16日にはJP 1ST SINGLE「かくれんぼ」で待望の日本デビュー。日本デビューを記念して、6月17日(火)にPLAVE 日本デビュー&JP 1ST SINGLE 「かくれんぼ」発売記念ショーケースを東京・豊洲PITにて開催した。
PLAVEの世界観は、アステルム・カエルム・テラという3つの軸で構成されており、人類が創り出した仮想キャラクターたちが生命を持って生きる空間カエルムで暮らすPLAVEが、カエルムとテラの中間にある空間アステルムにやってくることで、テラ(地球)にいるPLLI(読み:プリ、PLAVEのファンの呼称)とコミュニケーションを取ることができるのだという。
近未来的な乗り物に乗って、アステルムからテラに降り立ったPLAVE。日本で初めてのワンマンイベントということもあり、PLLIのテンションも高く、会場は大歓声に包まれた。オープニングは「Chroma Drift -Japanese Ver.」を披露。透き通った声で会場を魅了すると、最後のコーラス部分では「みなさんも一緒に!」と呼びかけ、PLLIと一緒に甘いステージを作り上げた。リーダーのイェジュンは「日本でショーケースを開くことができ、夢のようで本当にうれしいです。心を込めて準備したので、今日はよろしくお願いします!」と、あいさつした。
この日、MCを務めたお笑い芸人のトレンディエンジェル(斎藤司・たかし)から、アステルムとテラの移動が大変ではなかったかと聞かれると「全然大変じゃなかったです!今またアステルムに行ってきましょうか?」と、ノアが提案。すると、“ポータル”と呼ばれるアステルムとテラを行き来できるリング状の入口が登場し、そこを通ってノアがアステルムに瞬間移動。宝石のような紫色のハートを手に、テラに戻ってきたノアは「これはPLLIの愛です。僕たちはPLLIの愛を食べて育ちます。ポータルがあることで、いつでもPLLIに会いに来れるのがうれしいです」と、笑顔で話した。
さらに、PLAVEのメンバーはそれぞれ特殊能力を持っており、イェジュンは頬を膨らますと顔の周りにバブルが出てくる、バンビは口を開くと顔の周りにお花が咲く、ノアは微笑むと顔の周りにキラキラ&ウィンクすると黄色いハートが飛ぶ、ウノは手のひらから炎&目の中にも炎を出せる、ハミンは頬を膨らますと顔の周りに数字&悩んだ顔をすると頭上に吹き出しが出てくるといった能力で、使い道はまだ秘密だそう。今後どのような場面で能力が使われるのか楽しみだ。
ここで黒いシックな衣装に着替え、「RIZZ -Japanese Ver.」を披露。心地よいリズムに思わず身体を揺らしたくなるアッパーなナンバーで、ウノのラップがアクセントのように冴えわたる1曲に仕上がっている。続けて行われたQ&Aコーナーで、PLAVEの魅力を聞かれたハミンは「最近のK-POPでは自分のカラーを持つことが大事だと思います。僕たちは作詞作曲振付だけでなくステージの演出にも参加して、これまでになかったステージを作るためにベストを尽くしています。メンバーが個性的な能力を持っていて、一瞬で着替えられるのもPLAVEだけの魅力だと思います。でも1番の魅力はメンバー全員が面白い、そして僕も面白いということです」と、通訳の声に合わせて口パクしながら話すおちゃめな姿に会場からも笑いが起こった。
さらに、日本のショーケースだけのサプライズ企画として、イェジュンが藤井風「きらり」、バンビがtuki.「晩餐歌」、ハミンがVaundy「不可幸力」と、日本語の曲をカバー。そしてPLAVEのことをもっと知ってもらおうと韓国でリリースしたPLAVEの楽曲「Wait for you」をウノが、「The 6th Summer」をノアが歌い、ファンを喜ばせた。
イベントも終盤に差しかかってくるなか、突如小さなふわふわとしたキャラクターが登場。メンバーの肩の上にちょこんと乗るキャラクターたちは「ムメミム(MMMM)」と呼ばれているが、その実態はまだ明かされていないそう。耳のように見える部分はアンテナで、磁力が強いため、気づいたら冷蔵庫にくっついていたこともあったと、バンビがユーモアたっぷりに説明した。
その後も記念撮影やじゃんけんをしてPLLIとの交流を楽しんだPLAVEは、今日のイベントを振り返っての感想を伝えた。「今日はみなさんにお会いできて本当に幸せでした。こんなにも温かく迎えてくれて心から感謝しています(イェジュン)」、「今日は一生忘れられない日になりました。またお会いしましょう(ノア)」、「これからも僕たちと一緒に大切な思い出を作っていきましょう。約束だよ(バンビ)」、「日本でのステージ、本当に楽しかったです。これからもさまざまな姿を見せていきます。世界で1番愛してるPLLI(ウノ)」、「今日は僕たちにとって特別な日になりました。これからもっとみなさんとお会いできる機会が増えるとうれしいです。みなさんのそばで元気や勇気を届けられるPLAVEでいられるよう頑張ります(ハミン)」
最後は日本デビューシングル「かくれんぼ」を披露。イェジュンは「かくれんぼ」の詩的な歌詞がお気に入りで、特に「この声が届く頃に またあの場所で待ち合わせを」というフレーズが、曲を通して伝えたかった核心が上手く表現されていると話し、日本語の歌詞を作詞してくれたスタッフへの感謝の想いも伝えた。今年はアジアツアーが決まっており、日本での単独コンサートも開催予定。アニメの主題歌タイアップや有名アーティストとのコラボなど叶えたい夢を実現するため、PLAVEのさらなる成長を見守っていきたい。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
(2ページに続く)