EXPO 2025大阪・関西万博におけるASEANパビリオンでは、6月5日(木)~16日(月)の期間、3か国の学生がコラボレーションして製作した「Robot Compost(ロボットコンポスト)」が登場。
地球環境や食料ごみ問題をテーマにした企画展示が行われる。
「コンポスト」の管理を自動化する「Robot Compost」
「Robot Compost」は、家庭から出た生ごみを微生物で分解する「コンポスト」の管理をロボットが自動化するシステム。食料ゴミを堆肥化するために適した温度や湿度などの条件をプログラミングすることで、ゴミの撹拌や温度管理を自動的に行ってくれる。
1台当たりのコストは約400ドル。組み立ての構造も容易になっており、今後、食料ゴミの廃棄問題の解決のために世界中に普及することを目指して製作された。
3か国の学生がコラボ製作
「Robot Compost」は、福岡工業大学とシンガポールのテマセク・ポリテクニックと、ベトナムのハノイ工科大学の学生たちが協同して製作した。
3校は、福岡工業大学とそれぞれ学術交流に関する覚書を締結している。
3校は、相互間で学生の長期・短期の留学やインターンシップ受け入れなどの交流を続けてきた。
今回の取り組みは、3校の学生たちがプログラミングや機械設計、情報通信技術などのそれぞれの得意分野を生かしてプロダクトを作る、国際協働プログラムの中から生まれた。
ASEANパビリオンに「Robot Compost」登場
そんな「Robot Compost」が、EXPO 2025大阪・関西万博のASEANパビリオンに登場。アジア、そして世界で食料廃棄のムダを無くして、効率的かつ持続可能な社会発展を目指すためのメッセージを発信していく。
3か国の学生たちが協力して製作した「Robot Compost」は、日本だけではなく国際的な協力関係により、差し迫った環境問題にどのように対処できるかを紹介するモデルケースになることが期待されている。
アジア・ゼロ・エミッション共同体(AZEC)の枠組みの下で、日本、そしてASEAN各国との間でのパートナーシップの促進や、エネルギーと廃棄物管理における持続可能なイノベーションの進展を示す機会になればということで、ASEANパビリオンでの展示が決定したそう。
家庭の食料ゴミの再利用を多くの国で実現したい
現在、日本では年間約472万トンの食品が捨てられており、このうち約半分は家庭から出されているという。
事業所から出る食料ごみと異なり、家庭から排出される食料ゴミは多くの場合、飼料用などに再利用がなされずに捨てられている。
「Robot Compost」を制作した3校は、これらの家庭から出る食料ゴミを、新しく植物を育てるための堆肥に再利用できるようにするロボットプロジェクトを通じて、循環型の社会を多くの国で実現するための手助けができればと考えている。
3か国の学生たちが、食料ゴミの廃棄問題の解決を目指して製作した「Robot Compost」を見に行ってみては。
福岡工業大学公式YouTube「福工大 万博Demo Video」:https://www.youtube.com/watch?v=6BYjqyxKFHU
(Higuchi)
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