【茨城県】鹿行・カシマ地域と⽂化の魅⼒を発信する「カシマ・アート・プロジェクト」開始!

LOCAL


⿅島アントラーズと地域のまちづくり会社のKX、アートによる地⽅創⽣やアーティストインレジデンスの実績のあるDARTは、「カシマ・アート・プロジェクト(KAshimaArtProject/以下、KAAP)」を開始する。

「KAAP」は、⿅⾏・カシマ地域の街をアートの力で彩り、アートを中心に新しいカルチャーやコミュニティが根付き育まれていくプロジェクトだ。

鹿嶋市などの地域をアートで彩るプロジェクトが開始

⿅島アントラーズとKXは、地域密着型クラブである⿅島アントラーズが拠点とする鹿嶋市を中心とするホームタウン5市の⾏政、企業、団体、地域住⺠と連携しながら活動を展開してきた。

また同地域は、⿅島神宮の歴史的⽂化財、⿅島臨海⼯業地帯で発展してきた産業、豊かな農⽔産資源など多様な歴史・産業・⽂化・⾃然に育まれ、街に暮らす⼈々、そして訪れる⼈々に⽀えられ発展してきたという。

これら地域が兼ね備えている歴史や魅力を深掘り、アートの力で街を彩っていくため、「KAAP」では地域という枠組みをこえて国内外の多彩な現代アーティスト、⾏政、企業、団体などと共にプロジェクトを推進し、発信していく考えだ。

第⼀弾は藤元明⽒主宰の「ソノ アイダ」


第⼀弾として、現代アーティスト藤元明⽒が主宰するアートプロジェクト「ソノ アイダ」による「ソノ アイダ#カシマスタジアム」を始動。

「ソノ アイダ」は、空き物件・解体予定建物などの都市の隙間を空間メディアとして活⽤するアートプロジェクト。アーティスト藤元氏を中⼼に、2015年から東京都内複数箇所での実施を通して、「⼤⼩様々な空間的・時間的隙間=その間」を⾒出し、様々な試みやアーティストたちの活動の場を⽣み出してきた。


2025年1⽉より、県⽴カシマサッカースタジアムの外壁を舞台に、幅54m高さ6mに及ぶ⼤規模な壁画作品「Perpetual Energy#02」の制作を開始した。

最初の作品となる同作品のコンセプトは、躍動し持続する「エネルギーの永久機関」。ホーム開幕戦である、明治安⽥J1リーグ第2節東京ヴェルディ戦が開催された2⽉22⽇(⼟)に披露された。

エネルギーに対する人々の幻想と矛盾を描く壁画作品


「Perpetual Energy」は、制作プロセスにコンセプトがある。様々な原料の絵具を混ぜ合わせ、⾊が混ざり弾き合う数センチの現象をエネルギーと⾒⽴て、それら瞬間を撮影、原画をデータ上で構成し、絵画として拡大し絵具で描き起こしていく。「Perpetual Energy#02」では、数⼗メートルの壁画となった。

自然科学としては、エネルギーは形を変換する度にそのエネルギー値は減衰するものだが、「エネルギーの永久機関」と意訳できる同タイトルが⽰唆するように、小さな現象を⼈の意志によって、性質を変え、スケールを変え、まるで永久機関ように展開させ続ける絵画作品だ。

現代環境の限界と言われるなかで、エネルギーを永久機関のように再利⽤できると幻想を抱いている我々の矛盾が描かれている。「Perpetual Energy#02」のProject Managerは徳永雄太氏、Filmmakerは宮川貴光氏だ。

海岸漂着ゴミを素材にしたタワー型彫刻作品を制作予定

今後、地域で活躍するプレイヤーとのコラボレーション・プロジェクトなど、様々なアート作品の展開も予定されている。

第二弾以降では、国内有数のサーフスポットでもあるこのエリアの海岸漂着ゴミを地域の⼈々と集め、それを素材としたタワー型彫刻作品「Babel of the Ocean」をスタジアムに制作するためのアートプロジェクトを開始予定だ。同活動では、アーティストインレジデンスとして、アーティストらが地域に滞在し制作。地域の⼈々との交流や地域の⽂化的資源を活かした活動を通じて、ドキュメント映像作品とともに作品を創出するという。

なお、第一弾の壁画作品のための塗料は、「塗料を通じて社会に幸せをお届けする」⽇本ペイントが協⼒した。

鹿嶋市や近隣エリアを盛り上げる「カシマ・アート・プロジェクト」に注目してみては。

「ソノ アイダ」詳細:https://sonoaida.jp/

(佐藤 ひより)

タイトルとURLをコピーしました