後列、左から池﨑理人、佐野雄大、許豊凡、西洸人、松田迅、田島将吾
前列、左から後藤威尊、藤牧京介、木村柾哉、髙塚大夢、尾崎匠海、監督
11人組グローバルボーイズグループINIが、デビューから現在までの約4年間の姿を映し出したドキュメンタリー映画「INI THE MOVIE『I Need I』」(2025年10月31日(金)公開)の公開記念舞台挨拶を実施した。
映画のタイトル『I Need I』には、「僕たち(I)があなた(I)と繋がっていく(Network)」というINIの出発点から始まり、約4年間をメンバーとMINI(ファンネーム)の皆さんと共に過ごしてきた中で、「お互いが必要な存在(Need)」となっていくという想いが込められている。
この日の舞台挨拶は全国120箇所の劇場で生中継され、榊原有佑監督とともに撮影秘話などが語られた。
メンバーが劇場に姿を現すと、大きな拍手と歓声が会場を包んだ。
最初のあいさつでは、各メンバーが全国の映画館で見ているファンに向けてメッセージを添えながら自己紹介。福岡出身の池﨑理人が「小倉の皆さん、リバーウォーク見てるか! 向かいのゲームセンターでプリクラでも撮って帰ってください(笑)。今、小倉は大盛り上がりだと思います」とカメラに向かって投げかけると、会場からはどっと笑いが。佐野雄大は「僕のバイト先のみなさん、見てるか!」と以前バイトをしていたという映画館のスタッフへとピンポイントに呼びかけ、会場の笑いを誘う。長野県出身の藤牧京介は「長野で俺の母とばあちゃんが見てるんで、ばあさ〜ん!」と家族へのメッセージを送り、沖縄出身の松田迅は「沖縄! 熱いMINIたち、見てるか(シーン)。楽しめよ」と熱く呼びかけるも、静かな空気感に包まれ、メンバーの呆れた表情に観客からはクスクスと笑い声が広がった。
映画が公開されてからの反響を聞かれると、髙塚大夢は「公開初日からたくさんの人たちに見ていただけて、一回のみならずたくさん見てくださっているファンのみなさんもいらっしゃって嬉しいです。今日のライブビューイングもすぐに売り切れたと話を聞いて、本当にたくさんの方々に愛していただけて光栄です。ありがとうございます」と感想を述べた。
続いて田島将吾は「反響強めなんで、イヤモニした方が良いかもしれないです」と音響の“反響”にかけたジョークを交えつつも、「僕らの普段見せていない部分を映画に込められているので、そういう部分を見てもらってよりMINIの皆さんにわかっていただいたかなというか、絆が強まったんじゃないかなと思います」と真面目な表情で語った。また、監督は普段は緊張してレビューなどは見ないとのことだったが、いいコメントばかりで自信を持てたと笑顔を見せていた。
実はこのドキュメンタリー制作が決まった当初、監督のスケジュールですでにほぼ埋まっていたという。しかし、同じ制作チームに話したところ「絶対にやりたい」との強い思いが集まり、スケジュール調整をして撮影がスタートしたそうだ。
ドキュメンタリーともあり、密着撮影が中心だった本作。撮影中に“きつかった瞬間”を聞かれると、後藤威尊は「やっぱり朝ですかね。韓国にもきてくださっていたんですけど、朝から密着してくださっていました。移動の車の中で、マネジメントからグループラインに、“今日映画の撮影入ってます。身なりに気をつけて”というLINEが入るんですけど、帽子とか被るなりして、『おはようございまーす』ってところを撮られたんですけど、映画に一切使われてないんですよ(笑)」と裏話を披露。会場は大きな笑いに包まれた。
これに対し監督は「毎回撮っていたので、使わなかったら絶対に言われるだろうなと思ったんですけど、尺もギリギリだったので…」と申し訳なさそうに弁明した。
また、許豊凡は「髪とかボッサボサで、(練習で)メイクはできないので帽子とか被ったりしていました。どうしても素顔が出てしまうので心配していたのですが、(編集したものを見て)いい感じに見せてくれてありがとうございます」と笑顔を見せ、「ツアーとかも一緒にいたので監督のチームと一緒に回っていたような感覚でした。家族みたいなチーム感が出ていました」と振り返った。
監督も「朝からいろんなところでカメラをまわさせてもらったので、邪魔にならないようにこっそり撮ろうとしていたんですけど、メンバーから話しかけてくれて、スタッフもここから撮れば良いですよって協力的だったので徐々に気が楽になって、幸せな現場でした」と語り、INIとの絆を感じさせた。
ほぼ一緒に過ごしていたともあり、撮影量は莫大。監督によると「約50テラバイトほど撮影した」とのこと。しかしこの数字にピンとこない周りの反応に、佐野雄大が「わかりやすく言うと、僕のケータイ25代分です。僕2テラバイトなんで」と即座にフォローし、会場を笑わせた。
監督をフォローしていた佐野だが、「こんなところが使われたんだ」と思ったシーンを聞かれると、彼は「監督さんと別室で椅子に座って、1対1で真剣に話をしたのですが、まさかそこが使われるとは思わなかったです。まさか使われるとは…」と、明らかに“絶対に使われるシーン”を挙げて会場を笑わせた。
尾崎匠海は「紅白の時に…、出るか出ないかのところで隠し撮りみたいに撮っていてびっくりしました」と振り返る。すると池﨑が「臨場感やばかったよね」と、カメラマンを大きく揺らして撮影していた当時の様子を再現し、会場の笑いを誘った。
続いて松田迅は、沖縄公演の際に地元でインタビュー撮影を行っ たエピソードを明かした。「僕の好きな焼肉屋さんに行って、同級生も一緒に撮ってくださって、“お前らも映画デビューだぜ”みたいな感じで言ってたんですよ。でも(映画を)見たら一個も使われなかったんですよ」と苦笑い。これに対して監督は「使えることもしゃべってくれたし、友達も言葉を引き出そうと頑張ってくれていたんだけど、映画を編集している途中まで使っていて、“使います”宣言していたんです。でも最終的にはカットになりました」と説明。印象に残っているシーンを問われると、監督は「映画に入れられなかったシーンでいうと、まさに今のところです」と名残惜しそうに語りつつ、「あと、割とインタビューとかすると、皆さん真剣にしっかり言葉を預けてくれました。映画が真面目な映画になりすぎないように、みんながふざけているところをちらほら入れようと思ったのですが、理人さんと威尊さんがどう言う意味かわからないけど、ふざけてるんですよ(笑)。それを見て、大夢さんが爆笑しているという場面もあったのですが、使い所が難しくて一個も入れられませんでした」と振り返った。
(2ページに続く)
















