ME:Iのダンサーの1人である山本すずさん。2023年に放送されたサバイバル型オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」(通称:日プ女子)の最終評価でトップ5にランクインし、2024年にメジャーデビューを果たしました。実際の年齢よりも大人びたルックスと、キレのあるダンスで多くのファンを魅了しています。
華々しく活躍している山本すずさんとはどんな人物なのでしょうか。空手の経験や、実家がお金持ちという噂などを調査しました。
山本すずは空手で全国大会出場?
山本すずさんは4歳の時に空手を習い始めた黒帯の保持者。小学生時代の6年間は毎年のように全国大会(組手の部)に出場し、2度の優勝を経験しました。4年連続ベスト5に入るという偉業を成し遂げ、将来有望な空手少女でした。
週4日は東京の自宅から1時間半ほどかけて空手道場・横浜北 松濤館に通い、夜9時過ぎまで稽古に集中。稽古が無い日には、走り込みなどの自主練習に励み、いっさい妥協せずに心技体を磨いていたようです。
空手選手時代の山本すず
横浜北 松濤館に通っていた頃から山本すずさんは涙をほとんど流さず、どんなに辛い状況でも人前で自身の弱さを見せていませんでした。クールに振る舞いながらも、胸の内に熱いものを秘めていたのでしょう。横浜北 松濤館の関係者いわく「究極の負けず嫌い」であると同時に「生真面目な努力家」だったのだとか。
その一方で、率先して下級生たちの手助けをしたり、お世話になった人に手紙を書いたり、周囲への気遣いを忘れない優しい性格でした。幼い頃から精神の修養を重ねていたため、優れた品性を持っていたのかもしれません。
人徳を物語る多くの応援
「日プ女子」の放送期間中には、横浜北 松濤館がXやTik Tokで山本すずさん応援専用のアカウントを開設。山本すずさんが空手選手としていた当時のエピソードや写真を公開し、道場の皆が一丸となって彼女を応援していました。
アイドルとしてステージに立つ山本すずさんはもちろんのこと、道着をまとって真剣に試合に挑む姿も素敵です。横浜北 松濤館には山本すずさんに憧れて空手を続ける子供たちが多いのではないでしょうか。
山本すずの実家は金持ち?
山本すずさんの家族は、4人そろってサプリメント「OSS!!カルシウム」の販売サイトに出演。そのためサプリメントのスポンサーを務めているのではないといわれています。母親が過去にピンクレディーのバックダンサーを務めていたことが判明しているものの、父親の年齢や職業に関しては不明です。にもかかわらず「山本すずの実家が金持ち」と噂されている理由は彼女の経歴が一因しているのでしょう。
金持ちの噂の理由
中学時代の山本すずさんは空手の稽古のほか、K-POP式の指導に特化しているスタジオ・K-POP ACADEMY FANCYでレッスンを受けていました。この時、本人の意思と努力だけでなく、娘を認めて支えようとした両親の存在が大きかったはずです。複数の習い事を掛け持ちする場合には、多大な費用と共に移動のコストがかかります。それなりに実家が裕福なため、さまざまな心配をせずに目標に向かって集中できたのではないかと考えられますね。
お嬢さまのメンバーから刺激を受けた?
そもそもME:Iは、お嬢さま学校に通っていた清水恵子さんや飯田栞月さんなど、実家がお金持ちのメンバーが在籍。「日プ女子」撮影中の合宿やメジャーデビュー直後の共同生活を通じて、山本すずさんは刺激を受け、生粋のお嬢さまらしい言動が身に付いたのかもしれません。
テレビ番組に出演した際の仕草や落ち着いた口調は、実にエレガントです。その一方で、同学年の海老原鼓さんと姉妹のようにじゃれ合うなど、天真らんまんな部分を垣間見せているため、メンバーから溺愛されているのだとか。
山本すずの経歴
山本すずさんは2006年12月16日生まれで東京都出身。上述の通り空手を長年にわたって習い、中学3年生の時には地区予選(女子個人組手部門)で優勝しました。全国大会でベスト16に入るという輝かしい成績をおさめながらも、中学卒業後の進路について苦悩。このまま空手を続けて強豪校に進学するべきか、それとも芸能界に入るための活動を本格化させるのか、両親や空手の指導者と何度も話し合いました。その中で決心し、「夢を諦めたくない」「メジャーデビューを目指して本気で挑みたい」と断言したのです。
韓国の大手芸能事務所の練習生に
空手を引退してからは、それまで以上にスタジオでのレッスンに力を注ぎ、着実にアーティストとしての才能を養っていたのでしょう。スタジオで開催されたオーディションにおいて実力が認められ、韓国の芸能事務所の練習生になるチャンスが巡ってきました。過去に海外へ渡航した経験が1度もありませんでしたが、高校1年生の5月初旬に単身で渡韓。韓国では、LE SSERAFIMやGFRIENDなどガールズグループのマネジメントを専門とする芸能事務所・SOURCE MUSICに練習生として所属していました。
韓国で挫折を経験
過酷なトレーニングやレッスンに取り組みながら、食事制限もおこない、メジャーデビューを目指していましたが、約6カ月で契約が打ち切りに。韓国という慣れない土地で精いっぱい頑張ったものの夢が叶わず、心身ともに大きなダメージを受けたのではないでしょうか。高校1年生の12月頃に帰国して暫くの間は、将来が見えず悩んでいました。しかしアーティストになる夢がどうしても諦められず、さまざまなオーディションに応募。その1つが「日プ女子」でした。
並みいるダンス経験者を圧倒
「これが最後のチャンスかもしれない」と並々ならぬ思いで16歳の時に「日プ女子」に出演した山本すずさん。並みいるダンス経験者をおさえて初回順位で1位を獲得し、好調にスタートを切りました。その理由は、練習生のプロフィールがほとんど明らかになっていない段階で公開されたテーマソング「LEAP HIGH!〜明日へ、めいっぱい〜」の映像。映像内で彼女はコロコロと表情を変えながら、メリハリのきいたダンスを披露し、一気に大勢の視聴者の心をわしづかみにしました。
真摯に課題と向き合い成長
「レベル分けテスト」では、直前までフワフワした雰囲気を漂わせていましたが、イントロに合わせてスイッチを入れ、その豹変ぶりが話題になりました。しかし万事が順調だったわけではありません。番組中盤の「ポジションバトル」では、ダンストレーナーを務めていたYUMEKIさんに「表現力がゼロ」と指摘され、自身の課題と向き合い苦悩することに。自分らしさを表現する方法について考え抜き、特技である空手のテクニックを踊りに応用。
結果、見事に課題をクリアし、YUMEKIさんに「すずが特に良かった」と声をかけられていました。
逆境を乗り越えて
コンセプト評価でも山本すずさんに試練が到来。「センターを務めたい!」と意欲を燃やしていましたが、残念ながら選ばれませんでした。悔しさをにじませていたところ、のちにME:Iのサブリーダーとなる石井蘭さんから金言が。「どのポジションでも私のほうを見てほしいと思っている」という心構えを聞き、意識が一変しました。曲調に合わせて表情を工夫するなど、ポジションに関係なくリスナーにアピールするスキルを向上させ、今まで以上に光り輝いています。
まとめ
山本すずさんは韓国の大手事務所との契約が打ち切りになるなど、苦い経験を乗り越えて「日プ女子」で大躍進。メジャーデビュー後は、卓越した表現力と、空手を約11年にわたって続けてきたからこそのブレない体幹をいかし、どのようなイメージの楽曲でも存在感を発揮しています。
また2025年9月には、東京ガールズコレクションでランウェイデビューが実現。アーティストとしての活動だけでなく、その他のフィールドでの活躍にも大きな期待が寄せられています。