沖縄県北谷町とマーケットエンタープライズは、3月5日(水)より、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートした。
マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、北谷町の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指す。
循環型社会の形成を目指す
北谷町は、県都那覇市から約16キロメートルの沖縄本島中部に位置し、北は嘉手納町、東は沖縄市と北中城村、南は宜野湾市に隣接している。そんな北谷町では、一部事務組合(一般廃棄物共同処理施設)との連携や、3R推進運動の啓発により、リユース推進を進めてきた。しかしながら、粗大ごみとして排出された不要品の中には、リユース可能なものが多く含まれ、ごみの排出量が増加している。そのため町では、リユース促進につながる新たな施策導入の可能性を模索していた。
他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中で、マーケットエンタープライズが北谷町に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。
不要品の買取価格をまとめて比較可能!
「おいくら」は、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォーム。不要品を売りたい人が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リユースショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ130万人(昨年6月末日)の人に利用されている。
大型品や重量のあるものでも売却が容易に
北谷町では、申請による戸別収集にて粗大ごみ収集を行っており、原則、大型品や重量のあるものでも、町民が自宅の外へ運び出す必要がある。「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになる。加えて、町では回収していない冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取できる可能性があり、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となる。なお、町民のサービス利用はもちろん、町の費用負担もない。
3月5日(水)より、北谷町ホームページ内へ「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になった。北谷町と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。また、この取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを町民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。加えて、町民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながるだろう。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指していく。
導入自治体は全国で245に
マーケットエンタープライズが展開するネット型リユース事業は、「高く売れるドットコム」のほか、リユースプラットフォーム「おいくら」や、80カ国以上への中古農機具の輸出などで事業拡大を続けており、ネット型リユース事業のサービス利用者は延べ790万人を達成した。北谷町の「おいくら」サービス導入により、導入自治体は全国で245にのぼる。
沖縄県北谷町が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始!この機会に、マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を、チェックしてみては。
おいくら:https://oikura.jp
ごみの分別及び出し方(北谷町HP):https://www.chatan.jp/seikatsuguide/gomi_recycle/shushu/bumbetsu_dashikata.html
マーケットエンタープライズ:https://www.marketenterprise.co.jp
(江崎貴子)
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