長崎県対馬の静かな入り江に、水上ロッジ「対馬 海上ロッジ(Tsushima Floating Lodge)」が誕生した。目の前に広がる大自然の海を独り占めできる特別な空間は、宿泊ではなく「滞在型の体験施設」として、釣り・BBQ・海上リラックスなど多彩な過ごし方を楽しめる。
運営は、水上ロッジに併設のゲストハウス＆カフェ「Yamaboushi」。ゲストハウス＆カフェ「Yamaboushi」は、築100年の倉庫をリノベーションした温かみある空間で、地域住民や世界中の旅人が自然に交流できる拠点。人口減少に悩む国境の島で、観光振興と国際交流のモデルケースとなることを目指している。
対馬の自然条件を活かした新しい観光コンテンツが誕生
日本と韓国の間に位置する国境の島・対馬は、古くから交流と交易の拠点として栄えてきた。複雑に入り組んだリアス式海岸や豊かな海洋資源に恵まれ、透明度の高い海と独自の文化が融合する“離島ならではの魅力”を誇る。
今回完成した水上ロッジは、こうした自然条件を活かした全国でも珍しい水上施設。波の影響を受けにくい湾内に設置され、釣りやBBQ、リラックス体験などを通じて、訪れる人々が安心して過ごせる新しい観光コンテンツだ。
複雑に入り組んだ海岸だからこそ実現できる、穏やかな水域での特別な体験。「対馬 海上ロッジ」では、「泊まらないからこそ誰でも使える」をコンセプトに、日帰り利用や数時間のプランを提供している。
デッキでドリンク片手に寛ぐ、音楽をかけて仲間とBBQ、アクティビティや撮影など、自由自在に楽しめるのがポイント。宿泊施設が運営するため、更衣室やシャワー導線も完備している。屋根付きで雨天でも快適に利用可能だ。
目の前にエメラルドグリーンの海、夕焼けに染まる山並み、夜空に浮かぶロッジと、どこを切り取ってもフォトジェニック。旅の思い出を写真や動画に残し、SNS発信にも最適な舞台となっている。
海と“距離ゼロ”の遊び方
同施設では、海と“距離ゼロ”の遊び方ができるのが特徴。デッキから海に直接飛び込むことができるほか、SUPやシュノーケリングも可能だ(波・風の状況に応じて安全運用)。
また、管理されたいけすで「釣れる体験」もでき、初心者や小さな子どもにも安心。サビキ・ちょい投げ・ルアーなど、デッキから気軽に自然海釣りもできる。
さらに、屋根付きだから雨の日も快適。“雨音と海”の非日常没入体験ができる。SNS映え抜群のロケーションで、旅動画、ウェディング前撮り、ドローン撮影にも最適だ。
世界中の旅人と島民がつながる拠点としての役割
「対馬 海上ロッジ」には、旅人と島民が交わる遊び場としての機能もある。同施設は、世界中から訪れる旅人と地元の仲間が協力し、DIYで改修・拡張した。海を起点に、旅人・地域・家族が自然とつながるコミュニティを育む。
また、透明度の高い海、街灯のない夜に広がる星空など、離島ならではの魅力を体験設計に反映。海辺の立地を活かし、地域と旅人をつなぐ拠点として機能する。
施設概要
「対馬 海上ロッジ」の定員は10名。宿泊は不可。注意事項の事前説明があるので、同意したうえで利用しよう。ゴミの海上落下防止、近隣配慮の音量管理など、ルール順守に協力を。
利用形態は、デッキ利用(1時間制)、撮影利用(商用可・要申請)。営業時間は14:00〜22:00。ゲストハウス宿泊者は7:00から利用可能だ。
料金は1人500円で、予約は「Yamaboushi」InstagramのDMまたは電話(当日可・状況により)にて受け付けている。
運営者は、「対馬の海を独り占めできる、圧倒的な解放感と唯一無二の特別感。“何もしない”を楽しめる贅沢を、日帰りで体験していただけます。」とコメントしている。
今後は体験メニューの拡充、イベント・音楽・BBQ等の企画、こたつを設置するなど冬も楽しめる仕組みの検討、コラボ・撮影・教育旅行の受け入れ強化、将来的な複数拠点化や地域間連携の検討なども予定しているという。
「対馬 海上ロッジ」で、離島・対馬ならではの体験を楽しんでみては。
■ゲストハウス＆カフェ やまぼうし – 対馬 海上ロッジ(Tsushima Floating Lodge)
住所：長崎県対馬市美津島町大船越241
営業時間：14:00〜22:00(季節変動あり)
Instagram：https://www.instagram.com/yamaboushi_tsushima
(佐藤 ひより)
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