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青森県旧相馬村(弘前市)
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、青森県旧相馬村(弘前市)を写真とともに紹介する。
Vol.394/青森県旧相馬村(弘前市)
旧碇ヶ関村から、再び津軽平野へ出たあと、弘前市の西にあたる旧相馬村を目指した。西目屋村と接しており、市街地には岩木川が流れている。弘前市といえば、平野の中にまちが広がっているイメージだった。しかし、旧相馬村に近づくと岩木山もぐんぐんと迫力を増して、さらにはほかの山並みも近くなり、同じ弘前でも自然に囲まれた雰囲気である。市街地は住宅とともに、りんご畑も広がっている。青森の旅ではほんとうにりんご畑と出会う機会が多く、それぞれの土地で、りんごに誇りを持っているようにも感じる。やはり、自分たちの土地でできたりんごというのが、愛着の味なのかなあ。
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相馬総合支所
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周辺を歩く
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りんご畑だ
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落ち着いた住宅地
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りんご貯蔵センターだ
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自然に囲まれた姿だなあと
また、静かな住宅街を散策し、見晴らしの良いところへ出ると、手前にはりんご畑が、そして家々が並び、その奥には田んぼが続き、山並みによって囲まれている風景を見ることができた。地元の方々からすれば、変哲のない風景かもしれないけれど、とてもこの土地らしい雰囲気に感じられた。もちろん冬になれば景色は一変するのだろう。そして、ぼくは四季の暮らしを知らない。だから、旧相馬村のことを分かったつもりには一切なれないけれど、この日見た自然の姿がとても好きになったのであった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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