古都・金沢の和栗専門店「和栗白露」は、3月10日(月)に、新店舗「WAGURISHIRATSUYU GINZA」を東京銀座のGINZA SIXにオープンする。
「和栗白露」の思い
栗菓子を提供する石川県金沢発の和栗専門店「和栗白露」は、2020年に金沢市東山にオープンして以来、素材へのこだわりと上質なプレゼンテーションで、多くの人たちから好評を博している。特に、能登半島で育まれた「能登栗」の魅力を独自の視点で発信することで、その美味しさと希少性を広く知らしめてきた。
その「和栗白露」が、「能登栗」を携え、銀座を舞台に新たに挑戦を開始する。
「和栗白露」の原点は、「能登栗」をはじめ、自然の恵みそのものの魅力を伝えたいという強い思いにあるという。古都・金沢の街並みを眺めながら、店を訪れた人に和栗本来の味わいを堪能してもらう、そんな特別な時間を提供してきた「和栗白露」にとって、GINZA SIXへの出店は、和栗の魅力を「本物を知り、本物を求めるお客様に届けたい」という想いをカタチにする大きな一歩となる。
被災した栗農園を継承
「和栗白露」の店主である坂本氏は、石川県・能登半島の出身。自然豊かな能登を愛し、能登のために何かできたら、という思いから「和栗白露」を立ち上げた。2020年のオープンより、「能登栗」をはじめ和栗農家、果実農家との関係を築いてきた。
ところが、「よし、これから」という時の2024年1月1日、能登半島地震・豪雨が栗農園を襲った。「能登栗」の仕入れ先である能登栗農家「松尾栗園」も甚大な被害を受け、栗園をたたむことに。被災状況を前に、「和栗白露」としてはとても再開を依頼することはできなかったという。
しかし同時に湧き上がったのは、「能登栗の文化を絶やすわけにはいかない」という強い思い。「和栗白露」は、土地ならではの味わいを守り、未来へとつなげたいという願いから、栗農園を引き継ぐことを決断した。
和栗の栽培に関してはまったくの素人だったが、とにかくやってみようと決意。剪定、枝の処理、草刈り、防虫対策、収穫まで一通りを経験し、なんとかやれそうだという気持ちに至ったのだそう。
今は、能登と金沢に集荷場や加工施設を整備し、収穫から製造、販売まで徹底した品質管理を行い、確かな本物の味を届けることにワクワクしているという。
「能登栗」の美味しさを育む気候と地形
「和栗白露」の旗艦商品は、能登半島で育まれた「能登栗」。能登半島は昼夜の寒暖差が大きく、これが栗の甘みと風味を引き出す大きな要因になっている。また、能登の土壌は粘土質で、鉄分やカルシウムが豊富なことから、栗に深みとまろやかさを与える。さらに、雨が少なく日照時間が長い能登の自然環境は、栗の成長に成長に理想的な条件を提供している。
もちろん、和栗を加工する際にも、素材の味を最大限に活かすことを第一に。添加物や人工的な香料は一切使用せず、素材本来の味を生かした、シンプルで奥深い味わいを追求している。
GINZA SIXでの販売商品
GINZA SIXでは、厳選された和栗を使い、本来の味わいを最大限に引き出したこだわりの和栗菓子を提供する。
「支子くちなし」は、契約農家から送られた栗の女王「美玖里」を使った力強い和栗の味わいのモンブラン。中は国産マスカルポーネのスポンジクランブルと厳選生クリームの層になっている。
和栗を通じて地域活性化を目指す
「和栗白露」は、素材へのこだわりと農家支援を通して、本物の和栗の美味しさを届け、和栗を通して人と地域を繋ぐ発信基地を目指している。
和栗文化を進化させ、世界に通用する和栗菓子ブランドとして成長することを目指し、「能登栗」の需要を高め、栗農家の収入向上と後継者不足の解消に貢献することで、地域全体の活性化に貢献したいとの考えだ。さらに、いちじくやころ柿など、後継者不足に悩む能登の農家の支援にも積極的に取り組み、地域の農業全体を盛り上げていくことで、能登の豊かな食文化を未来へ繋いでいきたいと考えている。
現在、クラウドファンディングサイトCAMPFIREにて、この夢の実現に向けた支援を募集中だ。詳細はプロジェクトページで確認を。
「WAGURISHIRATSUYU GINZA」で、和栗の本当のおいしさを堪能してみては。
■WAGURISHIRATSUYU GINZA
住所:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX地下2階
営業時間:10:30〜20:30
和栗白露WEBサイト:https://www.wagurishiratsuyu.com
CAMPFIRE:https://camp-fire.jp
プロジェクト名:能登の和栗を全国へ!秋の収穫に向けた和栗専門店プロジェクト
(yukari)