創業100年の懐紙専門店「辻徳」を運営する辻商店は、懐紙を使った加湿器「tatana」、ディフューザー「senka」、ホテル業界のアメニティの一つとして「和綴じノート」を開発。伝統の和紙を、手軽に生活に活用できる商品にし、ホテルや旅館にもお勧めしたい和のおもてなしの品々を開発した。
使い勝手のいい懐紙の魅力を届けたい
懐紙は、茶席で使われることで知られているが、懐紙自体、適度な厚みがあり、書く、拭く、包む、敷くなど、もともとは生活の中でいろいろな用途に使用されていた紙であった。
“懐紙さえあれば事足りる”。この紙の良さを現代の生活にも活かすことができないかとの思いから辻商店では、懐紙の様々な用途を提案。懐紙ブランドの「tatana」「senka」を始めとし、ホテル業界へ和のおもてなしを提案する「和綴じノート」を発売することとなった。
懐紙の特性を活かした3つのアイテムを紹介
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懐紙を使った加湿器「tatana」
「tatana」は、台紙にセットされている畳まれた懐紙に香りをつけ、香りを手軽に楽しむことができるアイテム。幾重にも重なるという意味の古語「たたなづく」から「tatana-たたな」という名前が名付けられた。
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ギフト
ひも付きの台紙は自立するため、机の上に置いたり、吊り下げて使ったりなど、自分好みの使い方を楽しめるのもポイント。
香りは好みのものをセットすることも可能で、懐紙の柄、台紙とも、オリジナルの制作を小ロットから受け付けている。
素材はひもも含めて100%紙。価格は未定で、仕様によって見積もりが行われる。
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懐紙を使ったディフューザー「senka」
「senka」は、ジャバラ折りにした懐紙にアロマを含ませて使うアロマディフューザー。紙を扇状に畳んでいる姿を表した「扇香」という造語から「senka」と名付けられた。
場所も取らず、持ち運びも簡単。さらに電気も火も使わないので人にも環境にも優しい商品となっている。
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ギフト2
価格は、使い方説明書付で¥1,400~(アロマオイルを除く)。商品が紙と木で作られている
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和綴じノート
「和綴じノート」は、懐紙75枚に和紙の表紙をつけて、伝統の和綴じでノートにしたもの。通常の和綴じ本は記念品などに、ミニサイズは和のアメイティとして開発した。
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和綴じミニノート
ノートのサイズは140mm×170mm、ミニサイズは120mm×80mmで、いずれも同じ仕様、サイズのみ異なる。価格は未定。
京都発の懐紙専門店「辻徳」
「辻徳」では、お茶のお稽古で出会った懐紙の良さをもっと多くの人に知ってもらいたいという思いから懐紙の制作販売をスタート。
自分で使ってみて、これが最適と思う厚みで紙を漉いてもらっており、顧客の好みに合わせて印刷、型抜き、型押し、透かしなど様々な手法で制作した懐紙を100種類以上取り揃えている。
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国際ホテル・レストラン・ショー出展の様子
また、2月4日(火)、新商品発売に伴い「国際ホテル・レストラン・ショー」へ出展。
これまで、多くの企業からオーダーメイド懐紙の注文を受けてきたが、日本独特の懐紙という文化を海外の人にも知ってほしいとの想いから、海外向けの商品開発も行っている。
辻商店について
明治43年創業、金銀糸原紙の販売を始め、創業より一貫して紙を扱う辻商店は、2007年に懐紙専門店「辻徳」を立ち上げ、オリジナル懐紙の販売を開始。
書く、包む、敷くなど、様々な場面で使うことができる懐紙を、使い方の提案をしながら製作販売し、企業のノベルティや展示会等でのオーダーメイドなど、OEMでの製作を多数行っている。
また、金銀糸原紙から作られた糸でアクセサリや小物を制作し、新たな商品づくりも展開している。
懐紙を使ったアイテム「tatana」や「senka」、「和綴じノート」をいち早くチェックしてみては。
辻徳公式オンラインストア:https://shop.tsujitoku.net
辻商店公式Instagram:https://www.instagram.com/kyoto_tsujitoku
(丸本チャ子)