俳優アン・ボヒョンが、映画「悪魔が引っ越してきた」でこれまで見せてきた強烈なキャラクターと正反対の無害な人物に挑戦した過程や感想、自身がキャスティングされる前にこの作品が体験した男性主人公の降板に対する率直な考えを打ち明けた。
アン・ボヒョンは映画「悪魔が引っ越してきた」(監督イ・サングン)の公開を控えて7日午前、ソウル市内のカフェでインタビューを行なった。
「悪魔が引っ越してきた」は、夜中になると悪魔に目覚めるソンジ(ユナ)を監視する奇想天外なアルバイトをすることになった失業者の青年ギルグ(アン・ボヒョン)の魂が抜ける話を描いたコメディー。
アン・ボヒョンはこれまでドラマ「梨泰院クラス」、「マイネーム:偽りと復讐」、「軍検事ドーベルマン」、映画「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」、「露梁(ノリャン) 死の海」など色々な作品で強烈なイメージとカリスマ性のあるキャラクターで大衆に会ってきた。「悪魔が引っ越してきた」のギルグはアン・ボヒョンがこれまでの作品で見せた強くて外向的なキャラクターのイメージと正反対のキャラクターだ。高身長と体格の良さ、さまざまなスポーツが万能な運動神経とは逆に、攻撃性というものとは距離が遠く、礼儀正しく純粋な大型犬のような面が目立つ人物。夜中になると悪魔になるソンジの夜の散歩に同行することになったギルグは、悪魔ソンジの気まぐれと意地悪にも屈せず彼女を保護者のように包み込み、悪魔ソンジに最大限楽しい時間を設けようと努力していく。
アン・ボヒョンは、これまで見せてきたイメージと違う感じのキャラクターを演じながら感じた負担はないかという質問に「負担というよりは挑戦でした。挑戦してみたかった台本であり、違う感じのキャラクターを演じてみたいと考えていたタイミングもちょうどピッタリな感じもあったんです。違う感じをどのように大衆が見てくれるのか気になりますね。もちろん観客が私の第一印象だけを見てキルグというキャラクターが似合わないと思うかもしれませんが、完成した映画を見たら幸いにもキャラクターの魅力をよく生かせたと思います」と答えた。
続けて「私に強い第一印象を持っていた方々がこの映画を見れば、これまで私が演じたキャラクターで漠然と持っていた特有の異質感を中和できるのではないかと思います」と期待感を示した。
実際の性格もギルグとかなり似ていると打ち明けた。「実際の私はギルグにもう少し近いですね。私もギルグのような内向的な面を持っていて、学生時代にはそのような部分がさらに強かったんです。成人してからはMBTI(性格診断)だと“E(外向型)”になりたいという方向へ努力し、改善していったと思います」と告白。
続けて「自分にギルグの一面があるためか現場でもユナさんや監督、スタッフの方々が私を見ると『ただのギルグだよ、ギルグみたいだ』とたくさん言ってくださいました。その言葉が褒め言葉なのかは分からないですが、そのような私の姿を見て監督がキャスティングしてくれたのではないかと思っています」と振り返った。
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