【神奈川県平塚市】「嬉々!!CREATIVE」でダイバーシティなアーティストによる「花」がテーマの展覧会開催

ダイバーシティを実現する福祉施設/アトリエ「嬉々!!CREATIVE(キキ!!クリエイティブ)」では、所属する障害のあるアーティストをはじめ、公募で集まったこどもから大人まで、ダイバーシティなアーティストたちによる「花」をテーマにした展覧会「嬉々!!のflower Carnival」展を、4月1日(火)～5月30日(金)の期間開催している。

「嬉々!!CREATIVE」
「嬉々!!のflower Carnival」展について
展示作家の紹介
「嬉々!!のflower Carnival」展概要

「嬉々!!CREATIVE」

2022年4月に設立された「嬉々!!CREATIVE」は、障がいのあるアーティストが活躍するクリエイティブ活動を行うアトリエ/福祉施設。現在、約80名のアーティストが登録し、制作活動を行っている。

アトリエの活動は、プロダクトデザインやパッケージデザインとしてアートを使用したい企業へのイラストライセンス許諾事業も行っており、そのライセンス使用料は、工賃や画材費等としてアーティストに還元される。

「嬉々!!CREATIVE」は、誰もが創造的に暮らせる社会を目指し、その活動はアトリエだけにとどまらず、作品を展示するギャラリーやメンバーが働くカフェの運営も行っている。

「嬉々!!のflower Carnival」展について

2ヵ月ごとにテーマを変え開催されるギャラリーの展覧会。現在開催中の「嬉々!!のflower Carnival」では、障害の有無や年齢を超えた60名のアーティストによる「花」の作品と、メインアーティスト・飯塚月(いいづかるな)さんの浮遊する花々・金魚、地元の生花などで、百花繚乱!!に彩られている。

出展アーティストの作風は様々で、アクリル絵の具、色鉛筆、塩絵、クレヨン、墨、自然素材など、趣向をこらした100点以上が並んでいる。ほとんどのアートは、購入することが可能とのこと。お気に入りの1点を見つけてみよう。

また、湘南のアクセサリー作家作品の販売や、

オリジナルアートグッズの販売、フローリストによるワークショップも開催される。

恒例のフォトスポットでは、素敵な写真も撮れる。

カフェは約20席あり、キッズスペースも用意されている。

展示作家の紹介

SAKURAさんは、1988年生まれ。絵を描き始めたころ、いろいろな絵を描ける彼女はいつも「私は何を描けばいいんだろう、どんな画風で描いていけばいいんだろう」と自問自答しながら描いていたが、今回「これが1000点目の作品です!!」と最新作を紹介してくれたという。

様々に移り行く画風の中でも、当初から好評だった“アンニュイな女性”は、今でも人気のモチーフだ。

飯塚月さんは、1997年生まれ。

「人と話すことが苦手だった私にとって、自然や生き物と触れ合う時間はとても大切なもので、それらを描くことは私のコミュニケーション方法のひとつでもありました。植物や虫や魚との触れ合いを通じ人との関わりを広げ、また絵の中を花や植物と共に自由に泳ぐ魚たちのように、私も自由に様々なところへ行きたいという気持ちで金魚をメインモチーフに描いています」と話している。

水野貴男さんは、1982年生まれ。

強い筆圧、大胆な色使いと丁寧な仕事、奇抜に引かれる線で完璧に独自の世界を築いている。強い視線の動物や人物画が好評だ。カフェでは、超真面目な人柄がバリスタとしての仕事とばっちりかみ合い、マスターに就任。曲がったことが大嫌いな人情家だという。

山本頼子さんは、1975年生まれのベテラン作家。フェアトレード・オーガニックな商品を取り扱う第3世界ショップのパッケージデザインや、シューズブランド「Le Talon」に採用されるなど採用歴多数。化粧品や花をテーマに選び、ペンでラフに線を引く。色選びには特にこだわっているとのこと。紙に顔をくっつけてインクを染みこませるのを楽しみ、葉脈のように区切りながら塗っていく。