【北海道安平町】テニスコート約50面分に相当する“大きな絵”公開!絵の中に入って行う特別授業も

LOCAL


世界一大きな絵制作プロジェクト制作者の双杉旬太郎氏が、純粋な「大きな絵を描きたい」という衝動のもと、ギネス記録(12,303㎡)を上回る世界最大級の巨大絵画を、11月21日(金)に北海道安平町で公開。たった一人で描いた超大作を教室にして、北海道追分高等学校と連携した特別授業が実施される。

テニスコート約50面分に相当する大きな絵


「とにかく大きな絵を描きたい」という双杉旬太郎氏のシンプルな欲求から始まった、世界一大きな絵制作プロジェクト。その情熱を実現するため、双杉氏は、既存のキャンバスの枠を超え、約1,500枚ものベッドシーツを丹念に縫い合わせ、一つの巨大なキャンバスとして再構築するという、前代未聞の挑戦を敢行した。



この挑戦は、構想から完成まで1年半の制作期間を要し、ミシンや手縫いで300時間にも及ぶ縫い合わせ作業を行い、1日4~6時間の描画を約30日、100l程のペンキを使用して完成したとのこと。約1,500枚のベッドシーツを縫い合わせるために使用された糸の長さは2000mに及び、制作したその作品面積は13,200㎡に達している。


これはテニスコート約50面分に相当する大きさで、現在ギネス世界記録に登録されている12,303㎡を900㎡上回る規模。完成した作品は、遠目には一つの壮大なアート作品として公開され、絵の中に入り鑑賞する際には、布の継ぎ目や近くでしか見ることができない絵など、見る者の視点によって全く異なる体験を提供するという。

描かれているのは、完成するまでの「思い出」


13,200㎡のキャンバスに描かれているのは、制作者の双杉氏が「世界一大きな絵を描こう」と決意してから、完成するまでの「思い出」そのもの。構想から完成まで約1年半の月日の中で、さまざまな出会いやインスピレーションがあり、その貴重な体験を作品に昇華させようという意図が込められているとのことだ。


その表現は、まるで子どもが日々の発見や感動を素直に描く「絵日記」のように、素朴かつ力強く描かれているのが魅力。作品の中には、創作の過程で双杉氏にインスピレーションを与えた牛や馬、北海道の美しい山や北海道でしか取れない石といった、北海道で得たモチーフが数多く表現されており、鑑賞者に壮大な冒険の物語を感じさせてくれる。

会場である北海道追分高等学校で特別授業も開催

11月21日(金)の公開当日は、会場である北海道追分高等学校のグランドにて、高校3年生の「総合的な探究の授業」と連携した特別授業も実施。北海道追分高等学校は、地域連携を重視した「地学協働まちづくり推進事業(MA+CHプロジェクト)」を推進しており、地域の課題解決と学校の魅力向上に取り組んでいる。


世界一大きな絵制作プロジェクトは、双杉氏が以前から同校の探究学習でアートを通じた自己探究の授業を提供してきた経緯から、「世界一大きな絵」という規格外のアート体験を通じて、生徒たちに「正解のない問いに向き合う力」を育んでもらいたいという双方の強い思いから実現したそうだ。

生徒たちは、普段の教室ではなく、約13,200㎡にも及ぶ世界最大級のキャンバスの中に入り込み、その巨大なスケールを直接体感。この「絵の中での授業」は、「作品が教材になる」という実践的な学びであり、生徒たちがアートと社会の関わりについて能動的に探究する、前例のない「体験型・没入型学習」となるだろう。この授業で生徒たちが取り組むテーマは、「自己の可能性を探究する」ことだ。

双杉旬太郎氏について


制作者の双杉旬太郎氏について、もう少し詳しく紹介しよう。同氏は、1997年、福島県生まれ。大学卒業後、大手上場企業に営業職として入社するも、わずか1年で退職。自らの「納得感のある生き方」を追求するためフリーランスの道を選び、その後、独学で作品制作を開始した。

札幌を拠点に、壁画制作や個展を行い、独自の作品スタイルを追求。2024年4月からは北海道安平町に拠点を移し、「世界一大きな絵」の制作を本格的に始動した。創作の根源は、自分自身の中に眠る、純粋でシンプルな好奇心であり、その衝動とワクワク感で生まれる自分らしい表現を模索しているという。


「世界一大きな絵」を舞台に行われる特別授業はもちろん、双杉旬太郎氏の今後の活躍にも注目だ。

■世界一大きな絵公開記念特別授業
日程:11月21日(金)
特別公開:11:00~13:00
総合的な探究授業:13:20~15:10
場所:北海道追分高等学校
住所:北海道勇払郡安平町追分本町7丁目8

世界一大きな絵制作プロジェクト公式HP:https://www.shuntarou-futasugi.com/project

※当日の公開イベントは、北海道追分高等学校の生徒およびメディア関係者への取材公開に限定。一般向けの公開は予定されていない。

(佐藤ゆり)

The post 【北海道安平町】テニスコート約50面分に相当する“大きな絵”公開!絵の中に入って行う特別授業も first appeared on ストレートプレス:STRAIGHT PRESS - 流行情報&トレンドニュースサイト.

タイトルとURLをコピーしました