子ども図書館「絵と言葉のライブラリー ミッカ」では、まるで絵本の世界に迷い込んだような空間体験型の展示『あそぼうよ!五味太郎えほんの世界展』を、8月5日(火)より開催する。
400冊以上の絵本を手がける
これまでに400冊以上の絵本を手がけ、世界中の人々を魅了してきた絵本作家・五味太郎さん。
同展では、五味さんの代表作『きんぎょがにげた』や、考えることを楽しむ「ゲーム・ブック」シリーズ、さらに第30回日本絵本賞大賞を受賞した最新作『ぼくは ふね』、『とんで やすんで かんがえて…』、「言葉図鑑」シリーズ、『まどから おくりもの』、『ならんでいる』 など7つの絵本作品をモチーフとした展示を行う。
全国から注目を集める子どものための図書館
「絵と言葉のライブラリー ミッカ」とは、2018年4月に開館した、子どものための図書館。

©micca
公民連携で運営される新しい形のライブラリーとして、定員80名ほどの小さな空間ながら、年間で5.7万人超が来館。関連展示・イベントを含めた来場者数は70万人を超え、日本全国から注目を集めている。
「ミッカ」の特徴は主に4つ。
1つめは「 子どもが中心の場」であること。
大人だけでは入館できない、子どもが主役として安心して過ごせる特別な空間になっている。ただし、保護者の同伴は可能で、木・金・土の18:30~21:00に開催される「おとなミッカ」では、16歳以上の単独入館が可能だ。

Untitled (A Small Library for Children #495), 2021 © Gottingham
Image courtesy of Treq and Studio Xxingham
2つめは「表現と体験のライブラリー」だということ。
アトリエ、シアター、ギャラリーを内包。本を読むだけにとどまらず、日常の中で多様な表現とつながる図書館になっている。
3つめは「独自の選書と空間設計」。
ジャンルや年齢にとらわれない選書や、思わぬ本との出会いが生まれる本棚や空間が特徴。
4つめは「正解のないプログラム」。
ワクワクする心や探求する気持ちを育む創造的な体験プログラムを用意。子どもたちが日常の中で本と出会い、本に親しみ、物語の世界を旅して、自分なりの世界を広げていくことを応援できる図書館を目指している。
自分の感性に従い、物事を面白がる姿勢
『あそぼうよ!五味太郎えほんの世界展』の展示テーマは“「これがいいんだ!」– 五味太郎と あそぶ・きめる・いきる –”。
五味太郎さんの絵本に「こうしなきゃ」「うまくやらなきゃ」はない。
ページをめくるたびにクスッと笑ったりハッと驚かされたり、瑞々しい少年と思索に満ちた大人の両面を備え持つ五味さんの遊び心から伝わってくるのは「これがいいんだ」という安心感。常に自分の感性にこそ従い、物事を面白がる姿勢は、「いきる」ことを力強く支えてくれるのだと気づかされる。
同展では、そんな五味さんの作品世界を、誰でも観覧できる「パブリック展示」と、「ミッカ」入館者が観覧できる館内展示の2会場で展開。
絵本の中に入り込んだような空間、考えながら遊べる仕掛け、来場者自身が参加できる展示など、全身で五味ワールドにひたることのできる特別な展示体験を楽しめる。
誰でも無料で観覧可能な展示
展示の見どころを紹介しよう。
1つめは「リリオ7F共用エリア」で開催する、無料で誰でも観覧可能な「パブリック展示」。
「ペンギンさんとならんで入館」では、絵本『ならんでいる』の世界から飛び出したペンギンたちと一緒に、ずらりと一列になって「ミッカ」へ入館する。
「まどからおくりもの」展示では、クリスマスプレゼントを待つのは誰?そっと窓からのぞいてみる体験ができる。
「絵本ひろば」では、お気に入りの絵本を読みながら、五味太郎さんへのメッセージを自由に書いてみよう。
「ミッカ」入館者のみ観覧可能な展示も
2つめは「ミッカ」入館者のみ観覧可能な有料の「館内展示」。
「こんどはどこ?」では、きんぎょがにげたアトリエの中を探検。絵本『きんぎょがにげた』の世界を体感できる。
「とんでやすんでかんがえて」では、もし自分だったら、海をどうやって渡る?絵を見て、考えを紙に書いてみよう。
「ゲームキューブ」では、館内に散りばめられたキューブ型ブロックに描かれたお題に挑戦して、自由に発想してみよう。
「宙に浮かぶふね」では、丸い穴の先にふわりと浮かぶのは…白いふね?暗がりの中で、想像の旅へ出かけよう。
これらの展示は、丹青社との協働により、環境に配慮した素材の活用や、多様な人々が楽しむことができる展示設計にも力を入れ、人にも環境にもやさしい持続可能な展示づくりを目指しているという。
絵本の世界に入り込んだようなユニークな体験ができそう!子どもと夏の思い出作りに。
■「あそぼうよ!五味太郎えほんの世界展」概要
会期:8月5日(火)~ 2026年5月27日(水)
会場:絵と言葉のライブラリー ミッカ
所在地:東京都葛飾区亀有3-26-1リリオ館7F
開館時間:午前10時~午後6時(毎週木金土の午後6時30分~9時は大人のための開館時間「おとなミッカ」)
休館日:月曜・第4木曜(祝日の場合は翌日)、8月19日(火)、2026年2月17日(火)
観覧料:無料 ※「ミッカ」館内展示は別途入館料が必要(小学生以下/無料、保護者/200円、おとなミッカ/500円)
「ミッカ」HP:https://micca.me
(鈴木 京)
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