【兵庫県西宮市】老舗×学生×地域の共創で生まれたおむすび16種が楽しめる「MUSU」がオープン！

兵庫県西宮に根ざす創業74年の精米卸会社阪神米穀と武庫川女子大学の学生たちがタッグを組んだ「おむすびプロジェクト」として、7月22日(火)に、おむすび専門店「MUSU(ムス)」がグランドオープンした。

米の未来をむすぶおにぎり専門店

「MUSU」は、若者の米離れという社会課題に対し、親しみやすく日本の食文化を象徴する「おむすび」という形で、若年層をはじめとする幅広い世代にお米の価値を再発見してもらうことを目指してオープン。

地域の人々とともに街を盛り上げていく地域貢献型プロジェクトとしても位置づけられており、単なる店舗オープンを超えた価値創出に挑戦している。

7月14日(月)のプレオープン初日には、開店直後から行列ができ、わずか1日で460個以上のおむすびが売れるなど、想定を大きく上回る反響があった。

「兵庫県産米でこの価格はうれしい」「学生の挑戦を応援したくなる」といった声が寄せられ、地元・兵庫県産のこだわりあるお米を使いながらも手に取りやすい価格、そして学生のチャレンジ精神に共感が集まっている。

若者の米離れは日本の食文化にとって大きな社会課題となる中、今回のプロジェクトには、武庫川女子大学の食物栄養学科・経営学科・生活環境学科などの学生88人が参加。若者自身が主体となって未来の米文化をつくりあげていくことに大きな期待を寄せている。

おむすびの開発から店舗運営・広報・販売に至るまで、すべての工程を学生自身が担当。学生たちはお米だけでなく地元・西宮の魅力も発信し、実践のなかで“学び”と“地域貢献”を両立している。

また、地域の人とともに街を盛り上げていく「共創」の場として、今後も食育イベントやワークショップ、小さな子ども向けの食の学びの場づくりなど、多彩な展開を計画している。

プレオープンを運営した学生からは「味には自信があります。学生ならではの若さとエネルギーで、多くの方に楽しんでいただきたい」と、今後への意気込みも語った。

おむすびのラインナップは、阪神米穀が監修した定番8種と、武庫川女子大学の学生たちが開発した創作8種の全16種。長年お米と向き合ってきた同社の知見と学生たちの自由な発想が出会い、新たなおむすびの可能性を形にした。

当初、学生たちからは、なんと58種ものアイデアが寄せられ58種からまずは25種まで厳選。「MUSU」プロジェクトメンバー全員で一斉試食をした。

1個50gのおむすびを1日で25種類食べ比べ、成績をつけながら最終8種を決定。味の評価だけでなく、仕入れ・生産性・マーケティング・販売の観点も踏まえ、感性とロジックの両輪で選び抜いたラインナップとなっている。

定番からちょっとユニークな一品まで、すべて自信をもって提供できる16種のおむすびを用意。今後は、季節限定メニューや地域イベントとのコラボなど、さらに地域に根ざした展開を予定しているほか、秋限定メニューの開発や他地域での展開にも期待が寄せられている。

価格帯は、1個あたり216～302円(税込)と手に取りやすく、サイズは80g〜100gと少し小ぶりに設定。

ひとつひとつの満足度はしっかりと保ちながらも、思わず「食べ比べしたくなる」ラインナップは「MUSU」ならではの魅力のひとつ。

おすすめメニューは、暑い日でもペロッと食べられるさっぱり系のおむすび「【夏限定】豚しゃぶ冷むすび」302円(税込)や、

酒粕×白味噌だれが鮭を引き立てる、西宮に暮らして20年の“宮っ子”が考案した地元愛むすび「【西宮食材】西宮ダブルさけおむすび」などが揃う。

阪神米穀が運営する「阪神米穀ナチュラルファーム」では、自社開発の高機能バイオ炭を活用した米作りを進めている。

脱炭素に貢献しながら農地の再生と地域農業の支援を両立させる、新しい食のカタチとして注目されている高機能バイオ炭米は今年の10月に収穫予定。秋以降の季節限定メニューに高機能バイオ炭米を使ったメニュー展開も検討している。

阪神米穀は、創業75年目を迎える老舗の米卸企業として、業務用精米を中心に、学校給食や飲食店、食品メーカーなど多岐にわたる取引先へ安全・安心なお米を提供している。

農業支援事業として高機能バイオ炭を活用した米作りの開発や、農業の循環型モデルを構築するサステナブルな取り組みにも注力。女子大と連携した人材育成、もみ殻肥料を活用した循環農業、豆腐事業など、地域社会と農業を“むすぶ”多角的な活動を展開している。

また、えべっさんのキャラクターを活かした“えべっさんのお米”シリーズなど、消費者向け商品開発にも取り組んでいる。

美味しいおむすびを味わいに「MUSU」へ足を運んでみては。

■MUSU
住所：兵庫県西宮市池田町12-5
阪神米穀公式サイト：https://ebessan.jp

(丸本チャ子)