OurPlanは5月に、身元保証事業者を検索・比較できるWebサービス「身元保証のけんさく」を公開。
同サービスは、身元保証を必要とする高齢者やその家族、支援者に向けて、信頼できる事業者との出会いを支援することを目的としたWebプラットフォームである。
「身元保証のけんさく」立ち上げの理由
急増する単身高齢者の“身元保証人がいない”という課題に対応。「身元保証のけんさく」は、信頼できる保証事業者を地域別に探せる検索・相談サービスだ。
引用：内閣府「令和4年版高齢社会白書」に掲載されている図表「65歳以上の一人暮らし高齢者の動向」
高齢化の進行に加え、家族の形が大きく変わりつつある中で、単身の高齢者は増え続けている。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2030年には高齢者の3人に1人が一人暮らしになる見通しとも。
こうした状況のもとで問題となっているのが、保証人の不在だ。入院や施設入居、賃貸契約、さらには死後の事務手続きに至るまで、保証人の提示を求められる場面は依然として多くある。にもかかわらず、これを代替する公的な支援スキームはほとんど整備されていない。
その空白を埋める存在として登場したのが、民間の身元保証サービスだが、この分野には、法的定義や業界基準がなく、費用やサービス内容もばらつきが大きいのが現状だ。
また、インターネット上でも情報が錯綜しており、必要な人が正確な比較や検討を行う手段がないという構造的な問題が放置されてきた。このような背景を受けて、新サービス「身元保証のけんさく」が立ち上がった。
「身元保証のけんさく」の特長
「身元保証のけんさく」は幅広い情報を掲載しているのが特長の1つだ。インターネット上で確認できる情報や事業者からの提供情報をもとに、編集方針に則って情報を掲載している。但し、一部の掲載については、情報の充実度や表示方法に差異がある場合あり。
家族・支援者と話し合える印刷設計も特長の1つで、高齢者やその家族、ケアマネジャーなどが「紙を囲んで一緒に検討する」ことを前提に、印刷しやすく読みやすい構成・デザインにこだわっている。施設入居や病院の紹介時など、現場での対話を促すツールとしても活用できる。
また、掲載されている各事業者が、内閣府の「高齢者等終身サポート事業者ガイドライン」に準拠していることを、自らのウェブサイト上で明示しているかどうかを記載。利用者が信頼性を判断する一助となるよう、透明性のある情報提供を行っている。但し、定期的に情報の更新を行っているが、反映までに時間がかかる場合あり。
「身元保証のけんさく」は、公共性を大切にしたサービスのため、掲載内容は、各団体の公式ウェブサイトや公的に確認可能な情報をもとに構成している。
まだスタートしたばかりの同サービスは、今後、実際に身元保証を必要とする人や支援者からの声を丁寧に受け止め、より実用的で信頼される情報インフラとして成長していくとしている。
単身高齢者の“身元保証人がいない”課題に対応する、検索・相談サービス「身元保証のけんさく」を利用してみては。
「身元保証のけんさく」：https://mimotohosho.ourplan.jp
(さえきそうすけ)
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