2025年も、たくさんの本に出会いたい!
毎年、年末年始に多く投稿される「今年読んだ本」を紹介するエントリー。私はこれが大好きです!
自分が読んだことのある本について「わかる! そこに感動したよね!」と共感するのも楽しいですし、知らなかった本を手に取るきっかけにもなって面白いんですよね。なにより単純に世の中にはまだまだおもしろい本がたくさんあると思えてワクワクします。
週間ランキングにも頻繁にランクインしているところを見ると、私と同じような考えの方も多いのかもしれません。
ということで今回は「2024年ベスト本」をテーマに、2024年に読んで面白かった本・印象に残った本について書かれたエントリーをまとめて紹介します。
小説・文芸
『百年の孤独』
大事な人を亡くした時期に読んだ。心を癒したくて読んだわけじゃないけど、人は死ぬし、孤独だという圧倒的事実に救われた。
2024年に読んだ本TOP10 - カミーノの迷い方
「2024年に読んだ本TOP10」をブログにつづる id:yui_maerz12 さん。そんな中、「2024年断トツの1位」に選んだのは、ガブリエル・ガルシア=マルケスの小説『百年の孤独』(新潮社)でした。
こちらの小説は2024年に初めて文庫化されたことで、大きな話題となりましたよね。発売直後からはてなブログにも、読み方に関するエントリーや感想エントリーが非常に多く投稿されました。2024年のベスト本として、一番多く名前を挙げられていたタイトルかもしれません。
『マン・カインド』
ドローンとAIの発展に伴って戦争の凄惨さが限界を超えた結果、人類は事前にルールを策定した戦争を行うようになっていて──と、遺伝子改変やドローン、光学迷彩といった数々の未来の技術を描きながら、破滅的な出来事が次々と起こる近年の世界を予言的に描き出す傑作だ。
2024年に読んでおもしろかった本を一気に紹介する - 基本読書
『「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門』(ダイヤモンド社)の著者である 冬木糸一 (id:huyukiitoichi) さん。2024年は「良い本がSFでもノンフィクションでもたくさん刊行された年だった」と総評します。
そんな中、おもしろかった国内SF作品を紹介する中で「まず触れておきたい」と最初に紹介したのは、「近未来のテクノロジーを描かせたら天下一」と評する、藤井太洋の新作『マン・カインド』(早川書房)でした。
本書の詳しい感想はこちら からどうぞ。
『俳句ミーツ短歌』
「はじめに」にも書かれているように、本書の効用はずばり、「わかった気になれる」ことにある。
2024年に読んだおすすめ本、4冊をぬるっとまとめたよ - ぐるりみち。
けいろー (id:ornith) さんが挙げたのは、『俳句ミーツ短歌』(笠間書院)。俳人であり歌人でもある堀田季何さんによる本書について、「一言で説明するなら、俳句と短歌、2つの世界の楽しさを覗き見できる案内書」だと紹介します。
本書を読むと、俳句と短歌のざっくりとした違いや楽しみ方を「なんとなく『こういうものなんだな』とわかった気分」になれるそう。また「『自分の興味関心がどこにあるのか』を判別する、リトマス紙のような役割を果たしてくれるかもしれない」と書いています。
エッセイ
『女ふたり、暮らしています。』
女友達同士で同居したい!ってよく思うことがあるんですが、共同生活で出てくる問題って相手が恋人だろうと夫婦であろうと友人であろうと、あまり違わないよねって視点を新たに持ちましたね。
読んでよかった本 - お気持ち週報
普段は小説やエッセイを中心に購入しているという id:aru_lifesec さん。仕事に関する本を除くと2024年は約50冊読んだのだとか。その中から、特によかった10冊を紹介しています。
そのうちの1つとして挙げられたのは「韓国でパートナーでもなく女性2人で暮らすハナさんとソヌさんのエッセイ」、『女ふたり、暮らしています。』(CCCメディアハウス)。「家族以外の共同体のあり方が垣間見えて少し安堵した」との感想をつづっています。
『死なれちゃったあとで』
人の死ぬまでにも、死んでからにも色んなストーリーがあって、それを湿っぽくならずに、時にユーモアを交えながら、お涙頂戴に流れずにでも感情を揺さぶるような書きぶりで綴っている。
2024年の読書 - 紅茶の味噌煮込み
ここ1、2年は、ノンフィクションや人文書の読書熱が上がっているという Naosuke Mukoyama (id:Penguinist) さん。中でも「今年読んだ本で一番心に残った」本として、前田隆弘さんの『死なれちゃったあとで』(中央公論新社)を挙げています。
この本は「ただ書店でたまたま手に取っただけなのだが、予想外に忘れられない一冊になった」そう。本との出会いって不思議なものですね。
旅行記
『そぞろ各地探訪 panpanya旅行記集成』
遠くだけでなく、日常のちょっとした散歩や日帰りのお出かけも旅に含めているところが親しみやすくていい。
2024年読んだ本ベスト - 生存記録
2024年に「とくに集中して読んだ」ジャンルは、ホラー小説とライトノベルだという id:hayasinonakanozou さん。1年の間に読んだ70冊の中から、10冊のベストを紹介しています。
その中から今回取り上げるのは、漫画家panpanyaさんの旅行エッセイ『そぞろ各地探訪 panpanya旅行記集成』(1月と7月)。「嫌味がない等身大の旅の記録って感じで、文章もわざとらしい気取りが微塵もなくて単純に読んでいて心地いい」との感想をつづっています。
本の刊行を1年待ったというこちらの本の詳しい感想エントリーは、こちらからどうぞ。
ノンフィクション
『悪意の科学―意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』
この本は、悪意を「自分がコストを払ってでも相手に損害を与える行動」と定義する。これは「相手にコストを払わせて自分に利益をもたらす行動」である利己行為とは異なるヒト特有の行動原理で、近隣種であるチンパンジーには悪意は見られないんですってよ(あと他で読んだところによるとサイコパスの人もこの傾向が弱いそうな)。
2024年に読んだ本と漫画 - 功徳小屋
2024年は、図書館で全然知識のない分野の入門書をランダムに借りるという本の選び方をしていたという id:matsuza さん。その中でも圧倒的なインパクトを残した本として『悪意の科学―意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』(インターシフト)を紹介しています。
「誘発させればヒトを思い通りに動かせる」ほど、人間にもたらす影響力が高い悪意について、2024年に行われた選挙を例に上げながら考えています。
実用書
『ちいかわ お友だちとのつき合いかた』
子供向けの絵本……と見せかけて、誰も教えてくれなかったコミュニケーションスキルの本である。
2024年 買ってよかった本10選 - たーせる日記
たーせる (id:tercel_s) さんが紹介するのは、『ちいかわ お友だちとのつき合いかた』(KADOKAWA)。こちらは子ども向けの書籍ではありますが、内容は大人向けに発売されている「マネジメントやコミュニケーションに関するビジネス書」と、だいたい一緒なんだそう。
この本で学んだことをラスベガスで開催されたAWS のパーティーで実践してみたところ、「まあまあ仲良くしてもらえた」とのこと。「ちいかわ本は偉大である」と、この本への感謝をつづっています。
『さみしい夜にはペンを持て』
言語化を強化したい者として、そしてこのブログに日記をずっと記録している者として、金言がたくさん詰まっていた。日記の書き方がそもそも分からず手探りで書いてきたから、ちょっと方向性を示してくれるだけでもありがたい。
2024年読んでよかった本ベスト3 - いいものはいい
「なんか自分に良い影響を与えてくれたかも!」な本を3冊紹介する あおむん (id:nattougohan8) さん。そのうちの1つとして挙げたのは、2024年にはてなブログにも多くの感想エントリーが投稿された 『さみしい夜にはペンを持て』(ポプラ社)でした。
優しい言葉でわかりやすく、しっかり記憶に残る内容なので、「自分の書いた文章に行き詰まりを感じた時に、たまに見返す本」だと、感想を記します。
まだまだあります。2024年ベスト本に関するエントリー!
2024年読んで印象に残った本(非技術書編) - Don't Repeat Yourself
2024年読んで印象に残った本(技術書編) - Don't Repeat Yourself
2024年に本を9冊読んだ私が厳選した、2024年のベスト本9選 - 灰じょんのブログ
105冊から選ぶ2024ベスト6作 - 夜とラムネ
読んだ本まとめ(2024年総まとめ) - ゆめもすがら
2024年の読書を振り返る - パンダを待ってる110分
【DIT的今年のベスト本】踊る文字、飛び出す物語 - 中二の浪漫発掘誌
2024年の読書 - イチニクス遊覧日記
2024年に読んだ本の中からおすすめ10作品を紹介する - 書に耽る猿たち
2024年に読んで面白かった本5冊 - めもちょー
【雑談】2024年に読んで印象的だった本 - ほぼボードゲームブログ。
2024年に読んだ本 - Close To The Wall
2024年に読み、印象に残っている本 - 耳をすますナツメグ
ちなみに私が2024年に読んで印象に残っている本は、ハン・ジョンウォン『詩と散策』(書肆侃侃房)です。
この本は、韓国で猫と一緒に暮している、散歩が趣味の詩人のエッセイ。窓から見える景色や散歩道の風景を描写するときの言葉選びがとにかく美しく、読み終わるのが惜しくなって毎日寝る前にゆっくりと読んでいました。
特に「猫は花の中に」という章の「春が短いと嘆くのは、もしかしたら春に咲く花だけを見ているからかもしれない」という書き出しには、本を閉じた後もドキドキするほど感銘を受けました。桜が咲くたびに思い出す本になりそうです。
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藤野在紗
1991年生まれ! 元気です! ハロプロ・寿司・ラジオやPodCastを聞きながら散歩をすることが好きです!