三菱一号館美術館併設のミュージアムカフェ・バー「Café 1894」では、「オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠」展の会期中限定で、展覧会にちなんだメニューを販売する。
展示について
5月29日(木)～9月7日(日)に開催される「ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠」展は、フランス、パリのオランジュリー美術館が、ルノワールとセザンヌという2人の印象派・ポスト印象派の画家に同時にフォーカスし、企画・監修をした世界巡回展。
ルノワールの代表作「ピアノの前の少女たち」やセザンヌの代表作「画家の息子の肖像」をはじめとし、2人の巨匠による肖像画・静物画・風景画、そして2人から影響を受けたピカソを加え、約50点の作品からモダン・アートの原点を探っている。
また、同展はオランジュリー美術館とオルセー美術館の協力により、ミラノ、マルティニ(スイス)、香港を経て来日し、三菱一号館美術館が日本唯一の会場だ。ルノワールとセザンヌの交遊と合わせて、自在で多様な表現が生み出されるモダン・アートの誕生前夜に立つ、2人の巨匠の卓越した芸術表現を存分に楽しめる。
「Café 1894」について
「Café 1894」は、1894年の明治期に、銀行営業室として利用された空間を復元したミュージアムカフェ・バー。
クラシックな趣と、2層吹き抜けの高い天井が人気の店だ。
展覧会にちなんだタイアップメニューを発売
今回「Café 1894」にて、「ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠」展とのタイアップメニューを販売。
展覧会にちなんだメニューを会期中に楽しめる。
タイアップランチ＆ミニデザート
ランチ「南仏への旅路」2,800円(税込)は、ルノワールとセザンヌが光を求め、ともに作品制作を行った南仏・プロヴァンス地方をテーマにしたランチメニュー。
前菜には、カジキのコンフィを合わせたリッチなニース風サラダ、メインには香り豊かなピストゥ(※1)とタプナード(※2)のソースを添えた真鯛のポワレが用意される。
ミニデザート「セザンヌのりんご クラフティ フロマージュクリーム添え」500円(税込)は、卵や牛乳をベースにしたクリーム状の生地に、りんごのスライスを乗せてオーブンで焼きあげたデザート。
絵画表現の実験として、りんごを描いた作品をいくつも残したセザンヌにちなんだメニューで、爽やかなりんごの酸味と程よい甘さを楽しめる。
いずれも販売時間は11:00〜14:00。ミニデザートは、ランチメニューを注文した人のみ注文できる。
ルノワール作品からインスパイアされたデザート
14:30〜16:30にデザートメニューとして販売する「ルノワール《桃》 桃と紅茶アイスのパリブレスト」1,450円(税込)は、まるで香るようなルノワール作《桃》からインスパイアされたというデザート。
シュー生地とカスタードクリームを組み合わせた、フランス生まれのデザート“パリブレスト”の中に、紅茶のアイスと濃厚な桃を組み合わせた一品だ。
ディナーメニューにはペアリングも用意
17:00～22:00に提供するディナーメニューにもルノワールとセザンヌにちなんだ料理を用意。
メニューには、余白にアンショワイヤードソース(※3)をかけて完成する、絵画のような前菜の「タコのカルパッチョ アンショワイヤードソース」1,500円(税込)、
ホタテ、エビ、ムール貝など魚介の出汁たっぷりの濃厚な味わいにしたブイヤベースに「Café 1894」ならではのアレンジとして、ルイユ(※4)を添えたメイン「魚介のブイヤベース ルイユ添え」2,800円(税込)、
セザンヌ《青い花瓶》をイメージし、もも、ぶどう、マスカット、バニラアイス、紅茶のジェノワ―ズ(※5)と、爽やかな甘みの夏パフェに仕上げたデザート「桃とぶどうのパルフェ」2,000円(税込)を取り揃えている。
また、ワインやウイスキーなど、お酒とのペアリングも用意されるので併せてチェックしてみて。
三菱一号館美術館について
三菱一号館美術館は、2010年、東京・丸の内に開館した、JR東京駅徒歩5分に位置する美術館。19世紀後半から20世紀前半の近代美術を主題とする企画展を年3回開催している。
また、同館所蔵作品を中心に、学芸員の興味関心に基づく小企画展を年3回企画展と同時開催。赤煉瓦の建物は、三菱が1894年に建設した「三菱一号館」(ジョサイア・コンドル設計)を復元したものだ。
「ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠」とのタイアップメニューを味わいに、会期中の「Café 1894」へ足を運んでみては。
■Café 1894
住所：東京都千代田区丸の内2-6-2 三菱一号館美術館1F
営業時間：11:00～23:00
公式HP：https://mimt.jp/cafe1894/#/hours
三菱一号館美術館 公式HP：https://mimt.jp
※1 ピストゥ：バジル、オリーブ油、ニンニクから作るプロヴァンス地方の代表的なソース
※2 タプナード：ブラックオリーブによる南仏のソース
※3 アンショワイヤードソース：アンチョビを裏漉ししたものにオリーブ油やニンニクなどを加えた南仏に伝わる伝統的なソース
※4 ルイユ：ニンニクや赤トウガラシ、卵黄、オリーブオイルを混ぜて作る、南仏のソース
※5 ジェノワ―ズ：しっとりとした食感が特徴のスポンジケーキ生地
(丸本チャ子)
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