【宮崎県宮崎市】WAGONが青島縫製工場でカジュアルウェア・アウトドアウェアのOEM受託を開始!

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宮崎県宮崎市に本社を構えるアパレル企業のワゴン(WAGON)は、同市青島の自社縫製工場にて、カジュアルウェア・アウトドアウェアのOEM受託を本格的に開始した。

宮崎を代表する観光地「青島」に構えた自社縫製工場


ワゴンは、1993年にインポートショップ「WAGON」としてスタート。その後、セレクトショップを経て、2023年に30周年を迎えたのを機に、青島に自社縫製工場を開設した。

ワゴン青島縫製工場があるのは、宮崎県の観光名所である青島地区。同地区を代表するリゾートホテル「ANA ホリデーインリゾート宮崎」の付帯施設1階にある。面積は65坪で、開放的でクリーンな縫製環境が特徴。地元採用スタッフによるコミュニケーション・チームワークの良さを活かした生産体制を強みにし、美しい仕上がりと短納期の実現に努めている。海まで歩いて3分という環境で自然を感じ、フィールドを楽しみながら、メイドインジャパンを支えるものづくりをしている工場だ。

縫製可能アイテムは、パンツ、ショートパンツ、カジュアルシャツ、カジュアルブルゾン等。工場見学も受け付けている。

高い技術でサンプル縫製から量産まで幅広く対応

10年続く、自社ブランド「Short pants every day」

青島縫製工場は、「人と地球がつながる持続可能な世界」を目指し、ロングライフで高品質な製品を生むことを目標としている。

2014年に宮崎発のブランド「Short pants every day」を、2024年には自社を象徴するブランド「WAGON」をスタートさせた。地域での循環を考えて縫製工場を開設し、「自分たちが作る服に責任を持つ」ことを掲げている。

長く着用できるよう、ポケットやファスナー部分は見た目が美しく、十分な補強が行われている

また自社製品縫製で磨いた高い技術を武器に、サンプル縫製から量産まで対応し、スムーズな生産体制を構築。

アウトドア対応の高機能ウェア縫製で培った「耐久性」と「着心地」の両立を強みに、国内ブランド様の思いを形にする。


工場の特色として、薄手のナイロン素材から中厚手のデニム素材まで縫製可能。ボタン付け、ベルトループ付け、3本針環縫い、閂止め、などの特殊ミシン対応ができる。

さらにパンツ、ショートパンツ、シャツ、ブルゾンなどの幅広い縫製対応が可能。50〜100着の小ロットから、500着以上の縫製まで対応できる。量産を前提としたサンプル縫製も可能だ。

衰退する国内縫製業を守り、“日本製”を将来に残す


同社のOEM受託開始の背景には、国内縫製業が衰退する今、“日本製”を将来へ残したいという思いがある。

近年、日本の縫製業は急激な減少傾向にあり、1991年には国内アパレルの約50%が国内生産されていたのに対し、10月時点で1〜2%に落ち込んでいるそう。また、国内の衣服製造業の従業者数は、90年代のピーク時の約60万人から2018年は10万人弱の水準となり、比率は15~20%にまで低下したのだとか。


高齢化と後継者の不在、安価な輸入衣類の影響などによる、日本の縫製工場は相次いで廃業している。

この状況を肌で感じてきた同社は、“日本製”を将来へ残すために自社縫製工場を立ち上げ、日本製衣類の自社ブランドを展開を始めた。

ワゴン 代表取締役の錦田雅哉氏

同社の代表取締役・錦田雅哉氏は「私たちは、かつて輸入品に憧れた世代です。だからこそ次の世代に向けて、『日本製を残したい』という思いを強く持つようになりました。

アパレル産業が、原料・生産・販売・使用着用といった流れの中で、発展し循環していくことが大切だと考えています。そのために、生産に関わるさまざまな声に耳を傾けながら、長く愛用できる服づくりに取り組み、雇用や環境にも貢献することが大切だと考えています。」などとと話している。

日本の縫製業を残していきたいという強い思いを持った、ワゴンの新たな事業展開に注目してみては。

ワゴン 青島縫製工場:https://wagonoffice.co.jp/pages/our-factory

(淺野 陽介)

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