
北海道日高町
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、北海道日高町を写真とともに紹介する。
Vol.436/北海道日高町
旧穂別町から向かったのは、日高町だ。山奥の日高町と、太平洋に面する旧門別町のふたつのまちが合併していて、飛び地のまちとなっている。また、山間部同士の旧穂別町から日高町までの距離も50kmあって、ずっと山道なので遠く感じられた。地図で見ると、もっと近く感じるのに、北海道のサイズ感であることを忘れてはいけない。富山県から五箇山の集落へ行くときのような、トンネルの多さであった。
さあ、ようやく日高町に到着だ。面積は東京23区分もある広いまちだが、中心部は小さなまちだった。散策しているとき、全力で自転車を漕ぐ小学生とすれ違う。「こんにちは!」と強い挨拶をしてくれて、真っ直ぐ進んで行った。
地元の掃除のおばさんにも話しかけられた。「今日は寒いですね」と言ったら、「もっと寒くなるわよ」と、まるで忠告のよう。

日高町へ

雲が山を流れる

シャーっ!

野球グラウンドもあった

日高山脈博物館にも、入ってみた

険しい日高山脈だものなあ
「道の駅 樹海ロード日高」を訪れてみると、そこに併設されていた「日高山脈博物館」が気になって、入館してみた。日高山脈といえば北海道の背骨であり、北海道を東西に分けるように、標高1,500~2,000メートル級の山々が連なっている。プレートがぶつかって日高山脈が上昇しはじめたのは、約1300万年前だと記されてあった。果てしない年月だし、そうした日高山脈の山懐に、今も暮らしがあるのだということにも、驚かされるのであった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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