1575年に創業した香の老舗「香十(こうじゅう)」は、創業450年を記念し、平安時代の香り文化を再現した練香「六種の薫物(むくさのたきもの)」を4月18日(金)より数量限定、各種50個で発売する。
価格帯は4,950円~5,500円(税込)で、3粒入りとなっている。
多様な香りにまつわるアイテムを展開する「香十」
香十は、1575年に京都で創業した御香所(おんこうどころ)。清和源氏の末裔、安田又右衛門源光弘を初代とする香十は、天正年間の初め、京で創業し御所御用も務めていた。
香十第四代は徳川家康公に召され、駿府と江戸を往還し京に名跡の地歩を築く。江戸時代、名跡香十第八代を継承した高井十右衛門は、香具師十右衛門として茶道界に名の知られた香の名人だ。
十右衛門による香十銘香(練香)は、光格天皇献上香「千歳」をはじめ、茶道各流派家元に納め続けた数々の銘が記録に遺されている。また『香十 高井十右衛門 家傳薫物調香覚書』という書物を書き遺し、その技術と理念を今日に伝えている。
現在は、日本香堂グループが、香司名跡の伝統や技術を受け継ぎながら、現代の感性と融合したアイテムとして、お香、線香、オードトワレ、塗香、練香、衣香、室礼香、香り袋、名私香、香道具などを多様な香りにまつわるアイテムを展開している。
京都、銀座、東京、浦和などに店舗を出店。銀座本店では、日本の香文化を体験できるワークサロン「座 香十」も用意している。
香りの名人たちの処方を忠実に再現した商品を展開
今回発売する「六種の薫物」は、平安期を代表する薫物(練香)。種類は「梅花(ばいか)」「荷葉(かよう)」「侍従(じじゅう)」「菊花(きっか)」「落葉(らくよう)」「黒方(くろぼう)」の6つとなっている。
「薫集類抄」や「香秘書」などの古典香書には、当時の香の処方や原料の扱い、保管方法などが詳しく記されている。今回の製品では、そうした文献をもとに香りの名人たちの処方を、最上級の香原料を用いて忠実に再現した。
調香後は、壺に詰めて土中に埋め、一定期間寝かせて熟成させるなど、伝統的な製法を踏まえて一点一点、丁寧に仕上げた特別な練香だ。
練香は火を直接当てずに温めて焚く香りのかたちで、専用香炉や茶席での炭火を使って、ゆるやかに香りを聞きながら楽しむ。
各50個限定販売となる「六種の薫物」の詳細
源公忠処方の「梅花」は、沈香や占唐(せんとう)に丁子の酸味が効いた、梅の花に似せた華やかな香り。
山田尼処方の「荷葉」は、沈香や白檀などを用い、清涼感のある蓮の花に似せた軽やかな香り。
八條宮処方の「侍従」は、沈香や甘松に熟鬱金が調和した秋風のような落ち着いた香り。
白河院、平忠盛処方の「菊花」は、沈香や甲香、薫陸(くんろく)などを用い、菊花に似せて作られた香り。
後小松院処方の「落葉」は、沈香や甲香、麝香などを用い、落葉がはらはらと散るような香り。
朱雀院処方の「黒方」は、沈香や麝香、丁子を豊富に用い、重厚かつ格式の高い香りとなっている。
「六種の薫物」で平安時代を代表する香り文化を楽しもう。
香十公式サイト:https://www.koju.co.jp
(佐藤 ひより)
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