(オフィシャルレポート)
3月26日(水)、グランドシネマサンシャイン池袋、ジャパンプレミアに先立って行われたレッドカーペットイベントに最初に登場したのは、正装スタイルのとにかく明るい安村、水色の春めいた衣装で劇中登場するクリーパーの人形を抱いた井上咲楽、白いジャケットのアンミカ&クリーパーの人形を抱くセオドール・ミラー夫妻、続いてポン・ジュノ監督の大ファンを公言する町田啓太が登場。そして、本作のプロデューサーであるチェ・ドゥホが姿を見せると場内のボルテージが一段と高まり、ファンとマスコミの視線が集まる中、最後にポン・ジュノ監督が登場すると観客のテンションは最高潮に!!大きな歓声で監督を迎えることとなった。
レッドカーペットの熱気が醒めやらぬ中、満員のグランドシネマサンシャイン・シアター12で舞台挨拶が行われた。
ポン・ジュノ監督ファン代表である俳優の町田啓太と、元使い捨てワーカーであり、今は世界で名の知れた芸人として活躍する“ジャパニーズ・ミッキー”こと、とにかく明るい安村が登場。監督との対面について問われた町田は「ドキドキです!普段は緊張しないタイプなのですが、今日はヤバいです!本当に光栄です。」、星条旗柄のバスローブをまとった安村も「とても嬉しいです。とにかく”嬉しい”安村ですね。この場に呼んでいただき、そして素晴らしい映画の宣伝をさせていただき本当に嬉しいです。」とコメントし場内を盛り上げた。
続いて、観客が待ち望んだ瞬間、ポン・ジュノ監督とプロデューサーのチェ・ドゥホが呼び込まれると、大きな拍手とともに会場は一斉に“「ポン・ジュノ」コール”が!ポン・ジュノ監督は「本日はお越しくださりありがとうございます。『パラサイト』以来5年ぶり、来日できてとても嬉しいです」、チェ・ドゥホプロデューサーは「皆さんにお会いできてとても嬉しいですし、桜の季節に日本に来られたことも嬉しいです」とそれぞれ挨拶した。
念願の対面となった町田啓太が「世界的な監督にお会いできることが夢のようです。今日を楽しみにしていました」と感無量。ジャパニーズ・ミッキーと紹介された安村は、「僕のシグネチャーポーズを英語と韓国語で見てもらいたい」とまさかのリクエスト。いつものパンツスタイルで2つのポーズを披露し会場を沸かせると、監督は「身を投げ出したユーモア、とても感動的です。圧倒的ですね」と笑顔で答える。そんな監督を見て町田は「実は登壇前から監督が安村さんのネタを楽しみにされていると聞いていたので、今の満願の笑顔を見られて嬉しいです。」とコメントした。
そして、ポン・ジュノ監督ファン代表の町田啓太からの質問タイムが設けられた。『ミッキー17』を観て「生存本能を掻き回されるほどの衝撃を受けた」という町田が「監督の作品は命、自然愛、階級など、いろんな要素が入れ込まれています。僕はそこに胸を打たれるし、毎回“生きていてもいい”“頑張っていればいい”と背中を押してもらえます。監督はやはりそのような価値観を大事にされているのでしょうか?」と質問すると、監督は「この映画の主人公はまぬけだけれどとても善良で、労働者として極限の状態・職業に置かれていても最後まで生きようとする。プリンターから出力される時、彼は安村さんのように何も身に着けていません(笑)それは彼の人生の一部となっていますが、最後まで生き残る気持ち、最後まで諦めない気持ち、そんなミッキーに共感してもらえたら嬉しいです」と回答。
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