
北海道旧門別町(日高町)
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、北海道旧門別町(日高町)を写真とともに紹介する。
Vol.437/北海道旧門別町(日高町)
同じ日高町ではあるものの、山間部の日高町から沿岸部の旧門別町へ出るまでは約60kmあって、これまた長い移動であった。
旧門別町には門別競馬場があるらしく、おとずれてみる。競馬場の外観を見ることができたら移動してもいいかなぐらいに思っていたのだが、駐車場に誘導員が三人もいて、流れるままに誘導されて、しっかり駐車せざるを得なかった。あの、ぼくレースは見ないかもしれないんですけれど、と聞いたら、誘導員のおばさんは、それでもいいですよと。
で、会場に向かっていくと、ちょうど先のレースが終わって、次のレースに向けた準備が進んでいるところだった。15分後ぐらいから始まるらしい。思えば、ぼくの競馬歴は5年前に帯広で一度見た「ばんえい競馬」しかない。あのレースはぐるっと馬が周回するのではなく、ずんぐりした馬が起伏のある直線上のコースを駆け抜ける、独特のものだった。
だから、馬がぐるっと周回して駆け抜けていくレースは、今まで見たことがなかったんだ、と思って、一度だけやってみるかと、気持ちが変わった。
出走する馬がウォーミングアップをしているエリアがあって、観客もそこに集まっている。新聞を抱きかかえているおじさんもいれば、若い女性もいる。年齢層に広さに驚く。ぼくはとにかく完全な素人のわけだが、オッズも気にせずに、馬を眺めてみた。どれが、強そうだろうか……。
「うーん、7番じゃないかなあ」
明らかに7番が優秀に見えた。ほかの馬は気が散っていたりもしたが、7番だけは落ち着きが抜群にあって、余裕そうな気配を感じた。そして、それからオッズを見ると、7番が群を抜いて一番人気なのであった。
単勝に7番と、7番からの三連単。それぞれ500円ずつ買ってみた。
それからレースが始まって、終わるまでは一瞬だ。
迎えた最終コーナー、圧倒的に速い馬がいて、よく見ると、7番だ。来た!的中!
ただ、三連単は外してしまって、払戻金は850円。つまり、150円のマイナスだった。ちなみに三連単は、70倍が付いた。もし当てていたら、500円が35000円になるのだ。ひゃぁー!

門別競馬場にやってきた

広々としてるなあ

ウォーミングアップ

おお〜!!勝負はあっという間だ

門別市街地にも

日高町役場

キッチンカーも
競馬場を離れてからは、日高町役場の周辺にも訪れてみた。役場の懸垂幕には、阪神の門別投手のことが紹介されている。旧門別町の出身なのだなあと。まさに名前の通り。キッチンカーも何台か並んでいてお客さんも立ち寄っており、ここに流れているゆったりとした日常も感じられたのだった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式X:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247
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