再生プラスチックを原料に「杭」などの製造・販売を行うリプロが、8月7日(木)、杭が主人公の絵本『8000キロを旅した杭2 クリッターちゃん(英題:Little Critter’s 5000 miles Adventure 2)』を発行。発売元はザメディアジョンだ。
杭が主人公の第2弾絵本
『8000キロを旅した杭2 クリッターちゃん』3,080円(税込)は、2014年に発表された『8000キロを渡った杭 オーカスくん』に続く絵本の第2弾。「日本測量者連盟」会長が、帯コメントを寄稿している。
前作『8000キロを渡った杭 オーカスくん』は「日本図書館協会選定図書」であり、出版後「国際測量者連盟(FIG)」の会議で発表され、大きな反響を呼んだ。
『8000キロを旅した杭2 クリッターちゃん』は、戦乱の絶えない現在、「境界杭」の意味を問うことで改めて平和について考えてもらえれば、との思いで制作されたのだそう。新作出版にあわせて、前作『8000キロを渡った杭 オーカスくん』も新装版として再発売される。
また、人気アニメーション映画『ルックバック』『時をかける少女』『思い出のマーニー』などの美術を手掛けた鮫島潔氏が、イラストレーションを寄稿しているにも注目だ。
ストーリーを紹介!本文は英訳も併記
『8000キロを旅した杭2 クリッターちゃん』のストーリーを紹介しよう。
宮崎県日向市で暮らす「杭」の女の子・クリッターちゃん。彼女は土地の境界を示す「境界杭」として働いているが、広い世界を自由に旅したいという夢も持っている。
ある日、大雨でガケ崩れが起こり、水路に投げ出されてしまう。あてもなく太平洋を流されるクリッターちゃん。彼女を助けるため世界中の杭がセンサーで情報交換するが、その中には戦争で自分の持ち場から強制的に排除されようとしている杭もいた…。
太平洋をさまよいながら、自分の居場所について考えるクリッターちゃん。やがてアメリカ西海岸・オレゴン州の港町に流れ着き、デールさんに拾われる。デールさんは本体に刻まれたナンバーから、クリッターちゃんが宮崎県日向市から8000キロかけて流されてきたことを知る。
日本からかけつけたクリッターちゃんの生みの親は、自分の未来は好きに決めていいと申し出る。最後に彼女が下した決断は…。
同作は、本文は英訳も併記されており、海外でも杭の冒険ストーリーを伝えている。
実際にあった話がモチーフ
『8000キロを旅した杭2 クリッターちゃん』のモチーフは、実際にあった話なのだそう。2014年10月の台風で宮崎県日向市から流出した杭が、2016年5月、オレゴン州ポートオーフォードの砂浜で発見された。杭は太平洋8,000キロを旅して、アメリカ西海岸に辿り着いたのだ。
やがて杭をきっかけに、日向市とポートオーフォードの交流が生まれた。一本の境界杭がアメリカと日本という2つの国をつないだのだという。
同書の後半では、杭が辿ったルートなどを解説。
原作者・岡田ケンゴ氏は、戦時下であるウクライナの測量者の支援も行っている。
『8000キロを旅した杭2 クリッターちゃん』は、岡山・広島県内主要書店、Amazon、リプロオンラインストアなどにて販売中だ。
リプロについて
『8000キロを旅した杭2 クリッターちゃん』を発行したリプロは、岡山に拠点を置く、再生プラスチックを材料に測量用の杭などを製造・販売するメーカー。2022年には「世界一のプラスチック境界杭メーカー」としてギネス世界記録に認定された。
代表取締役社長の岡田ケンゴ氏は、岡山の地域活性化のため「中小企業ROCK」というイベントを主催。ラジオパーソナリティも務めるなど多岐に渡って活動している。
『8000キロを旅した杭2 クリッターちゃん』 を読んで、絵本を通じて平和、環境問題、国際友好について考えてみては。
(佐藤ゆり)
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