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青森県旧車力村(つがる市)
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、青森県旧車力村(つがる市)を写真とともに紹介する。
Vol.402/青森県旧車力村(つがる市)
次に訪れたのは旧車力村。進撃の巨人を読んだことのある人は、「車力の巨人」が思い浮かぶかもしれない。旧車力村は読み方も進撃の巨人と同じで、「しゃりき」だ。ただ、むしろ、旧車力村には100年を越える歴史があるので、大先輩だろう。まちは主に岩木川の西に位置し、長い海岸線も有している。かつて藩政時代に開拓された土地であり、湿地帯が多く残っているのも特徴のひとつだ。
前回の旅では高山稲荷神社という赤い鳥居が連なる神社を訪れたけれど、今回は村の中心部を訪れた。むらおこし拠点館というのがあったので、そこで昼食に。特産のごぼうを使った「つがるごぼう餃子」というメニューが気になって注文してみると、生姜も効いた優しい餃子だった。
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旧車力村へ。田園風景も広がる
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まちなみ
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フラットに立ち寄ろう
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スイカだ!
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とろろうどんと、ごぼう餃子
また、フラットで売っていたスイカはつがる市産と表記されていて、つがるでもスイカが栽培されていることを知らなかった。高山稲荷神社付近の屏風山地域での栽培が多いらしく、県内の5割以上が生産されていると。さすがにカブでスイカを持ち帰れないのが残念だけれど、食べてみたいものだ。
屏風山近くの高山稲荷神社は、無数の朱色の鳥居がずらっと並んでいる神社で、今でも観光客に非常に人気だ。かつて訪れた時期は夏だったわけだが、冬になると厳しい雪景色の神社も見られる。見てみたいけれど、雪の素人にとっては、訪れるまでの怖さもある…。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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