泉大津青年会議所は、地域住民の防災意識向上と災害対応力強化を目的とした1泊2日の「リアル避難所体験」を、7月5日(土)~6日(日)に、大阪府泉大津市にある住友ゴム工業 泉大津工場の体育館にて開催。泉大津市・忠岡町在住者40名を対象に、停電・断水下の避難所設営、防災食体験、防災講話を通じて、災害時の困難を学ぶ訓練を実施する。
リアルな避難所体験
1泊2日の「リアル避難所体験」は、泉大津市と臨時避難所体育館を実際の避難所に見立て、完全停電と断水を想定した状態で1泊2日の体験を行うという、地域初の体験プログラム。
参加者は、停電と断水の状況で、避難所設営訓練、防災食体験、防災講話などを通して、災害発生時の困難や課題を具体的に学ぶ。
避難所設営訓練では、間仕切りテントの設営、受付やトイレの設置などを参加者自身が行う。これにより、避難所での生活空間の確保や、プライバシー保護の重要性を体感できる。
防災食体験では、アルファ化米などの防災食を実際に調理し試食する。普段とは異なる食事環境を体験することで、非常時における食料確保の課題や防災食の重要性を認識できる。
企画実施までの道のり
同企画の実施にあたっては、停電と断水の状況を再現し、リアルな体験を提供するための準備に多くの労力を要したという。
特に、市民が保有する避難所用品の種類や数量、市の備蓄状況などを把握することから始める必要があったため、調査に多くの時間を費やした。また、備蓄品の保管場所の把握や、精密機械(避難所で使用する水洗シャワーや手洗いスタンド)を含む輸送方法の検討など、輸送面での調整も大きな課題だった。
また、7月開催という時期を考慮して、本格的な避難所であれば熱中症のリスクも織り込むが、あくまで訓練のため、スポットクーラーをレンタルするかどうかも議論。ほとんどの人が初めての避難所宿泊のため、熱中症のリスクを減らすためにスポットクーラーをレンタルすることにした。
さらに、同企画では、市民に防災用品・避難所用品を持参してもらうことを想定しているが、持参すべきものを事前に告知するかどうかについても議論を重ねた結果、リスクはあるものの、あえて持参品リストを提示しないという結論に至ったそう。これは、災害時に何が必要になるかを参加者自身が考え、準備する力を養うことを重視したためとしている。
開催概要
1泊2日の「リアル避難所体験」の開催日時は、7月5日(土)16:00~6日(日)9:00。会場は住友ゴム工業の泉大津工場。
参加対象は泉大津市・忠岡町在住の人で、参加予定人数は40名。申込は6月16日(月)締め切りとなっている。
タイムスケジュールは、7月5日(土)16:00に参加者集合・受付、16:30~オープニングセレモニー(主催者挨拶、講師紹介、日程説明)、17:00~避難所設営訓練(テント設営、受付設置、トイレ設置など)、18:00~夕食(アルファ化米などの防災食体験)、20:00~防災講話(災害時の行動、避難経路、持ち物、トイレの使い方、防災知識)、20:30~フリータイム(シャワーや歯磨き等、就寝準備)、22:00消灯。
翌日6日(日)は、6:00に起床・ラジオ体操、6:30~朝食、7:30~避難所撤収作業(テント撤収、清掃、原状回復)、8:30~振り返り・アンケート(感想発表、質疑応答、記念撮影)、9:00解散となっている。
なお、同企画とは別に、7月5日(土)14:00~16:00には、参加費無料、事前申し込み不要で誰でも参加できる「アウトドア防災講座」が開催されるが、「リアル避難所体験」参加希望者はこちらへの参加が必須となっている。
大阪府泉大津市・忠岡町在住の人は、1泊2日の「リアル避難所体験」に参加してみては。
■リアル避難所体験
会場:住友ゴム工業 泉大津工場 体育館
住所:大阪府泉大津市河原町9-1
申込:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScZJF-pAaVta3t8Et_EHpM93TsKNjtKv2eoVS7QNOKDZqrjWg/viewform
泉大津青年会議所HP:http://www.izumiotsu-jc.or.jp
泉大津青年会議所Instagram:https://www.instagram.com/izumiotsu_jc
(さえきそうすけ)
The post 大阪府泉大津市にて完全停電・断水を想定した1泊2日の「リアル避難所体験」実施 first appeared on ストレートプレス:STRAIGHT PRESS - 流行情報&トレンドニュースサイト.