京都市のホテル「ギャリア・二条城 京都」にて、4月6日(日)まで京都の老舗人形店「桂甫作 安藤人形店」の雛人形の展示が行われている。
創業140年の「桂甫作 安藤人形店」の雛人形作りにおける技術と歴史を深く感じられる、またとない貴重な機会だ。
安藤桂甫が手がける雛人形
今回の展示で注目したいのは、雛人形着付け師として京の名工に名を連ね、瑞宝単光章を受賞した三代目・安藤桂甫が手がけた雛人形だ。京都の職人たちと共に、すべて手作業で製作を行うという雛人形は、顔立ちや表情のひとつひとつが異なる。着付け師がその顔に合わせて十二単を着せ、色の調和を考慮して仕立てることで、世界に一つだけの雛人形が生み出されるのだ。
三代目・安藤桂甫が手がける雛人形
「黄櫨染 桐竹鳳凰麒麟(殿)」の黄櫨染は、まさしく黄色い太陽が昇るときの輝きであり、天子の色と称された。この色の御装束は、天皇の即位の際にも用いられるものだ。文様には、桐、竹、鳳凰、麒麟などがあり、これらは中国の故事にちなんだ吉祥文様だという。
姫は、弥生三月なので梅の華紋とした「梅華紋(姫)」。春一番に高貴な花を咲かせる梅は、吉祥文様・四君子の中のひとつだ。
「ギャリア・二条城 京都」とは
二条城の南隣に位置する「ギャリア・二条城 京都」。
バンヤン・グループは、20カ国以上で90を超えるホテルとリゾート、140以上のスパとギャラリー、20のブランド・レジデンスを展開するグローバル・ホスピタリティ企業だ。
「ギャリア・二条城 京都」は、このバンヤン・グループが日本で初めて手掛けるホテル。全25室からなるモダンでミニマルなスモールラグジュアリーホテルで、世界遺産である二条城の南隣に位置する。
雛人形が展示されるロビーは、京都の日本庭園に臨み、京都の四季の移ろいを愛でることができる。併設のレストラン「イノベーティブ・フレンチレストラン 眞蔵(シングラー)」では、伝統的フレンチと和食材を独創的な発想でイノベーティブに進化させたフランス料理が楽しめる。ランチやディナーはもちろん、バー営業も行っている。
また、館内には京都や茶、禅をイメージしたアート85点が展示され、非日常を彩る芸術が堪能できる。
雛人形の展示は、京都の旧暦に基づき、4月6日(日)まで行われる。この機会に、京都の伝統と職人の技を堪能しに出かけてみては。
■ギャリア・二条城 京都
展示期間：4月6日(日)まで
展示場所：ギャリア・二条城 京都 1階ロビー
住所：京都府京都市中京区市之町180-1
ギャリア・二条城 京都ホームページ：https://garryanijocastlekyoto.com
桂甫作 安藤人形店ホームページ：https://www.ando-doll.com
(熊田明日良)
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