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宮忠の神道をテーマにした神道文化体験
伊勢志摩観光コンベンション機構は、1月30日(木)、地域事業者と連携した体験コンテンツの造成と販売に向けて、首都圏から高付加価値インバウンド旅行者(高付加価値旅行者)を顧客とする旅行会社やラグジュアリーホテルの担当者など、5名を招待したトライアルを開催した。
体験コンテンツは、同機構が宮忠、明和観光商社、伊勢福と協力して造成したもので、今年春以降から旅行会社やホテルなどを通じて順次販売を予定している。
なお、高付加価値旅行者とは、着地消費100万円以上/人の訪日外国人旅行者のこと。観光庁によれば、訪日旅行者全体の約1%(約32万人)に過ぎないが、消費額は約14.0%(約6,700億円)を占めている(令和元年時点)。観光庁は、同旅行者の地方部への誘客を図るため、集中的な支援を行うモデル観光地に伊勢志摩を含む全国14地域を選定している。
神道文化体験をはじめ、さまざまなコンテンツを用意
今回の体験コンテンツは、2024年8月から造成に着手し、体験コンセプトの立案や演出シナリオの作成、また地域事業者や在住外国人、外国語ガイドを招待したトライアルの実施など、体験の軸となる企画と実施を想定した実践的な準備を進めてきたという。
伊勢で神棚や神具を手掛ける宮忠は、神道をテーマにした神道文化体験を実施。
三重県明和町を拠点に観光と健康をテーマとした事業を推進する明和観光商社は、和紙を革のような風合いに加工した擬革紙をテーマにしたクラフトワーク、
創業300年以上の赤福グループの中核会社である伊勢福は、おもてなしの心をテーマにしたプライベートツアーを造成した。
トライアルの参加者からは、伊勢志摩で体験コンテンツを提供する理由や、文化的な背景との結びつきを尋ねられるなど、伊勢志摩地域で体験を造成した価値に対する関心の高さが感じられたそう。体験コンテンツは、パンフレットなどを作成し、今年春以降から旅行会社やホテルなどを通じて高付加価値旅行者を中心に順次販売を予定しており、伊勢志摩地域における多様な滞在価値の提供を目指すとしている。
伊勢志摩観光コンベンション機構は、令和7年度も地域事業者と連携し、さらなる滞在価値の創出に向けて、体験コンテンツの磨き上げや新規の体験コンテンツの造成に向けたサポートを実施していく考えだ。
伊勢志摩観光コンベンション機構について
伊勢志摩観光コンベンション機構は、行政区域の枠を超えた伊勢志摩広域で、かつ官民が一体となってさまざまな観光振興事業を展開することで、地域経済の活性化及び文化の向上に寄与することを目的としている。
観光情報の発信事業、観光客及びコンベンションの誘致促進及び受入体制の整備に関する事業、インバウンド推進事業、伊勢志摩情報発信プロモーション事業、VISIT伊勢志摩事業、MICE誘致事業、誘客促進事業などを手掛けている。
今年、春以降から旅行会社やホテルなどを通じて販売が予定されている体験コンテンツ。今後の展開に注目だ。
伊勢志摩観光ナビ(伊勢志摩観光コンベンション機構):https://www.iseshima-kanko.jp
(ソルトピーチ)