安政年間から続く江⼾⽊版画工房「高橋工房」が、視覚に障害のある20歳の現代アート作家を現代の絵師として迎え入れ、「現代アート版画」として新たな価値を提示する。
200年以上の歴史を持つ江戸木版画の伝統技術を未来へ繋ぐため、若き職人たちを育成する機会をつくると同時に、視覚障害を持つアーティスト・佐藤凛心さんの才能を世界に発信し、アートを通じて障害への理解を深め、誰もが能力を発揮できる社会の可能性を広げる。
その実現に向け、10月6日(月)~11月25日(火)の期間、CAMPFIREでクラウドファンディングを実施中。目標金額は100万円で、各種リターン品を用意している。
江戸木版画の伝統技術を守り続けてきた高橋工房
江⼾⽊版画「高橋工房」は、安政年間(1855年~1860年)に創業し、現在まで江戸木版画の伝統技術を守り続けてきた。⽊版画摺師として、また版元として代々その技術を継承し、現在に至る。2009年より六代⽬・⾼橋由貴⼦さんが代表取締役を務めている。
二つの大切な夢の実現を目指したプロジェクト
江戸木版画の職人は高齢化が進み、技術の継承が危ぶまれている。そのなかで、現代アートとの融合を通じ、若い世代や世界の人々に関心を持ってもらうべく、「高橋工房」はプロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングを実施することとなった。
同プロジェクトは、単なるアート作品の制作を超え、二つの大切な夢の実現を目指している。
一つは、200年以上の歴史を持つ江戸木版画の伝統技術を未来へ繋ぎ、若き職人たちを育成すること。職人の高齢化が進むなか、この貴重な手仕事の技術を次世代に残すことは、日本の文化遺産を守るうえで喫緊の課題だ。若手の彫師や摺師を積極的に起用し、独創的な現代アートとの融合を通じて、彼ら彼女らが高度な技術と知恵を習得し、新たな価値を創造できるよう支援する。
もう一つは、視覚障害を持つアーティスト佐藤凛心さんの才能を世界に発信し、アートを通じて障害への理解を深め、誰もが能力を発揮できる社会の可能性を広げること。佐藤凛心さんの絵は、彼の視覚に関する悩みから生まれた「目」のモチーフを中心に、直感と感情がダイレクトに表現された唯一無二の作品だ。この作品を伝統木版画という形で世に送り出すことで、アートの多様性と、障害の有無にかかわらず誰もが創造性を発揮できる可能性を提示したいと考えている。
個展開催も決定

Sun Gallery and Space / 佐藤凛心さん限定木版画一部掲載
同プロジェクトは、江戸木版画の伝統技術と現代アーティストの感性を融合させ、新たな価値を創造するために着実に進行している。現在、主に次の点に取り組んでいる。
1つ目は、会場の確定。佐藤凛心さんの初めての個展は、10月9日(木)~12日(日)の期間、東京都文京区にある「Sun Gallery and Space(サンギャラリーアンドスペース)」で開催されることが決定している。
2つ目は、展示内容の具体化。個展では、「高橋工房」とのコラボレーションによる木版画作品を中心に、佐藤凛心さんの原画やイラストレーション約20点も展示。また、木版画の制作過程を来場者に理解してもらうため、版木や道具類の一部も展示する予定だ。
クラウドファンディングの返礼品
クラウドファンディングでは、支援者にさまざまな返礼品(リターン)が用意されている。
80,000円の返礼品は「佐藤凛心さん限定木版画セット」で、27名限定。佐藤凛心さんの木版画1枚(サイン、シリアルナンバー、高橋工房証明書印、特製額装付き)、凛心さんオリジナル絵葉書3種のセットとなっている。
5,000円の返礼品は「手紙+凛心さんオリジナル絵葉書3枚+木版画デザインの手ぬぐいセット」。内容は、お礼の手紙、凛心さんオリジナル絵葉書3種、木版画デザイン手ぬぐい1枚。手ぬぐいは全4色を用意し、ランダムで届ける。
10,000円の返礼品は「手紙+凛心さんオリジナル絵葉書3枚+木版画デザインの手ぬぐいセット+栞2枚」。内容は、お礼の手紙、凛心さんオリジナル絵葉書3種、木版画デザイン手ぬぐい(90cm×38cm)×1枚、凛心さんオリジナル手摺木版画栞1枚と伝統的手摺木版画栞1枚。こちらも手ぬぐいは全4色を用意し、ランダムで届ける。
なお、画像の絵葉書デザインはイメージ。返礼品の詳細は、クラウドファンディングのプロジェクトページで確認を。
江戸木版画の老舗「高橋工房」が挑む、版画の高度な技術と知恵を次世代に継承していくためのクラウドファンディングを支援してみては。
CAMPFIRE:https://camp-fire.jp
プロジェクト名:江戸木版画の老舗 高橋工房が挑む、20歳の絵師を迎え「現代アート版画」を世界へ
高橋工房HP:https://takahashi-kobo.com
(佐藤 ひより)
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