乳がん手術で失った乳房を取り戻す「乳房再建手術」の正しい理解の促進と、乳がん患者の生活の質(QOL)の向上を目指して活動する「エンパワリング ブレストキャンサー/E-BeC」は、乳がん治療と乳房再建の“今”を知る、体験・学び・交流の1日イベント「BC Venus Forum Vol.3」を、10月11日(土)に東京・銀座で開催。
第一線で活躍する医師による講演、再建経験者と交流できる「体感会」、乳がん患者のQOLに役立つ「BC Venus Marche」など、治療と再建を“自分らしく選ぶ”ための多彩なプログラムを展開する。
乳がん患者を支援する団体
「エンパワリング ブレストキャンサー/E-BeC」は、乳がんと宣告され混乱の渦中にいる人や、手術によって乳房を失い喪失感にとらわれている人に、乳房を取り戻す「乳房再建手術」について正しく知ってもらい、希望と自信をもって生きていくきっかけを提供することを目指して活動している患者支援団体。
ウェブサイトや出版物による、乳がんおよび乳房再建に関する科学的根拠に基づいた情報提供活動、地域や自治体、医療機関、企業等での講演会やシンポジウム、アンケート調査、イベント等の開催を通じた啓発活動により、乳がん患者の悩みや不安、孤立感を解消するとともに、大切な人を支える周りの人にも、乳房再建という選択肢に対する理解の拡大を目指している。
専門医による最新の情報を提供

昨年のBC Venus Marche会場の様子
「乳房再建をするか、しないか」ーーそれは患者自身が納得して選ぶ大切な決断だ。乳がんは日本人女性の9人に1人が罹患するとされ、治療後の外見や生活への不安を抱える人も少なくない。
今回のフォーラムでは、乳腺外科・形成外科の専門医が、整容性を考慮した乳房温存術や自家組織・人工物による再建手術など最新の選択肢を解説。
さらに、乳房再建を経験した人のリアルな声を聞ける「体感会」、登壇医師に直接質問できるQ&Aセッションを実施する。
また会場では、乳がん患者さんのQOL向上に役立つ情報展示・販売・サンプル配布など行う「BC Venus Marche」も開催。
プログラムは全3部構成
プログラム内容を紹介していこう。
プログラム第1部(90分)では、講師3人による講演を実施。
1人目は東京女子医科大学病院 乳腺外科 主任教授 明石定子先生が登壇。講演の内容は「最新の乳がん治療と整容性を考慮した乳房部分切除術 ~変形を防ぐ新しいアプロ―チ~」。
2人目は、国立がん研究センター中央病院 形成外科長 赤澤 聡先生による「当院における自家組織による乳房再建について」。
3人目は、ブレストサージャリークリニック 院長 岩平佳子先生による「人工物による乳房再建~一次から三次まで~」。

昨年のBC Venus Forum vol.2 セミナーの様子
プログラム第2部(80分)では、インプラント・自家組織・脂肪注入で乳房再建をした8~10名による体感会、お胸のかたちを整えるブレストケアヌーブラ・ドロップ(代用乳房)試着会、乳がん患者のQOL向上に役立つ情報展示・販売・サンプル配布等のブース展示、『New Born -乳房再建の女神たち-』撮影:蜷川実花、企画:E-BeC、発行:赤々舎の写真集販売などを行う。
プログラム第3部(50分)では、E-BeC理事長 真水 美佳氏が司会を務め、明石定子先生、赤澤聡先生、岩平佳子先生によるQ&Aを実施する。
来場者が安心して学び、体験し、仲間とつながることのできる、内容の濃い1日になりそうだ。
■「BC Venus Forum Vol.3(クローズドリボンウィーク in 東京・銀座)」概要
日時:10月11日(土) 12:00~17:00
会場:時事通信ホール/東京都中央区銀座5-15-8
参加費:2,000円(事前予約制/定員150名)
対象:乳がん患者と家族、医療従事者をはじめ、誰でも参加可能、小さな子ども連れも歓迎
イベント申し込みページ:https://ebecevent1011.peatix.com/view
(鈴木 京)
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