【長野県売木村】ランナーが集う村に向けた売木村の挑戦！「NEXT 走る村うるぎプロジェクト」が始動

締結式の様子。写真左から売木村村長の清水秀樹さん、ランニングエンターテインメント代表の山口雄也さん、COOの外村翼さん

人口470人の村・長野県下伊那郡売木村と、ランニング大会運営やスポーツ振興を手がける「ランニングエンターテインメント」が、個別連携協定を締結した。ランナーが集う村づくりを目指して「NEXT 走る村うるぎプロジェクト」が始動した。

かつて全国のランナーが集った売木村
ランニングエンターテインメントについて
「NEXT 走る村うるぎプロジェクト」へ向けて

かつて全国のランナーが集った売木村

長野県下伊那郡売木村

長野県下伊那郡売木村(うるぎむら)は長野県最南端に位置する、人口わずか500人ほどの村。標高800～1,000mの涼しい気候と美しい山並み、起伏に富んだ地形を活かし、2013年度から「走る村うるぎプロジェクト」を始動。村一体となり、積極的なランナー誘致活動に取り組んでいる。

村が整備したランニングコースや合宿受け入れ態勢は多くのアスリートや市民ランナーに支持され、最盛期の2017～2019年度には年間3,000人以上の訪問者を記録した。しかし、コロナ禍を機にランナーの来訪は減り、2024年度にはプロジェクトを進行していた村職員の退職もあり、ピーク時の3分の1以下の900人台にとどまった。こうした現状を打破しようと村長の清水秀樹さんは決意。民間企業の力を借りて“走る村”の再興を行おうと、「ランニングエンターテインメント」との個別連携協定の締結に至った。

ランニングエンターテインメントについて

「ランニングエンターテインメント」は、2024年に創業し、ランニング大会運営や陸上競技の普及・促進を通して、陸上・ランニングの枠組みを超えて、あらゆる課題を解決することを目指して活動。主に関西でさまざまなイベントを運営している。主催大会のアマガサキタイムトライアルは、エントリー開始数日でキャンセル待ちになるほどの人気。また、3月には自社初となる駅伝競走大会・第1回淀川駅伝大会を主催し、49チーム343人が襷をつないだ。

「NEXT 走る村うるぎプロジェクト」へ向けて

「NEXT 走る村うるぎプロジェクト」ロゴタイプ

「NEXT 走る村うるぎプロジェクト」は、清水村長が自ら命名したこの協定のキャッチコピー。これまで実施してきた「走る村うるぎプロジェクト」の延長線上に、新しい取り組みを推進するという強い思いが込められている。

協定締結を受け、ランニングエンターテインメントは村と協働し、以下の活動を行っていくとしている。売木村の“走る環境”の整備、そして合宿誘致活動や村の魅力の発信、各種イベント企画(レース・タイムトライアル)の運営とサポート、ローカル資源を活かした“食とラン”の体験型コンテンツ開発、ランナーと村民をつなぐ地域交流企画がそれだ。

5月28日(水)、個別連携締結にあたって締結式が行われた。清水村長は「人口が減る中、ランナーが来ることで村に活気が生まれ、移住にもつながる」と、”走る村”再興への強い意欲を示した。また、自らもランナーとして30回以上村を訪れてきたランニングエンターテインメントCOOの外村翼さんは、「売木村には、また戻ってきたくなる魅力がある。“走る村うるぎ”の魅力を発信し、ランナーの聖地となるよう取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

売木村の村長・清水秀樹さんは、「この協定やプロジェクトを通して、売木村の魅力がより広く知られ、未来に希望がつながっていくことを期待しています。小さな村だからこそできる、新しい挑戦を重ねていきたいです。」と語る。また。ランニングエンターテインメント代表の山口雄也さんは「“走る”ことを軸に、地域と人がつながる新しい関係性を築いていきます。そして、私自身も走って感じた売木村の美しさと温かさを、より多くのランナーに体感してもらえるよう尽力してまいります。」と語っている。ランニングエンターテインメントCOOの外村翼さんは、「この村で過ごしてきた時間があったからこそ、今回の協定は私にとって大きな意味を持ちます。ご飯もおいしい、景色もきれい、そしてなにより“また走りに来たくなる”。そんな村づくりに関われることを楽しみにしています。」と、それぞれの想いを語った。