
北海道北見市
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、北海道北見市を写真とともに紹介する。
Vol.449/北海道北見市
最後にやって来たのは、北見市。北見神社を訪れたあと、「北見ハッカ記念館」に行ってみた。ハッカはよく聞くけれど、具体的にどういう存在なのか、分かりにくい部分もあるように感じる。北見市は一時期、世界シェアの7割を占める、ハッカ栽培を誇っていたまちなのだ。
ハッカはミント品種のひとつ。明治35年頃から生産がはじまっている。北見では気候条件が適していて、さらに取引価格が非常に高く、輸送も安易だった。そうした条件で一気に栽培が拡大し、北見市の重要な産業になったのだ。ただ、第二次世界大戦以降はブラジル産などのハッカが人気になり、当時からは衰退しつつも今に至る。
とはいえ、北見産のハッカは今も栽培が行われている。食品、石鹸、ハッカ油…日常生活の中に、いろんなハッカの商品が使われているのだ。汎用性の高さに、驚かずにはいられない。

船を牽引する車を何台も見た

北見神社。奉納カラオケ、いいな

市街地とひまわり

北見ハッカ記念館へ

最盛期、海外にたくさん輸出されていたと

隣の物販の施設で、嗅がせてもらった。ものすごく濃いミントの香りがした

そだねー

トリトンにも
ちなみに、夕食は思い切ってトリトンへ。トリトンは北海道で絶大な人気を誇る回転寿司。北見で出会ったのでこのタイミングを逃すまいと。常呂産生ホタテ、網走産とろにしん、松前産やりいか…。北見の人、いや、北海道の人は、こんなに美味しいものを当たり前に食べているのか…!?
そして、あとからこのトリトンのお店が、第一号店だと知って、さらにお腹がいっぱいになったのであった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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