※あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。
Netflixオリジナルシリーズ「イカゲーム」シリーズファン・ドンヒョク監督がシーズン3の結末をこのように話した。
「ソン・ギフン(イ・ジョンジェ扮)がなんとか生き残って、このゲームを終えてアメリカに行くエンディングを考えていました。」
30日午前、ソウル市内のカフェで行われたインタビューでファン監督は「漠然とハッピーエンドを考えた。しかし執筆を始めて考えが変わった」と明らかにした。
続けて「結局、作品を通じて伝えたい話が何か、ギフンを通じて伝えたいことが何かを考えた時、生きていることがますます難しいと思った。新型コロナウイルス感染拡大による不平等さなどが激しくなっており、戦争の危険も大きく、自国主義が激しくなっているではないか。未来世代にどんなことを伝えるかについて深く考えた」と打ち明けた。
ファン監督は「若い世代は夢を失うというが、成長や発展をさらに持とうとする利己心を止め、持っている世代が手放して犠牲にしてでも何かを譲ることをしなければならないのではないかと考え、それで未来世代を象徴するシンボルとして赤ちゃんを登場させなければならないと考えた。その子のためにギフンが犠牲にするのが漠然と生きていくハッピーエンドよりいいと思った」と語った。
しかし、この子が生まれてどのようにゲーム場で成長するかが登場せず、物足りなさが残ることもあった。ファン監督は「哺乳瓶で乳を飲ませるべきか? 悩みもしたが、子どもはシンボルだと思った。リアルにどのように熱心に養育するかを扱うよりは、ギフンが守ろうとするシンボルとして考え、具体的なことは入れない方がいいと思った。どの程度飲ませなければならないのか? と思ったら哺乳瓶で飲ませる象徴的な一場面が出てきたのではないか」と説明した。
特に「イカゲーム」シリーズは母性愛、父性愛を扱う部分に対しても多様な意見が出てきた作品だ。特に、ジュニ(チョ・ユリ扮)と生まれたばかりの子のために、自分の息子ヨンシク(ヤン・ドングン扮)にかんざしを挿すクムジャ(カン・エシム扮)に対しても好みが分かれた。
ファン監督は「おそらく多くの方は母親が息子のために犠牲する予想をしただろう。息子を殺すというよりは、自分が生きるためにジュニとその子を犠牲にしようとする息子を見ていることができるだろうか?その息子を殺そうとするよりは、ひどい殺人をする息子を止めたと考えた」とし、続けて「包丁を持った手を止めるために右肩を刺すと思った」と述べた。
「イカゲーム」に登場する母性愛、父性愛に対しても「結婚もせず子どももいないが、すべての上の世代が未来世代の親だと思っている。ところが10~20代は希望を感じられないと言っているではないか。一生職場というのは夢にも見ることができず安定した生活、親の世代より豊かに暮らせるとは全く思っておらず、それが韓国だけでなく世界的に広がっている話だが、親の世代の立場で(子どもの世代を)もっと考えてあげなければならないと思っている」と語る。
続けて「私たちがずっと享受しようとすれば次の世代がさらに絶望に陥るほかはない。そのような観点から、上の世代の犠牲と努力が必要だという気持ちで作品を見つめてほしい」と強調した。
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