映画『パラサイト 半地下の家族』(2019)で第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画初となるパルム・ドールを受賞、第92回アカデミー賞®では作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞。誰もが予測できない怒涛の展開をサスペンスフルに描き世界の観客が熱狂。日本でも観客動員数330万人超、興行収入45億5000万円を突破する空前の大ヒットとなった。常に社会問題を織り込み、極限状態の人間の本質を鋭く描き、誰も見たことがない「エンターテインメント」を贈り続けるポン・ジュノ。歴史を塗り替えた稀代の映像作家ポン・ジュノが贈るアカデミー賞®受賞後初となる最新作は、その集大成となる《どん底》からの逆襲エンターテイメントだ!
本年最注目の映画、ポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』から新予告編&日本版新ポスター解禁!
今回解禁された予告編は、謎の大爆発映像に続いて、ロバート・パティンソンが演じるミッキーが、「俺の人生は失敗ばかり、とにかく抜け出したかった」とこぼす場面から始まる。《どん底》から抜け出すために受付に向かったミッキーは、「"使い捨て労働者(ワーカー)"希望? 注意事項もよく読んだ?」と聞かれ「ああ」と笑顔で応じる。が、ダメダメなミッキーらしく、実はほぼ読んでいなかった…。一発逆転のために申し込んだのは何度でも生まれ変われる“夢の仕事”、のはずが、よく読まずにサインした契約は、身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で命を落としては、何度も生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった!
未知の惑星に到着したミッキーは、早速人類のため実験台に。大気の安全性を確かめるためにヘルメットを取り外すと、宇宙船内の医療スタッフが「新種のウイルスがいるかも、微粒子も残らず吸い込む感じで大きく呼吸を」と促す。結果、ヤバいウイルスにやられてしまい焼却炉に放り込まれる。
船内では開拓のリーダー、マーシャル(マーク・ラファロ)が、「労働者諸君!新たな星の歴史に皆で名前を刻もう」と怪気炎を上げる。その時、ミッキーの目に飛び込んできたのは、エリートパイロットのナーシャ(ナオミ・アッキー)のとびっきりの笑顔だった。上司はサイアクだけどナーシャは別、常にミッキーをサポートする信用できる仲間だ。
「使い捨てだろう、文句を言うな」という罵声を浴びせられ、「仕事は超ブラック、業務命令の地獄だ。死んでも“コピー”され生き返る“死にゲー”任務」だとこぼすミッキーに、ひと癖ありげな友人ティモ(スティーブン・ユァン)が「死ぬってどんな感じ」だと皮肉る。
だが、全てが一変する。ミッキー17号の前にミッキー18号が現れたのだ。「俺が2人?」――使い捨てワーカーがダブることは許されておらず、存在が確認されるとコピー元もろとも死刑にされてしまう。マーシャルは「おまえらの運命は俺次第だ」とスイッチを押せば即死の爆破装置をちらつかせる。
悪いのはヤツらだ。俺たちは使い捨てじゃない。遂に2人のミッキーがどん底からの逆襲を始める。「この闘いは人類の存亡を懸けた戦争でもある。ミッキー、あなたなら最後までやり抜ける」というナーシャの呼びかけに、ミッキーは謎のモンスターたちの群れに向かっていく。この先にどんな展開が待ち受けるのか。果たしてミッキーは生き抜くことができるのか期待が高まる予告編となっている。
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