北海道帯広市に本店を置く「JA帯広かわにし」と「極食」とが共同で開発に取り組み、宇宙航空研究開発機構(JAXA)より認証されている「十勝川西長いも」を主原料とした宇宙日本食5品目が、大西卓哉宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションにおいてISSに搭載されることが決定した。
きめ細かく真っ白な肉質と粘りのある長いも
「十勝川西長いも」は、JA帯広かわにしをはじめとする北海道十勝管内の10JAで生産されている。肥沃な大地、昼夜の寒暖差により、きめ細かく真っ白な肉質と粘りのある長いもが育つ。広域産地化で通年供給を可能にするとともに、生産者の弛まぬ努力で安全・安心を追求しブランド化を進め、海外輸出にも取り組んできた。
平成18年11月に地域団体商標認定、平成20年3月に選果場のHACCP認証取得、平成27年12月に地理的表示(GI)保護制度登録、平成29年4月にSQF(Safe Quality Food)認証を取得している。
地域の人に愛され共生できる農業・農村づくり
JA帯広かわにし(帯広市川西農業協同組合)は、「食業~食と農業はいつもとなり合わせ~」を掲げ、生産者と一体になり鋭意研鑽しながら、安全で安心な農畜産物の生産を推進している。
農業は、単に食料を供給するという役割だけでなく、自然環境の保全、良好な景観の形成など多面的な機能を有している。未来の農業を展望しながら、食料基地・十勝の発展と、地域の人に愛され共生できる農業・農村づくりを目指し、一層の精励を続けている。
「十勝川西長いも」を主原料とした宇宙日本食を発案
JA帯広かわにしが、究極の安全・安心を目指し、次なる挑戦の舞台としたのが宇宙だ。「十勝川西長いも」を主原料とした宇宙日本食を発案し、製造を極食に委託して共同で開発に取り組んだ。
宇宙日本食は、食品メーカーなどが提案する食品をJAXAが定める宇宙日本食認証基準と照らし、基準を満足している場合に宇宙日本食として認証するもの。ISSに滞在する日本人宇宙飛行士に日本食の味を楽しんでもらい、長期滞在の際の精神的なストレスをやわらげ、パフォーマンスの維持・向上につながることを目的に開発したものだ。3月14日(金)現在、31社/団体の56品目が宇宙日本食に認証されている。
宇宙日本食認証には様々な基準・審査があり、HACCPと同等の衛生管理体制に加え、食品の衛生性、栄養性、品質、保存性、包装の完全性、ISSでの調理性、輸送性等が要求される。「十勝川西長いも」は、5年7カ月の開発期間を経て認証基準をすべてクリアし、2023年11月に5品目がJAXAから宇宙日本食として認証された(認証主体は極食)。
ISSに搭載される「十勝川西長いも」
今回、「十勝川西長いも」を主原料とした宇宙日本食5品目が、大西卓哉宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションにおいてISSに搭載される。
「十勝川西長いも」の宇宙日本食は、「十勝川西長いもとろろ」「十勝川西長いも肉巻焼き」「十勝川西長いもトマト煮込み」「十勝川西長いも十勝オムレツ」「十勝川西長いもグラタン」。
大西卓哉宇宙飛行士は、3月15日(土)にスペースXのクルードラゴン宇宙船で打ち上げられ、約半年間ISSに長期滞在する予定。「きぼう」日本実験棟における科学実験、ISSの各施設の維持保全等を実施する。さらに、ISS船長として、ISS全体のミッションの達成及び全搭乗員の安全確保に向けて指揮をとる。
JA帯広かわにしでは、「十勝川西長いも」の宇宙日本食がミッションの力となることを願い、ISS船長を務める大西宇宙飛行士を応援。今後も、食料基地としての役割を果たし、日本から海外、宇宙まで、安全・安心で美味しい農畜産物を届けられるよう努め、挑戦を続けていく。
宇宙日本食はISS搭載向けに開発・提供するものであるため一般販売はしていないが、「十勝川西長いも」は、「NetShop帯広かわにし」「JA帯広かわにし楽天市場店」にて購入することができるので、チェックしてみて。
JAXA 宇宙日本食紹介ページ:https://humans-in-space.jaxa.jp/life/food-in-space/japanese-food
JA帯広かわにし:https://www.jaobihirokawanisi.or.jp
NetShop帯広かわにし:https://www.acoopkawanishi.com/netshop
(山本えり)
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